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武人や君主の国の司法は資本主義とは異なる・反省無き傲慢さの西欧

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★ http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/03/asean3_1.php

ASEANブランドに泥を塗る主要3カ国     Trashing the ASEAN Brand

司法がまともに機能しないマレーシア、タイ、インドネシア---現状では国際社会の信頼は得られない

2015年3月12日(木)17時17分     ギャレス・エバンズ(元オーストラリア外相)


反発 麻薬犯罪で有罪になったオーストラリア人の死刑執行を叫ぶインドネシアのデモ隊 Khaled Abdullah-Reuters

 高潔で良識があるという評判は、個人だけでなく、国家にとっても重要だ。❶ 高潔な国として国際社会に信頼されれば、国力以上に大きな影響力を発揮できる。いい例が北欧諸国だ。

 逆に、国家の品格を疑われれば、国益を深刻に害することになる。通商や観光・外国資本の誘致、国際的な協議の場での外国の支持、外国で暮らす自国民の安全など、さまざまな面にマイナスの影響が及ぶ。

❷ ここ数カ月、東南アジアの主要3カ国、マレーシア、タイ、インドネシアがそうした過ちを犯している。

 マレーシアの最高裁判所は先月、❸ 同性愛の罪で5年の懲役を科された野党の指導者アンワル・イブラヒムの上訴を棄却した。この決定には?然とする。同性愛での立件は例外的な上、証拠は乏しい。最高裁は政治的な圧力に屈したとしか思えない。

 百歩譲ってアンワルが有罪だとしても、❹ 通常なら恩赦が与えられるところだ。しかしナジブ・ラザク首相率いる現政権にはそれは望めない。

 そもそもアンワルの起訴には、現政権の野党つぶしの意図が透けて見える。アンワル率いる野党連合は支持を拡大、与党・統一マレー国民組織(UMNO)の60年に及ぶ長期支配を脅かしている。13年の総選挙では、与党は自分たちに有利な選挙区設定のおかげで何とか勝てた。

❺ 死刑をめぐる自己矛盾

 タイでは、タクシン・シナワット元首相の一族が率いるタクシン派がバラマキ政策で支持を獲得して、総選挙に勝ち続けてきた。当然ながらタクシン派の政治には腐敗が付き物だった。そうであっても、昨年起きた❻ 軍事クーデターとその後の抑圧を正当化するわけにはいかない。

 軍が設置した国家改革評議会と憲法起草委員会の中には、真に民主的な憲法の制定を目指すメンバーもいる。多くのメンバーがタクシン派・反タクシン派双方をむしばんできた腐敗と不正を一掃したいと考えている。

 しかし、真の改革は和解なしには達成できない。軍主導の暫定議会は1月、インラック・シナワット前首相の弾劾決議案を可決。これで和解は望み薄になった。インラックが問われた罪は、反タクシン派ですら認めるほど見え透いたでっち上げだ。

 インドネシアでは昨年、草の根の支持を得てジョコ・ウィドドが大統領に就任。民主化が進展し、人権擁護と腐敗一掃にも弾みがつくと期待された。

 しかし、程なく国民はジョコの本気度を疑うようになった。汚職疑惑が取り沙汰されている人物を国家警察長官に指名したからだ(世論に押されて指名は取り消された)。

 国際社会がジョコの良識を疑ったのは、麻薬犯罪で有罪になった死刑囚の扱いに関してだ。ジョコは一時停止されていた死刑の執行を宣言。
❼ オーストラリア人の2人の死刑囚が近々処刑されることになった。2人の服役態度は模範的で、オーストラリア政府は恩赦を求めているが、ジョコは聞く耳を持たない。

❽ インドネシア政府は外国、特にペルシャ湾岸諸国で死刑を宣告されたインドネシア人200人余りの恩赦を強く求めている。にもかかわらず、自国で収監している死刑囚については、恩赦の嘆願を検討すらしない。これはどう見ても自己矛盾だ。

 インドネシアが自己矛盾のツケを払うのは時間の問題だろう。マレーシアはアンワル問題で国際社会の非難を浴びた。タイは軍事クーデターで信用を失い、国連人権理事会の理事国入りを果たせなかった。

 3カ国の問題は地域全体の名誉をも傷つける。ASEAN(東南アジア諸国連合)はアジア太平洋地域の経済と安全保障外交で重要な役割を果たしてきた。そのASEANブランドに泥を塗れば、どれだけ大きな痛手を被るか、ASEANの指導者たちは熟慮するべきだ。

 軍事力を誇る大国は傍若無人に振る舞えるかもしれないが、高潔な国というブランドは、それよりはるかに強固な経済的・政治的成功の基盤になる。

© Project Syndicate

[2015年3月17日号掲載]

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● これらの国を理解するうえで、最も分かりやすいのは、サーカー氏の社会循環論による
  歴史認識です。タイやミャンマーは軍が支配していますから、武人の時代と
  判りやすいのですが、マレーシアとインドネシアはその宗教の強さから、

● 宗教の時代≒知恵者の時代≒君主の時代≒江戸時代と見れば分かりやすいでしょう。
  中東と同じ時代という事です、最近はソ連崩壊後のロシアなどがその仲間に
  加わっています。宗教に対する態度や性の問題で共通の態度が見られます。

● つまり、性の乱れに厳しく、宗教の精神が法を超えるという事です。ロシアでも同性愛の
  宣伝や行為は、公衆の面前では法律違反となっています。中東では即死刑です。

● 又は時代の精神≒国民の精神≒法の精神は、目には目”の報復が認められています。
  江戸時代はかたき討ちの形で復讐≒死には死”が認められていたのです。

● 西欧による長年の東南アジア支配と収奪と虐殺に対する、彼らの法の精神≒目には目”は
  まだそのレベンジを果たしていません。従って彼らの法の精神でオーストリア人を裁くのは、
  当然の行為となるのです。豪人だけを特別扱いには出来ないのです。それが法の精神です。

● 国民自体が、死刑を求めるのは、時代の申し子だからでしょう。自分たちは嘘とねつ造の歴史で
  70年前の日本の行為を非難しながら、自らの戦前前後の東南アジア(ベトナム戦争を含む)での残虐さを
  をすっかり忘れて、彼らとは関係のない北欧を持ち出して,高潔になれ”とは

● 笑止千万ものです。彼らが先に、高潔な?北欧を真似て、東南アジアに謝罪して、膨大な賠償金を
  払ってから、このような事をほざくなら、誰でも聞き耳を立てるでしょう。

● 自国の国民を救うために努力するのは、どこの国でもある普通の行為です。自己矛盾でも何でも
  ありません。西欧こそ欺瞞と自己矛盾が酷いのは誰でも知っている事なのです。

● 自らは決して謝らず、他人に土下座を迫るのは、白人の人種差別がにじみ出ているのです。
  それもやがて、2029~2046年以降から、劇的に変わるのですが・・・。南無阿弥陀仏。

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