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Channel: 歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学
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農作物の重金属汚染とその総合的対策

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● 日本人のカドミウムの摂取は、3割強はお米からと言われています。従ってそのお米の
  含有量を減らすことは、国家的責任でしょう。個人的には、他国のお米を
  購入すると言う事は可能かも知れませんが、今は原則として不可能です。


● 又意外と多いのが、葉野菜からの摂取です。葉タバコは前回書きましたが、植物は
  Cdの害が動物ほどではないので、意外と吸収し、蓄積するようです。
  従って汚染地域の葉野菜は要注意です。

● 重金属の汚染を防ぐ対策はいろいろあります。


  ? 汚染地域の食べ物を出来るだけ避ける。土壌を改良する。土壌の改良は、
    土そのものを入れ替えると言う事もありますが、植物に吸収させて、
    その植物を処分すると言う手もあります。

  ? 汚染の少ないと思われる海外の食べ物も食べる。
    個人的には豪やNZが好きですが・。


  ? 汚染されにくい、農作物を作る。
    最近、Cdを吸収しにくい稲が見つかっています。

  ? 体内から排泄させる=デトックス。

    ㋑ コリアンダー等の薬用野菜を食べる。
    ㋺ 出来るだけ汗をかいて、排泄を促す。
    ㋩ 尿中や便中に排泄を促す。
    ㊁ 薬等の使用。

  ? 重金属の作用を抑えるミネラルを、サプリメントから積極的に摂取する。

● この中で、意外と簡単で有用と思われるのが、サプリメントから、ミネラルを
  摂取すると言う方法です。有害金属の濃度による汚染は、有用なミネラルとの
  濃度比でも決まりますから、有用なミネラルの摂取は大切です。

● これら有用なミネラルは、ビタミンや酵素の中核をなしていて、それなしでは
  生命は存在できないのです。マルチミネラルは何処でも手に入ります。
  個人的には、マルチミネラル+カルシウムを摂取しています。

● 有用なミネラルとは、つまり生命がその体を作るには、地球の地殻にある金属が
  必要ですが、その金属=ミネラルの事です。その地殻の濃度に大体比例して、
  体内で使用されています。一番多いのはCaや鉄です。鉄欠乏性貧血と
  言う事から分かるように、欠乏は貧血を起こし酸素の供給に支障を来します。

              
● 正に鉄が酸素に結合して錆びやすい性質を、生命は利用しているのです。他には、
  カルシウム、銅、亜鉛、コバルト,ヨウ素、マンガン、マグネシウム、
  カリウム、セレン、硫黄、リン、・・等々。


              
● これに対して、有害な金属は、それらの有用な金属の作用を阻害すると同時に、
  それ自体が、直接細胞に作用して、アポトーシスの様な害を齎すことは
  見てきました。水銀、カドミウム,鉛、ヒ素、アスベスト(=金属集合体)、
  アルミニウム、放射性金属Ra等々・・。

● 従って、脳から足先までのどの組織・細胞でも、障害は起こりうるのです。全身の
  細胞の障害を起こすのが、汚染なのです。勿論臓器に依って、
  汚染されやすさに差は有ります。

● 特に問題なのは、母親の胎児のレベルでの汚染は、脳を含めて障害が酷く
  なりやすいと言う事でしょう。明日の日本を支える子供たちが、
  危険な世界に曝されているのです。母体の責任は重いのです。



● 特に水銀は素晴らしい研究もあり、それによれば、水銀は胎児に蓄積して、出産と
  共に母親から出ていくと言われます。子供が毒を吸い取り、自ら犠牲となって
  ゆくのです。典型は水俣病ですが、ある意味日本人には広く浅く、
  軽い水俣病が広がっているとも言われます。

● 従って、結婚して子供を作る前に、1〜2年ほどかけて、デトックスで体から、
  有害金属を排泄して準備するのが大切かと思われます。


● 今は多くの医療機関で、毛髪中の有害金属やミネラルの分析をしてくれます。
  その結果を見ながら、対策が立てられるでしょう。

● 次の世代を残すとは、このように困難になったのが現代です。

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