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何時まで続くロシアの攻撃性・金利と波動から見る予測

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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40477

ウクライナ危機、冷戦への言及に苛立つ米国
  過去の教訓を否定するオバマ大統領に行き過ぎの懸念も                  2014.04.18(金) Financial Times
       (2014年4月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

 KGB(旧ソ連国家保安委員会)がまた流行している。米国で今最も面白いテレビ番組は、冷戦の緊迫した最終段階を題材にしたスパイものスリラー「The Americans」だ。

 この連続ドラマは、30代後半のソ連人スパイの夫婦を中心に展開する。この夫婦は、昼間は学校への送り迎えや隣人とのローストビーフの食事といった単調な郊外生活を送っているが、夜になると、国防長官の自宅を盗聴したり、CIA(中央情報局)の工作員を殺害したり、議会の事務所に侵入したりする。

 元KGB中佐で今ロシアを動かすウラジーミル・プーチン氏がウクライナに触手を伸ばす前でさえ、既に冷戦への郷愁の気配が漂っていた。

冷戦へのノスタルジア ノスタルジアは、4年前に米国のいくつかの都市で行われたロシア人スパイの一斉検挙で始まり、昨年モスクワで、奇妙なブロンドのかつらをかぶり、3つのサングラスを所持していた、CIAのスパイとされる容疑者がカメラの前で捕えられる逮捕劇へと続いた。ロシアへの劇的な逃避行を果たしたエドワード・スノーデン氏の物語がさらに趣を加えた。

ウクライナ東部ドネツク州スラビャンスクで軍服を着て武装した男性たちを乗せ、ロシア国旗を掲げて市内を走る装甲車〔AFPBB News〕
 ウクライナ危機が激しさを増す中、冷戦時代の多くの戦術が示されてきた。

 ウクライナ東部で混乱を煽っているという米国の激しい批判に直面し、ロシアは日曜日の午後8時に国連安全保障理事会の緊急会議を招集した。ロシアのビタリー・チュルキン国連大使は、内戦を起こそうとしていると米国を非難した。

 CIAのジョン・ブレナン長官が先週末ウクライナを訪問していたという噂がすぐにモスクワで流れると、ロシアの新聞各紙は直ちに、長官はウクライナ東部で軍事作戦を指揮するためにキエフにいたと報じた。ホワイトハウスは、馬鹿げているとして、この話を否定している。

 米国では、深く焼きついた冷戦の記憶を示す兆候もいくつか見られる。ジョン・マケイン氏のような上院のタカ派は、ロシアに対して容赦のない侮蔑を示してきた――マケイン氏はロシアのことを「国家のふりをしたガソリンスタンド」と呼んでいる。

 ロシアの主張に反論し、米国務省は4月13日、「Russian Fiction: The Sequel, 10 More False Claims about Ukraine(ロシアの虚構:続編、ウクライナに関するあと10の虚偽の主張)」と題する文書を公表した。

その他の点では、オバマ政権は、現在の危機から冷戦とのつながりを一掃するために尽力してきた。バラク・オバマ大統領がロシアを「地域の大国」と呼ぶ一方、ジョン・ケリー国務長官は好んで、ロシアは米国の「21世紀の道具」による痛みを感じるだろうと主張する。歴史は先に進んだと両氏は訴えている。

 だが、米国は過去の教訓を否定し過ぎている可能性がある。ウクライナで緊張が高まる中、オバマ政権には2つの大きな戦略的選択肢がある。力強く反撃するか、交渉するか、どちらかだ。だが、オバマ政権は、どちらを試す機会も自らに与えていない。

 プーチン氏を挑発するのを避けたがっている米国は、ウクライナとの情報共有を増やしたり、ウクライナに小型武器を提供したり、多数の軍隊を北大西洋条約機構(NATO)の最東端の加盟国に移動させるといった軍事的選択肢を避けてきた。

抑止の余地も交渉の余地もほとんどなし?
 だが、先週の欧州での講演で、オバマ氏はさらに大きく踏み込み、一種の抑止としての武力行使の威嚇――第2次世界大戦後の米国の戦略の中核的概念――をも一切排除したように見えた。「軍事力によって、ロシアをクリミアから立ち退かせることも、さらなる事態の深刻化を思いとどまらせることもできない」とオバマ氏は述べた。

 17日にジュネーブで協議が再開されることになっていたが、交渉はこれまでほとんど成果を上げていない。米国の政府高官らは、ロシアは話し合いに本腰を入れてこなかったと主張する。だが、観測筋の中には、大国が小国の運命を決めるという考え方を軽視するオバマ氏の態度が、ウクライナにおける両国の利害が何であるのかについて米国がロシアと本気で交渉することを妨げてきたと考える向きもある。

 「冷戦時代でさえ、我々は国益について合理的な条件で話し合うことができた」。ワシントンのウィルソンセンター・ケナン研究所のディレクター、マシュー・ロジャンスキー氏はこう言う。「だが、我々は、ロシア人に向かって、あなた方は間違っている、あなた方は協議に加わる必要があると言う段階を超えていない。それは戦略ではない」

 その結果、米国は、ロシア政府の読みを変えることを期待して、ロシアの高官に対する制裁を強化するという政策に追い込まれている。だが、この政策は欧州の脆弱な政治的合意が許すところまでしか行けない。

 オバマ氏が反射的なロシア叩きを回避するのは正しいし、他の選択肢が非常に難しく見える時に制裁について盛んに語る大統領もオバマ氏が初めてではない。だが、冷戦後の外交政策を作り上げたいというオバマ氏の望みは、抑止の余地も外交の余地もほとんど残さないのだ。

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● この様な冷戦の余韻はあるが、過去の冷戦時代とは異なる状況では、新しい対応が
  求められますが、しかし、どうしてい良いか解らないのがオバマ政権の様です。

● この時代の移行期における、判断材料を得る資料として、前回の金利と時代と戦争”
  が参考に成りそうです。一般的傾向として、どの時代でもその中期(=比較的
  知恵者の時代)は金利が低下する傾向にあります。

● ある意味、それは当然の傾向とも考えられます。人間でも仕事を始めてから、
  引退までの中年期は落ち着くのと同じです。戦争が減る中期でもあるし、
  金利が高くなる理由は有りません。

● そして、次代の移行期前後は、再び硝煙の臭いで、金利が高くなるとも言えます。
  金貸しは安心できないのです。そのリスクをとる為に敵味方の両者に貸して、
  どちらかが支払いできなくなっても元が取れるようにと、金利を上げるのです。

● この理論から行くと、共産主義が崩壊して、まだ24年しかならないロシアは、初期の
  比較的武人が活躍する時ですから、硝煙の臭いは消えないとも言えます。
   初期とは、初めの90年間。1時代の寿命は270年。
  
● 英国の金利でも、君主の時代=絶対王政の時代=知恵者の時代に成って、直ぐに金利は
  急上昇していますが、その後は段々と低下して、100年以降は安定した金利に
  なっていると見られます。

● つまり、ロシアも1990年の共産主義崩壊から100年前後は硝煙の臭いが消えないと
  言う事です。つまり2029年の世界株式市場の大暴落から始まる内戦型世界大戦に
  巻き込まれますし、又2049年からの英米仏の資本主義の崩壊、ユーロ崩壊に
  伴う混乱にも巻き込まれますから、暫くは落ち着かないと言う事です。

● しかしその後は落ち着くと言う事でしょう。今回のウクライナも西側からクーデター
  を仕掛けてきたのであり、プーチンはそれに対する反攻と言う形で、その危機を
  逆に利用したのです。西側の判断ミスです。成長したロシアへの評価ミスです。

● これは今までの冷戦とは一味変わった状況ですので、冷戦思考ではうまく
  いかないのです。これが日独の対応が異なると言う事にも表れて来ています。

● ロシアが1917年の革命を起こして、共産主義政権が誕生した後は、日独もその
  政権を危険視して敵対しましたが、今は少し様相が異なります。

● 新しい関係を模索すべきです。何時までもUSAが他国を援助する事は出来ないのです。
  民衆革命と言う名のクーデターや内戦や国家転覆や騒乱も、今はアラブを見るまでも
  なく行きづまっていますし、イスラエルとUSAの政策の違いも公然となってきています。

● 歴史の逆回転が明らかとなってきているのです。つまり、先進資本主義諸国の老化に伴い
  パワーの低下が明らかとなり、今まで西側に依存してきた勢力には、受難の時代の
  始まりと言う事でしょう。勿論調整には更にそれの調整が有りますから、

● 一時的な西側の盛り返しは有ります。これは2018年から2029年までの株式市場の再度の
  最後のバブルの時です。その後は、第三次大戦への機運が高まるときです。







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