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脳神経の再生因子は脳そのものに存在する・決して工場で生産するものではない

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★ https://www.m3.com/clinical/news/684492?portalId=mailmag&mmp=WE190626&mc.l=457327478&eml=05e1141dd081f1cb5b8b99d4e86b2081

飲み薬で脳内神経再生、アルツハイマー病根治へ治験着手
エーザイ、動物試験では認知機能の改善を確認
化学工業日報2019年6月26日 (水)配信

 エーザイは脳内の傷ついた神経を再生する経口薬を開発する。アルツハイマー病を治療候補に2019年度前半に臨床試験(治験)を始める。iPS細胞(人工多能性幹細胞)で薬効を調べたところダメージを受けた神経を修復でき、動物試験では認知機能の改善を確認できた。この効果をヒトで再現できれば、手段が限られている認知症の治療が根治へと前進する可能性を秘める。25年度の製品化を目指し、治験の進展を見極めて実用化の前倒しも狙う

 エーザイが創製した神経再生薬の開発コードは「E2511」。低分子化合物で、経口薬として開発する。脳に分布する神経細胞「コリン作動性ニューロン」の神経軸索の延伸の役割を担うたんぱく質に作用する。コリン作動性ニューロンはアルツハイマーやパーキンソン病など脳神経の病気で最初に障害が発生する部位だ。

 コリン作動性ニューロンは、エーザイが世界で初めて有用性を立証したアルツハイマー病薬「アリセプト」でも治療標的にしている。アリセプトは老化などで障害を受けるニューロンのうち、残されている正常神経を賦活化して認知症の進展を遅らせる働きがある。

 一方、E2511は障害があり途絶している神経を修復する。軸索が目的なく伸びるのではなく、もともとつながっていた神経と結び付き、機能を持つコリン作動性ニューロンとして再生され、神経のネットワークを元に戻すことで認知機能を改善させる。エーザイは治療標的などの特許を取得した。

 神経に障害のあるモデル動物にE2511を1日1回、3カ月間投与したところ、機能性ニューロンに修復できることを確認した。認知機能の改善も示した。投与しなかった群は機能性ニューロンが減少した。iPS由来の神経細胞を用いた実験でも軸索が伸び神経を再生できた。

 近く開始する第1相臨床試験は安全性を検証し、海外のほか日本でも実施を検討する。認知症薬の有効性を確かめる臨床試験は、わずかな改善効果を統計的に際立たせるため、膨大な数の患者を集めて試験期間も1年半~2年の長期に及ぶことが一般的。一方、E2511は神経再生を指標にし、有効性を見極めやすい可能性がある。

 動物試験では3カ月の投与で神経再生を確認でき、人の場合も同程度かやや長い期間で効果を見極められ、患者数も小規模ですむ見通しだ。神経再生の評価にはPET(陽電子放出断層撮影)による画像診断などを用いる。有効性を検証する第2相試験は中間時点で解析を行い、想定する効果を示せれば規制当局に画期性を訴えやすく、「前倒しでどんどん開発を進める」(木村禎治執行役)。

 コリン作動性ニューロンを再生する治療技術は実用化されておらず、「臨床試験で良い成績を示せればブレイクスルー」(同)だ。競合となりそうなのはiPS細胞などを用いた細胞治療だが、治験が始まったパーキンソン病などに比べてアルツハイマーは進んでいない。もっとも臨床試験で神経再生と認知症状の改善の相関を証明することの難易度は高いとみられ、E2511の実用化の道のりは平坦ではない。

 コリン作動性ニューロンの障害はアルツハイマーのほかレビー小体型認知症、パーキンソン病などにもかかわっている。アルツハイマーで突破口を開ければ治療対象を広げられる可能性がある。


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● そもそもが、医師を含めて日本人が効くと信じて使っているアリセプトは
  世界ではその効果は否定されて、治療薬から除外されています。
  臨床でも百害あって、副作用の為に一利もありません。 

● 効くと信じることの恐ろしが分かります。西欧では科学的に検証して
  はっきり効果はないと断定されています。嫌な結果でも受け入れるのが
  科学的精神ですが、日本ではそれに信じ込むという要素が加わっています。

● まだまだ科学的な態度は医師にも国民にも、ましてや政治家にも宿っていません。
  
● 必要な必須栄養素を投与することで、脳神経細胞は、みずから修復して、再生し
  新生して、病気が治るのです。特許をとるために、分子を弄り生体にとっては
  異物となるものを投与してもろくなことはありません。予言しておきましょう。



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