「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月27日(木曜日)
通巻第6118号
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トランプの対日不満、さらにエスカレート
米国が第三次大戦を戦うとしても、日本人はテレビで観戦している
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日米安保条約の破棄を示唆したという衝撃のニュースにつづき、トランプ大統領の対日不満は、もっとエスカレートした。
6月26日に「FOXビジネス」とのインタビューに答えたトランプは日米安全保障条約に言及し、「日本が攻撃されれば、米国は第3次世界大戦を戦う。我々は命と財産をかけて戦い、彼らを守ることになるが、我々が攻撃されても、日本は我々を助ける必要はない。彼らができるのは攻撃をテレビで見ることだ」とした。
積もっている不満がふっと飛び出したわけで、日米安保条約は不平等だと不満を表明した。
もとより当該条約は片務的でありながら、それを対等な条約に改訂しようとしてきた日本の言い分を、これまでのアメリカは余裕を持って拒んできた。世界の警察官として、パワーに溢れていた時代は、しかし去った。
オバマ政権時代から、すでに「米国は世界の警察官ではない」というのがワシントンの認識である。
さてこの日米安保条約の廃棄だが、条文に「どちらか一方が一年前に通告すれば、この条約は効力を失う」とあり、日本人が想定さえしなかったシナリオが現実のものになる。
トランプならやりかねないだろう。
だから、日本のメディアも政府も軽視しているトランプ発言は、いずれ「太平の眠りを覚ました」ペリー来航に匹敵する、歴史を画期する事態の魁だったと後世の歴史家は叙述するかも知れない。
◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽
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● もし米国を攻撃できる国が現れたら、日本はとても太刀打ちできません。
何故ならその国は、米国並みの通常軍事力に更に戦略核兵器を持って
いるからです。USAに長いこと軍事力を抑制されて、
● 核兵器も持っていない日本がどのようにしてあの世界一強いUSAを
守れるのです? 馬鹿かお前は! と言いたくなります。
まずは日本の軍事力増強の後押しと
● 日本の核兵器保有宣言を、USAが宣言することです。更にUSA並みの
核兵器の保有を後押しすることです。そうしてはじめて、
対等という言葉が使えるのです。
● 不満を言う前に、少しは歴史を勉強して、日本に対処しなさい。