「グローバリズムの欺瞞」
From 三橋貴明
アメリカ産の小麦は刈る際に
ラウンドアップをぶっかけているという話を聞き、
赤ちゃんに何を食べさせたら良いのか
悩んでいるという話をしたところ、
講演先の清里町農協さまが小麦粉を送って下さいました。
ありがとうございます!
日本政府はアメリカの言うがままに、
食の安全基準を「規制緩和」していっています。
つまりは基準値を引き上げているのです。
ラウンドアップの主成分は、
発癌性の疑い濃厚で、
かつ妊娠期間短縮や精子減少といった
人体への悪影響があると言われているグリホサートです。
昨年12月、
厚生労働省はグリホサートの残留基準値について、
小麦はそれまでの六倍、
ライ麦やソバが150倍!
ヒマワリの種子は400倍!!!
に引き上げています。
モンサント(現バイエル)のビジネスと
「日本国民の安全」をバーターしたとしか思えません。
「モノの国境を越えた移動の自由」を妨げない、
グローバリズム万歳!という話なのでしょうか。
モノの自由といえば、
日本政府が中国通信機器大手の
ファーウェイとZTEの製品の排除を決定しました。
それ自体は、三橋が、
「帝国対民主国家の最終戦争が始まる」
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で「さっさとやるべき」と主張していた政策で、
まことに結構でございます。
といいますか、日本政府は
ファーウェイ、ZTEの排除は当然として、
さらに「中国への投資制限」
「中国との交易制限」に踏み切らなければなりません。
それはともかく、改めて考えてみると、
日本政府がファーウエィの機器を排除するというのは、
「モノの国境を越えた移動の自由」に反しています。
つまりは、反グローバリズム政策です。
中国共産党支配下のファーウェイの
「移動の自由」を止めるのは当然ですが、
グローバリズムとの整合性は成立しなくなります。
何を言いたいのかといえば、
「国民の安全や健康を守る」
「国家の安全保障を維持する」ために、
グリホサートを使用した農産物や、
オーウェリアン化している国の製品を排除するのは、
国民国家として「善である」という話です。
とはいえ、もちろんグローバリズムには反します。
竹中平蔵氏は、以前、三橋に
「三橋さん、TPPは自由貿易です。自由だからやるんです」と啖呵を切りましたが、
竹中氏は、
「日本国家の安全保障が脅かされても、
ファーウェイの機器の導入を妨げてはならない。
日本国民の安全や健康が壊されたとしても、
モンサントのグリホサートをぶっかけた小麦の輸入を制限してはならない」
と、主張されるのでしょうか。もちろん、無理でしょう。
要は、「グローバリズムは善である」
というドグマが、いかに現実を無視しており、
欺瞞に満ちているかというお話。
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● 遺伝子操作で品種改良した小麦などの穀物は、毒成分であるグルテンを
大量に含み、世界に病気を輸出していることは、最近分かっています。
これはグローバリゼーションとは直接関係ない問題です。
● ヨーロッパのように、悪いものは悪いと拒否できない問題点は、勿論
反対運動も起こせない国民の不甲斐なさと、政府特に問題の
本質を理解しているはずの官僚組織の腐敗にあります。
● 専門レベルでの検討による品種改良の穀物の危険性を理解しつつも、USAに
従う官僚の問題点を書きましたが、これは戦後一貫しています。
彼らを追放する為、来る大戦の混乱期が活用されるでしょう。
● それでやっと国民の健康問題の解決が前進するのです。それまでは残念ながら
USA小麦で多くの国民が苦しむのでしょう。そして医療費は又増大するのです。
この政府官僚有りてこの国民ありです。それは同じ狢なのです。
● 何であれ、グローバリゼーションは今後の日本が生きていゆくには欠かせない
思想です。それと悪いものは悪いと云えない国民性はまた別問題でしょう。
USAが崩壊するまでには多くの国民がUSA小麦で苦しむさまが想像できます。
● 私のブログを読んでいる貴方は、まさかUSAの小麦で造った食べもの、
パンや麺類を食べてはいないでしょうな?!