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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)3月27日(火曜日)弐
通巻第5647号
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慰安婦像を韓国のキャンペーン・レベルを超えて
中国が情報戦の効果的武器として活用、「超限戦」の道具に
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先月、マニラの幹線道路ロハス・ブルーバードの海岸沿いの遊歩道に、突如建立された「慰安婦像」を撮影してきた。付近の散歩者や釣り人は誰一人、その像が何を意味するかを知らなかった。
フィリピンは米軍によって四十万人が虐殺され、さらには韓国人がフィリピン女性を騙して生ませた子供を放置し、大きな社会問題となっている。
そのフィリピンとほとんど関係のない「慰安婦像」を建てたのは華人グループだが、かれらが北京とつながって国際的規模で謀略を展開していると、アジアタイムズ(3月24日)に鋭い分析を寄稿したのはジェイソン・モーガン麗澤大学準教授である。
モーガン準教授は早稲田大学に留学、日本史で博士号を持つ学究だが、次の分析を続ける。
「中国の情報戦略の一環として、韓国がはじめた慰安婦像キャンペーンを、韓国の思惑を超えて中国が国際的に展開する謀略に着手した。韓国の動機は短絡的な『反日』で国民を糾合する手段でしかないが、中国はこれを在外華僑の政治集団に指令し、カナダで、米国で反日キャンペーンを展開し、従来の国連での反日工作や東南アジアでの反日キャンペーンから、さらに北米、とりわけリベラルの多い西海岸、反意地メディアが集中する被害海岸で、南京問題の展示やら慰安婦問題でのキャンペーンを急増させた」という。
目的は明らかである。
「中国がアメリカで慰安婦キャンペーンを展開するのは日米離間が戦略的目的である」。
そうした背景を軽視して、徒らに、或いは感情的に中国を批判しても始まらない。謀略には謀略をもって対応するという戦略性が日本に求められているのではないか。
○▽み□▽や◇□ざ▽○き○□ま□▽さ□▽ひ○□ろ○○