★ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160112-00000053-mai-brf
<為替>「円高」は来るか? エコノミスト4氏が今年を占う
毎日新聞 1月12日(火)18時8分配信
ドル・円相場の動き
先週後半から週明けにかけ、中国が人民元の対ドル中心レートを引き下げたのをきっかけにドル・円相場は117円台となるなどドル安・円高方向に進んだ。投資資金がリスク回避のため、比較的安全とされる円買いに動いたのが理由だ。円高と連動する形で日経平均株価は戦後初となる「年明けから6営業日続落」となり、12日には前週末比479円安の1万7218円で引けた。金融市場は新年早々荒れ模様となっている。人民元や中国株の荒い動きがあるたびに、「今年1年、こういった傾向が続くのではないか」(市場関係者)という予測もある。今年のドル・円相場はどう動くだろうか。【尾村洋介/デジタル報道センター】
為替は輸出入産品の価格の変動により、企業の国際競争力に影響を与え、株式市場や実体経済も動かす。1980年代後半のバブル景気では円高・株高だったが、2000年代前半の小泉純一郎政権当時や、12年に自民党が政権に返り咲き、安倍晋三内閣が成立した後などは、円安で製造業の業績が改善されるなど、円安と株高が連動する傾向がみられる。
ドル・円相場は、12年夏には1ドル=78円台まで円高が進んでいたが、安倍自民党への政権交代と、黒田東彦日銀総裁の「異次元金融緩和」に伴う「アベノミクス相場」で12年後半から一気に円安に振れ、日銀が追加金融緩和を実施した後の14年末には120円程度まで円安が進んだ。
15年は米国の利上げ観測などを受けて、前半は円安方向に動いたが、15年8月、中国株式市場での株価暴落(「チャイナショック」)が起こると、投資資金がリスクを回避する動きにより円が急騰。年後半には、円高圧力が意識されるようになった。
16年は、円安につながる米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げと、円高要因となる中国など新興国の景気減速によるリスク回避の動きとの綱引きがテーマとなる。
為替分野のエコノミスト4人に聞いた16年末のドル・円相場の予想は112~130円。現状(1ドル=118円台)より、円安方向が2人、円高方向が2人と、見方は半々に分かれた。
実は、ドルを含む各国通貨全体に対する円の強さを示す円の「実質実効為替レート」の水準はすでに急激な円高が進んだプラザ合意(85年)前の、70年代の水準まで低下している。また、15年の動きでは、円はドルを除いた主要通貨に対しては円高の傾向にあった。日銀のさらなる追加緩和の観測はあるが、これから先、さらにアベノミクス相場時のような急激な円安方向への動きを予想する声は聞かれない。
円安と円高の予想を分けるのは、主に、(1)米国の景気と利上げのペース(2)中国など新興国の景気減速による世界経済・金融市場への影響--をどう見るかだ。確かに、新興国景気が陰る中でも、労働市場の改善など米国経済が堅調を保ち、利上げを順調に進められれば、一段のドル高・円安方向に進む可能性はある。第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは、ドル・円相場が円高サイクルに入るのはまだ先と見る。
ただ、「世界経済がさえない中での米国の利上げは過去、例がない」(内田稔・三菱東京UFJ銀行チーフアナリスト)。金融政策正常化を目指す米国の利上げは、08年9月のリーマン・ショック後、長く金融緩和の環境が続いてきた世界経済を不安定にする要素となる恐れもある。先週の中国株式市場の急落では、昨年8月のチャイナショック時と同様、リスク回避による円高・株安の動きが起きた。今年の金融市場は、たびたびこうした動きに翻弄(ほんろう)される局面がありそうだ。
◇◆エコノミストの2016年末のドル・円相場予想
◇藤代宏一さん 130円
第一生命経済研究所主任エコノミスト
日米金利差の拡大から円安を予想する。円高論者が根拠とする日本の経常収支の黒字拡大は今回、ほぼ原油安で説明可能であり、輸出回復が円高につながった過去の局面とは異なる。日銀の追加緩和があってもなくても方向感は変わらない。
◇田中泰輔さん 128円
ドイツ証券ストラテジスト
ドル・円相場は米利上げ進行に伴う上昇気流内にいるが、当面は株式・資源・新興国の動揺で乱気流がある。120円以下は日本投資家が買い支える一方、125~130円は買いが細り、日米選挙年の円安けん制もあって上値が重い。
◇亀岡裕次さん 114円
大和証券チーフ為替アナリスト
世界的に景気は減速傾向にあり、「リスク回避」の動きが円高に働く。米国でも景気が減速し、利上げは、年後半には難しく、長期金利も下がるだろう。円安は昨年半ばで既に終わっており、16年はこの流れが続くことになるだろう。
◇内田稔さん 112円
三菱東京UFJ銀行チーフアナリスト
米経済は、生産面や消費面など、やや元気がなくなっており、利上げは今年2回できるかどうか。円は既に弱い通貨ではなく、昨年はドルを除く主要通貨に対して円高だった。今年は、円高の動きが本丸のドル・円に及ぶ年になるだろう。
.
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◇ 本ブログの著者さん。
退職金代わりの資金を投資につぎ込んでいる、年金生活者
退職後の経歴
仕事を辞めてから、株投資を始め、株の予測に興味を抱き、
エリオット波動を研究。経済波動と歴史は完全に連動して
いる事を見抜き、30年㌟から始まる。90年㌟270年㌟を
見つけ、先進資本主義の崩壊を完全に予測。
今年の年末、または2017年初に、140~145円/ドルを予測
日本が借金で崩壊するとの巷の説があるが、私は、それは有りえないと否定する。
何故なら異次元緩和を続けるだけの体力が日本にはあり、もし日本が破たん
するならその前に全世界が破たんするというのが、私の説。
勿論破たんしないから、全く大丈夫と言う事は無く、借金は重大な問題ですが、
現在の日本の体力は世界一であり、大金融緩和=異次元緩和に十分耐えられる。
従って異次元緩和により、借金は問題がなくなるが、副作用は当然やってくる。
副作用とは、インフレであり政策金利の上昇であり、バブルとその大崩壊です。
最後は世界的金利の上昇と、インフレ、2029年からはスタグフレーションの勃発と
2046年から、USA/大西洋先輩資本主義国(英米仏オランダベルギー等)の
資本主義の大崩壊を予測。
<為替>「円高」は来るか? エコノミスト4氏が今年を占う
毎日新聞 1月12日(火)18時8分配信
ドル・円相場の動き
先週後半から週明けにかけ、中国が人民元の対ドル中心レートを引き下げたのをきっかけにドル・円相場は117円台となるなどドル安・円高方向に進んだ。投資資金がリスク回避のため、比較的安全とされる円買いに動いたのが理由だ。円高と連動する形で日経平均株価は戦後初となる「年明けから6営業日続落」となり、12日には前週末比479円安の1万7218円で引けた。金融市場は新年早々荒れ模様となっている。人民元や中国株の荒い動きがあるたびに、「今年1年、こういった傾向が続くのではないか」(市場関係者)という予測もある。今年のドル・円相場はどう動くだろうか。【尾村洋介/デジタル報道センター】
為替は輸出入産品の価格の変動により、企業の国際競争力に影響を与え、株式市場や実体経済も動かす。1980年代後半のバブル景気では円高・株高だったが、2000年代前半の小泉純一郎政権当時や、12年に自民党が政権に返り咲き、安倍晋三内閣が成立した後などは、円安で製造業の業績が改善されるなど、円安と株高が連動する傾向がみられる。
ドル・円相場は、12年夏には1ドル=78円台まで円高が進んでいたが、安倍自民党への政権交代と、黒田東彦日銀総裁の「異次元金融緩和」に伴う「アベノミクス相場」で12年後半から一気に円安に振れ、日銀が追加金融緩和を実施した後の14年末には120円程度まで円安が進んだ。
15年は米国の利上げ観測などを受けて、前半は円安方向に動いたが、15年8月、中国株式市場での株価暴落(「チャイナショック」)が起こると、投資資金がリスクを回避する動きにより円が急騰。年後半には、円高圧力が意識されるようになった。
16年は、円安につながる米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げと、円高要因となる中国など新興国の景気減速によるリスク回避の動きとの綱引きがテーマとなる。
為替分野のエコノミスト4人に聞いた16年末のドル・円相場の予想は112~130円。現状(1ドル=118円台)より、円安方向が2人、円高方向が2人と、見方は半々に分かれた。
実は、ドルを含む各国通貨全体に対する円の強さを示す円の「実質実効為替レート」の水準はすでに急激な円高が進んだプラザ合意(85年)前の、70年代の水準まで低下している。また、15年の動きでは、円はドルを除いた主要通貨に対しては円高の傾向にあった。日銀のさらなる追加緩和の観測はあるが、これから先、さらにアベノミクス相場時のような急激な円安方向への動きを予想する声は聞かれない。
円安と円高の予想を分けるのは、主に、(1)米国の景気と利上げのペース(2)中国など新興国の景気減速による世界経済・金融市場への影響--をどう見るかだ。確かに、新興国景気が陰る中でも、労働市場の改善など米国経済が堅調を保ち、利上げを順調に進められれば、一段のドル高・円安方向に進む可能性はある。第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは、ドル・円相場が円高サイクルに入るのはまだ先と見る。
ただ、「世界経済がさえない中での米国の利上げは過去、例がない」(内田稔・三菱東京UFJ銀行チーフアナリスト)。金融政策正常化を目指す米国の利上げは、08年9月のリーマン・ショック後、長く金融緩和の環境が続いてきた世界経済を不安定にする要素となる恐れもある。先週の中国株式市場の急落では、昨年8月のチャイナショック時と同様、リスク回避による円高・株安の動きが起きた。今年の金融市場は、たびたびこうした動きに翻弄(ほんろう)される局面がありそうだ。
◇◆エコノミストの2016年末のドル・円相場予想
◇藤代宏一さん 130円
第一生命経済研究所主任エコノミスト
日米金利差の拡大から円安を予想する。円高論者が根拠とする日本の経常収支の黒字拡大は今回、ほぼ原油安で説明可能であり、輸出回復が円高につながった過去の局面とは異なる。日銀の追加緩和があってもなくても方向感は変わらない。
◇田中泰輔さん 128円
ドイツ証券ストラテジスト
ドル・円相場は米利上げ進行に伴う上昇気流内にいるが、当面は株式・資源・新興国の動揺で乱気流がある。120円以下は日本投資家が買い支える一方、125~130円は買いが細り、日米選挙年の円安けん制もあって上値が重い。
◇亀岡裕次さん 114円
大和証券チーフ為替アナリスト
世界的に景気は減速傾向にあり、「リスク回避」の動きが円高に働く。米国でも景気が減速し、利上げは、年後半には難しく、長期金利も下がるだろう。円安は昨年半ばで既に終わっており、16年はこの流れが続くことになるだろう。
◇内田稔さん 112円
三菱東京UFJ銀行チーフアナリスト
米経済は、生産面や消費面など、やや元気がなくなっており、利上げは今年2回できるかどうか。円は既に弱い通貨ではなく、昨年はドルを除く主要通貨に対して円高だった。今年は、円高の動きが本丸のドル・円に及ぶ年になるだろう。
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◇ 本ブログの著者さん。
退職金代わりの資金を投資につぎ込んでいる、年金生活者
退職後の経歴
仕事を辞めてから、株投資を始め、株の予測に興味を抱き、
エリオット波動を研究。経済波動と歴史は完全に連動して
いる事を見抜き、30年㌟から始まる。90年㌟270年㌟を
見つけ、先進資本主義の崩壊を完全に予測。
今年の年末、または2017年初に、140~145円/ドルを予測
日本が借金で崩壊するとの巷の説があるが、私は、それは有りえないと否定する。
何故なら異次元緩和を続けるだけの体力が日本にはあり、もし日本が破たん
するならその前に全世界が破たんするというのが、私の説。
勿論破たんしないから、全く大丈夫と言う事は無く、借金は重大な問題ですが、
現在の日本の体力は世界一であり、大金融緩和=異次元緩和に十分耐えられる。
従って異次元緩和により、借金は問題がなくなるが、副作用は当然やってくる。
副作用とは、インフレであり政策金利の上昇であり、バブルとその大崩壊です。
最後は世界的金利の上昇と、インフレ、2029年からはスタグフレーションの勃発と
2046年から、USA/大西洋先輩資本主義国(英米仏オランダベルギー等)の
資本主義の大崩壊を予測。