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著者・コラム紹介
現代病の遠因は進化との「ミスマッチ」にあり
『人体600万年史(上・下):科学が明かす進化・健康・疾病』ダニエル・E・ リーバーマン
2015年12月27日(Sun) 東嶋和子 (科学ジャーナリスト・筑波大学非常勤講師)
近年の医学の進歩によって、人類はいくつかの病に打ち勝ったかのように見える。ところがよく目を凝らすと、パワーアップした❶ 耐性菌が現れたり、別の”敵”が台頭したり、がんや糖尿病、骨粗鬆症、アレルギー疾患といった現代病に悩まされたり。
❷ 人類は「進化」しているどころか、脆弱化してきているのではないか、とさえ勘ぐりたくなる。人類の身体はこの先、どこへ向かっていくのだろうか。
『人体600万年史:科学が明かす進化・健康・疾病』(上・下)ダニエル・E・ リーバーマン (早川書房)
❸ 「進化生物学」あるいは「進化医学」という観点から、人類の身体と病気との関係を探求したのが、本書『人体600万年史』(上・下巻)である。
近代の医学では、病気を治すために、
❹ 病気の直接的要因と症状への対処法を考える。これに対し、進化医学では、生物の長い進化の過程に病気の遠因を見出そうとする。
著者のダニエル・E・リーバーマンは、ハーバード大学の人類進化生物学教授。ヒトの頭部と「走る能力」の進化を専門領域とし、
❺ 靴を履かずに走る「裸足への回帰」を提唱している。本書でも、「足にやさしい」とうたう靴が、いかに足の発達を妨げ、足を傷つけているかを説く章がある。
人類が類人猿と分岐した600万年前、すなわち、われわれの遠い祖先が直立二足歩行を始めた瞬間にさかのぼって、新しい行動様式とともに人類が獲得してきた適応構造を見てくると、「裸足の教授」の主張がすとんと腑に落ちる。
400万年前にはアウストラロピテクスが、250万年前にはホモ属が登場して地球上の各地に散らばった。さらにずっと後の20万年前にようやく、われわれの種であるホモ・サピエンス(現生人類)が出現した。この長い長い進化の時間に、自然選択の作用を受けて、われわれの身体の基本的な仕組みがかたちづくられてきたのである。
われわれの身体をこしらえてきた600万年という歴史を考えれば、次の革命的変化が起きた1万年前というのは、つい最近のことといえる。すなわち、農耕が始まって、それまでの長い狩猟採集生活から定住生活へ移行したときである。
❻ 農耕への移行が“ミスマッチ病”の遠因に
著者は、ジャレド・ダイアモンドの言葉を借りて、「農業は『人類史上最大の過ち』だった」と語る。
総じて狩猟採集民よりも必死に働かなくてはならないし、
❽ 食事の質は低く、洪水や旱魃などの天災に見舞われてせっかくの作物が台なしになることもあるため、飢餓に直面する機会も多くなる。また、人口密度の高い集団で暮らしているため、
❾ 感染症が流行りやすく、社会的ストレスも発生する。農業は、文明やその他の「進歩」につながったかもしれないが、かつてない大規模な苦難や死にもつながった。>
いまわれわれを苦しめている
「ミスマッチ病」の大半は、もとはといえば、狩猟採集から農業への移行に端を発している、というのである。
❿ つまり、労働事情や食生活など生活様式が劇的に変わったのに対し、身体の適応が追いつかず、人類はさまざまな健康問題を抱えるようになった。それが、著者のいう「ミスマッチ病」である。
農業によってもたらされたミスマッチ病に対し人類は、「文化的進化」という方法――たとえば、原始的な公衆衛生や歯科技術、製陶、家畜化されたネコ、チーズ――によって予防もしくは軽減してきた。
これらは、人類を自然選択から守る緩衝材となったが、なかには、真の解決策とはならず、「ミスマッチ病の症状に対処するだけのバンドエイドでしかない」ものもある。
ミスマッチ病の原因ではなく症状に対処することは時として、
⓫ 「ディスエボリューション」という有害なフィードバックループを生むきっかけになる、と著者は指摘する。一時しのぎの対処は、ミスマッチ病をいつまでも存続させ、場合によってはさらにひどくする悪循環を招くというのだ。
産業革命により増幅されたミスマッチ
農業によってもたらされたミスマッチ病は、
⓬ 250年前の産業革命による環境の激変により、さらに増幅される。それまでとは別の種類の、食べ過ぎや運動不足によるミスマッチ病で、たとえば糖尿病や心臓病、骨粗鬆症やアレルギー疾患、アルツハイマー病などである。
農業の発明は食糧の供給量を増大させ、質を低下させたわけだが、食の産業化はその効果をさらに大きくした。「人類はあまたのテクノロジーを開発して、
⓭ 桁違いの量の食品を生産してきたが、それらの食品はたいてい栄養的には貧しくて、豊富なのはカロリーだけだ」とは、なんと皮肉なことか。
しかも、産業革命は人類の身体活動のありさまを一変させた。われわれの多くは、職場ばかりでなく、一日のほかの時間においても動かなくなっている。
昔はほとんどなかった刺激(たとえば糖など)がありすぎることによって生じる「裕福病」、逆に、昔はありふれていた刺激がなさすぎることによって生じる「廃用性の病」。これらの疾患の原因を除去できなければ、「ディスエボリューションの致命的なフィードバックループが始まって、いまの環境をそのまま子供たちに受け渡すことにより、それらの疾患をいつまでものさばらせるばかりか、さらに広めてしまうことにもなりうる」と、著者は警告する。
おいしい食べ物があふれ、身体を動かさなくても支障なく生活できる環境は、快適で捨てがたい。それだけに、病気になると知ってはいても、是正することなく次世代へ伝えてしまう。そしてまた次世代が同じ病に蝕まれる。
この悪しき進化、著者のいう
⓮ 「ディスエボリューション」の拡大はすでに始まっており、「アメリカの次世代は、親より長生きできない初めての世代となる危険を冒している」という事実は、ショッキングだ。
⓯ 。しかし、私たちの身体がどう成長し、どう機能するように進化したかに注意を向けさえすれば、おおよそ予防が可能なのである。>
とすれば、本書を読むことが、ミスマッチ病を予防する一歩となるだろう。
⓰ 悪しき進化を食い止めるか、拡大するかは、われわれの選択にかかっている。
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● 上記の本の紹介を読んで、または本自体を読んで、その意味を理解し、解決策を
実行できるというのでしょうか? 大上段に進化と現代病を結び付けようと
して、病気の本質とその解決策に煙幕をはり、金儲けの為には
病気を起こしても平気な連中の免罪を行う不逞の輩である。
● 科学の名のもとに、特に進化と言う素人受けする言葉でもって、現代病の今ここにある
危機を無視し、具体的な問題を棚に上げる、歴史への裏切りと言えるでしょう。
彼に進化、特に脳の進化が問われる本である。
● 人類の歴史・とくにこの1万年前の農業の発達と、最近の産業の発展と現代病を理屈抜きで
関連つけて、時代の発展が病気のすべての原因と言わんばかりの展開は、
具体的な・例えば公害による病気等にも免罪を与えるようなものです。
● 人口密度が増えたことによる感染症の広まりを、感染と言う領域から見ず、人間が増えたのが
原因だと言わんばかりの態度は、後進国の人口削減を唱える、白人優勢主義者の
傲慢さが垣間見られると言うものです。
● デブで太った白人世界の出来事を、まるで後進国全体にも当てはまるかのような論理の
すり替えはみっともないものです。近代資本主義の発展による、白人先進西欧の
問題をまるで、人類全体の問題にすり替えて、人類全体に原罪を求める様は
聖書の発想そのものです。そこに聖書人間の限界が見られます。
● 甘いものだけを大量にとって、太って醜い白人が勝手に人口を減らして、農業をやめて
狩猟生活に入り、人口を激減させるのは勝手であるが、生きるのに最低限の食を
得るのに汲々としている多くの人類には、余計なお世話である。
● 正に世紀末=時代の末期=資本主義末期は、歴史や進化や文明を否定する輩が様々な領域から
現れるものです。科学の領域にも、政治が介入して権威と力でもって、法則等をかってに
作り変える輩が増えるのでしょう。
● 科学を装いながら似非科学の名でもって人類を惑すのです。旧ソ連や中共共産主義者の様に。
正に武人時代へと科学が歪曲されているのが見られます。
● 靴を捨てるのなら、何故服や家も捨てないのです。野生の狼や野生のチンパンジーの様に、
もう一度体毛を増やして野生の生活に戻れば、抜群に運動能力が高まり、狼の様に雪の中を
服なしで獲物を狩る、狩猟生活が出来るし、チンパンジーなら猿の惑星の様に、
木から木へと飛び跳ねる事が出来る抜群の運動能力も得られます。
● 真の糖尿病の原因は、インシュリンを出す膵臓が、ウイルス感染で破壊されている事から
分かるように、肥満と関係ない小児の時から存在するものであり、ウイルス感染である
以上農耕とは全く無関係です。昔はそのような子供はインシュリンのない世界では
死に、自然と淘汰されたものです。
● 動脈硬化も梅毒もその他感染症も人類の歴史とともに古代からあるのであり、農耕や産業革命
とは直接の関係は有りません。あるのは儲けの為に公害で様々な病気を作りながら、口を拭う
支配階級の存在です。中共の公害や急激な現代病の増加を見れば、薄汚い
儲け主義者の支配階級が問題と言うのは馬鹿でも分かります。
● 動脈硬化と脳卒中・心臓病も様々な原因があるものです。特に最近問題になっている
動脈硬化は古代からあり、更に最近はその原因が炎症と感染が推定されているように、
全く農業や産業革命とは直接の関係はないのです。
● 問題なのは、そのような環境、感染を齎す性の乱れがとくに上流階級に存在するように、
その時代を利用しての特権階級の怠慢と怠惰と腐敗によるものが殆どでしょう。
水俣病が一部の皇族が関係している為に、その解決と被害が膨大となった
ように原因はむしろ体制の支配階級の問題と言うのが本当でしょう。
● つまり生活習慣病とは、むしろ支配階級の怠惰でもってもたらされるものなのです。
● 著者は多分科学者ですから肉体的な能力は最低と思われます。自分の事を本に書いてはいけません。
世間知らずの様ですから、教えてあげましょう。サルや狼にも出来ないスーパーマン
のような・007のような人はごまんといます。アルプスの絶壁をスキーやスノーボード
で駆け下りたり、絶壁から鳥の様に飛んだり、鉄棒でサルよりもうまくできる
人はオリンピックを見れば分かりますし、素人にも沢山います。
● 巨大な津波のような海にサーフィンで挑戦したり、潜りの世界新記録に挑戦したり、
町をローラースケートで飛び跳ねたり・少し古いかな?、貴方のできない世界が
世界には溢れているのです。野生のサルをも超えた、新人類はどんどんと
登場しているのです。人類は運動能力・技術?も進歩しているのです。
● 劣っているのは、著者そのものの運動能力であり、全体として人類は運動能力も進化して
いるのです。病気は真の原因を隠して、儲けと支配と言う欲望に忙しい支配階級がその
原因究明を妨げているのです。この様な似非学者に騙されてはいけません。