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飛躍過ぎる発想の兵頭・兵法の基本・今日の友は明日の敵

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★ http://sorceress.raindrop.jp/blog/  

兵頭 二十八

■ 珍未来のアポロジスト

2015年10月08日 09:22


 Alber Aji and Nataliya Vasilyeva記者による2015-10-7記事「Russian warships fire cruise missiles into Syria」。
   カスピから巡航ミサイルを発射すると同時にアサド政府軍が地上攻勢。
 ロシアからの発表によればミサイルは1500km近く飛翔した。イランとイラクを航過し、北部のラッカ、アレッポ、北西部のイドリブに着弾。

 イドリブにいるのはISではなく、アルカイダ系のヌスラ戦線である。
 4隻の軍艦から発射した。計26発。

 ミサイルは「カリブル」である。トマホークのロシア・コピー。これが実戦デビューとなった。
 ❶ ※満州から発射して1500kmならば名古屋に到達してしまう。ますますF-35工場なんてつくるべきではない。   日本の軍需工場は豪州に移転するのが正しいのである。

 イドリブではアサド軍が市街を猛砲撃。
 しかしゲリラは政府軍を撃退した。

❷ イドリブでゲリラが発射した対戦車ミサイルはどうみても米国供与のTOWである。

 カーターはISのことを「ISIL」と呼ぶ。

 次。
 Thomas Gibbons-Neff記者による2015-10-7記事「These are the cruise missiles Russia just sent into Syria」。
   露軍機のCASはハマ市の攻防で使われている。

 巡航ミサイルは、「カリブルNK」。
 全弾、ねらったところから9フィート以内に命中したと。

 ゲリラの訓練場、弾薬倉庫が狙われた。
 ジェーンのビニー氏によると、これは実戦での初使用。

 ジェーンの専門家、ジェレミー・ビニーによると、このような目標の攻撃にわざわざカスピから巡航ミサイルを発射する必要はなかった。
❸ 飛行機からの投弾の方が破壊的だし、地中海から発射すれば近い。

 つまりこれは「ロシアは弱くない」という誇示が目的であった。発射艦は小型のコルヴェットだろう。そういう弱そうな露艦でもポテンシャルがあるんだぞと証明しておきたかった。

 発射艦隊の旗艦『ダゲスタン』は2000トンである。おそらく発射した艦でいちばん小型のものは、全長230フィートであろう。

 ❹ ※10-7はプーチンの63歳の誕生日であった。その日、プーチンはアイスホッケーをしてみせていた。

 次。
 ストラテジーペイジの2015-10-7記事「Cold War Masking Makes A Comeback」。
  露軍機が9月前半にシリアに進駐したときのレーダー欺騙テクニックがわかった。
 戦闘機は、巨大輸送機にぴったりくっついて飛ぶ。もちろんトランスポンダーはOFFにしておく。

 航空管制用のレーダーぐらいならば、これでごまかせてしまうのである。
 この手口を「マスキング」と称する。冷戦中にソ連機はいつもこれをやっていた。

 ロシアの潜水艦もマスキングを使い続けている。軍艦や商船の底にぴたりとはりついて移動することで、西側のSOSUSに探知されないようにしているのだ。

 SOSUS (SOund Surveillance System) にもいろいろあって、大西洋北部のネットワークはCAESARといい、太平洋北部のものはCOLOSSUSという。他にインド洋など幾つもの仕掛け拠点があるが、多くは非公開。

 このSOSUSの固定聴音器のデータ解析だけでも、敵潜の現在位置を、直径100km以内の円内に絞り込めてしまう。調子のよいときには直径は10kmまで縮まる。もちろん、聴音データは陸上基地から衛星経由で対潜センターへ転送してそこで解析してもらう必要があるが。

 SOSUSは深海では使えない。仕掛けてある大陸棚からせいぜい500kmまでしか聴音はできない。したがってロシア潜は、出港後、そこまで大型船の下にくっついて移動し、深海域ではじめて自由行動に移る。

❺ 米海軍のグローバルなSOSUS網の大きな穴が、韓国沿岸域である。SOSUSの高額な維持費用を韓国政府が出そうとしないのだ。

 次。
 Aaron Mehta記者による2015-10-6 記事「State Department OKs Spain Buying MQ-9 Reaper Drones」。
   スペイン空軍が、MQ-9リーパーのブロック5を調達できることになった。米国務省がOKを出した〔と議会に報告した〕。
 リーパー×4機と、予備部品その他サポート含めて2億4300万ドル。
 すでに英国、フランス、イタリア軍がリーパーのユーザーである。これにスペインが加わった。

 ※米軍はシリア上空ではMQ-1を運用していて、過去1週間で3回、ロシア戦闘機がそれに貼り付いて姿を見せ付けた。

 次。
 Franz-Stefan Gady記者による2015-10-7記事「Japan to Offer Australia Its Top-Secret Submarine Technology」。
 ❻  シドニーで開かれているシーパワー会議に参席した日本の代表イシカワ・マサキは、蒼龍級よりでかい潜水艦の技術を100%すべて豪州の潜水艦建造所へ移転するであろうと地元メディアに語った。

 ウェブサイトの「パース・ナウ」が報じているところによると、溶接技術、ステルス技術、戦闘統合システム、リチウムイオン電池、台風状態であっても使える潜望鏡の技術が含まれる。戦闘システムは米国製とする。

❼ 数百人の豪州職工を三菱重と川重に連れて来てモックアップの溶接をしてもらう。それで稽古をつける。

 潜水艦はすべて豪州で組み立てる。しかしオプションとして、第一号艦だけは神戸でつくるという可能性は残っている。

 豪州の南岸、やや東寄りにあるアデレード市に、豪州潜水艦会社(ASC=Australian Submarine Corporation)が所在する。潜水艦は、そこで建造しなければならない。オフザシェルフの輸入ではダメである。

 ※中共本土の海南島の対岸あたりから豪州東南岸までは7500kmもある。この距離で非核弾頭のIRBMを何千発発射しようともほぼ「無駄射ち」であり、シナ政府が破産するだけである。この「間合い」が、
❽ これからの豪州を、アジア屈強の軍需産業拠点に変えるであろう。日本はそこに投資せよ! このASCを買ってしまえばいい。川重と三菱のふたつとも神戸にあるのは脆弱でいけない。第三の拠点をアデレードに置け。

 ライバルのティッセンクルップ・マリン・システムズ社はすでに20ヵ国に対して160隻以上の潜水艦を売っている。同社は『HDW級216型』を豪州に提案しており、日本を一歩リードしている。

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● 上記の主張から見てくるのは、兵頭の軍事オタクぶりと、兵法や政治・歴史に
  対する造詣のなさである。

● この様な論理からいえば、核兵器の届かないところに、国民は逃げるべきという論理になる。
  将来はそれは宇宙と言う事になります。又は、せめて出来るだけ遠く保護してくれる国に
  逃げるべき≒アメリカという事になりそうである。

● これでは日本と言う国の存在意味がなくなります。軍事工場はいろいろ工夫して、日本に
  建てるのが当然の事です。そもそも通常兵器の巡航ミサイルは、値段の割には
  地上を攻撃するには、効果が少ないのが普通でしょう。

● 彼も書いているように、それで多くのターゲットを潰すために沢山の巡航ミサイルを
  打ち込むには、国の破産を覚悟しなくてはいけないのです。

● 日本は地形的には非常に複雑な国です。山が多く入り組んだ海岸線を利用すれば、豪よりも
  安全な基地を作れます。更に世界一のトンネル掘削技術もあります。

● 何を好き好んで、反日と親中の人間がうようよいる国に、日本の重要な基地を作る必要が
  あるのです。これでまるで、中共に日本の技術をただで上げているようなものです。
  
● 他国に工場を作れば、それはその国のものです。平時はそれは国際法に守られて、自国の
  工場と誤解するが、非常時には何の意味も持ちません。非常時には完全に
  その国のものとなるのです。

● 既に韓国は中共の一員であることを見れば、いかに他国に重要な基地を作る事が
  危険であることが分かります。正に自分の首を絞めるようなものです。

● さらに、豪州もその資本主義の崩壊が、西洋と同時に起こる事が、既定の未来です。
  赤と白の戦いは、まだその趨勢は分かりません。共産主義はその姿を
  変えて、他国に表れるのです。これほど危険な賭けは有りません。

● 既に中共の悪の面が世界のバレタと言うのに、それでも中共詣でをする国は後を絶ちません。
  もっと彼らの経済力・軍事力が高まれば、それこそ日本は四面楚歌となるのです。

● 核のない日本と核のある中共とが対決すれば、当然世界の国がどちらに味方するかは、
  一目瞭然です。核のない国につく馬鹿はいないのです。

● 核をUSAの様に大量に持ち、世界を恫喝できれば、つまりもし豪が裏切れば核をお見舞いするぞ
  と脅かせるなら、通常兵器の軍事基地を豪に作ってもよいでしょう。それでも
  最先端の技術はご法度です。

● 世界の政治状況は、流動的であり、何時ころりと敵方に転ぶかは、AIIBを見ても分かるように、
  その寸前まで分からないものです。国際政治とはこのようなものです。

● 軍事オタクだけでは、視野が狭いと言うものです。何かが彼には足りないようです。

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