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知恵者は支配階級になれないのは歴史の必然・武人の時代

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★ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150828-00000061-reut-bus_all


焦点:中国市場の混乱、背後に規制当局の「頭脳流出」

ロイター 8月28日(金)15時26分配信


 8月27日、中国市場の混乱の背後には、かつて母国に戻った金融の「精鋭」たちの頭脳流出がある。北京の証券会社で26日撮影(2015年 ロイター/Jason Lee)


[上海 27日 ロイター] - 2008年の金融危機の真っただ中、欧米の金融機関は大幅な人員削減を進めていた。一方、中国政府はそのころ、自国の株式市場の改革を進めるべく、混乱する金融業界から中国系の優秀な人材の「引き抜き」を進めていた。

【コラム】外貨準備取り崩しが招く中国発「量的引き締め」

1年にわたって高騰が続いた中国株が数週間で急落し、政府が対策に躍起になった今年の夏、そうした人材は中国証券監督管理委員会(CSRC)にとって、これまで以上に必要な存在だった。

しかし海外から中国に戻り、「海亀族」と呼ばれたエリート専門家たちはすでに、当局の仕事に幻滅したり失望したりし、民間企業に戻っていた。

帰国した「精鋭」20人のうちの1人は、CSRCが当時「祖国のため犠牲になる」ことを訴えていたと振り返る。「われわれは力になりたかったので、家族も中国に戻して高額な仕事もあきらめた」のだという。

しかし、理想はほどなくして不信に変わる。収入は民間企業で得られる額に比べると微々たるものであり、CSRCに重用されているようにも見えなかったのが理由だ。

「数年経っても誰1人として昇進せず、一部の人は確たるポジションさえなかった」という。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中国エコノミスト、Liu Li-Gang氏は「当時CSRCは国内外の両方の経験を必要としていたが、国際経験が最も豊富な人たちが追いやられた」と語った。

CSRCにもコメントを求めたが、回答は得られなかった。

<頭脳の流出>

CSRCを去った人の中には、ABNアムロでエキゾチック・クレジット・デリバティブの責任者だったTang Xiaodong氏や、JPモルガン・チェースにいたLi Bingtao氏、ノーベル経済学賞受賞者ロバート・シラー氏に学んでいたLuo Dengpan氏もいる。彼らのいずれからもコメントは得られなかった。

ロイターの取材に応じた複数の内部関係者によると、過去1年で規制当局内の退職者が急増している。

上海証券取引所の当局者の1人は「ほぼ毎週のように退職届を出す人がいる。退職する人のペースは加速しているように見える」と語った。

中国のファンドマネジャーらは、そうした専門家の「集団脱出」によって市場が素人の手に委ねられてしまったと嘆く。

香港で外資系銀行に勤めるトレーダーは「過去数年と同じレベルの専門知識が保たれていない」とし、それゆえに、「悪意ある」空売りの規制など見当違いの政策につながったと指摘する。

CSRCと定期的にやり取りする大手ファンドの幹部は「彼らが賢くないというわけではない。金融の専門知識がないのだ」と語った。

現在もCSRCに残っている人物によれば、規制当局は、信用取引向け融資残高の急増が意味するところを十分に把握できていなかった。

<不信の連鎖>

こうした失態は、中国政府の信用を失墜させた。

中国政府は株価の下支え策に9000億元(約16兆8000億円)をつぎ込んだが、主要株価指数は急落が一服した後、再び下げ基調に戻っている。株式時価総額はドイツの国内総生産(GDP)を上回る4.5兆ドル(540兆円)以上が吹き飛んだ格好だ。

株式市場への当局の強引な介入は、中国が公約した金融改革に対する信頼も傷つけた。

中国に帰ってきた金融機関の「精鋭」たちは、自分たちが政策に影響を与えられないことへの不満や、昇進の機会が制限されていること、薄給を理由に規制当局を去って行った。同僚からの恨み節も聞こえていたという。

上海にある国際ビジネススクール、中欧国際工商学院(CEIBS)のオリバー・ルイ氏は「彼らは外に出れば、よりローリスク・ハイリターンで高い収入を得られる。(出て行くのは)無理もない」と語った。

(原文:Samuel Shen and Engen Tham、翻訳:宮井伸明、編集:伊藤典子)

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● 知恵者が原則として重用されないのは、武人の時代のせいであることは、前から書いています。
  戦前の日独の例を見ても分かるように、武人が国家を乗っ取った時代は彼らの天下です。

● 基本的に武人は戦いの戦士ですから、知恵者とは相性が良くないのです。戦いの専門知識以外
  はない戦士には、経済の専門家という知恵者はウザいのです。

● 共産主義者は命を賭けて戦って国を取ったという自負があるのですから、お国の為に
  尽くせというのが、口癖なのは当然です。日本の戦争時もそうでした。
  頭脳の浪費≒学徒出陣はその典型です。

● 日本は基本的に1868年から資本主義的民主主義の時代ですから、その波動のスーパーサイクル
  第(Ⅰ)波で武人に乗っ取られても、それは短期で終わるのは波動が示していますし、
  現実もそうでした。戦後のスーパーサイクル第(Ⅱ)波は比較的知恵者の時代
  ですから、それは文民統制という形に表れています。

● 中国は1910年から武人の時代と突入していますし、2180年までは続きます。相対的に
  知恵者のスーパーサイクルの第(Ⅱ)波が始まったとはいえ、基本は共産党の
  太子党が支配階級(武人の子)ですから、浮かばれないのは当然といえます。

● 今の中国を見ても分かるように、汚職摘発と言う名目で、ライバルの粛清が始まっている事は
  素人でも分かります。つまり、命のやり取りを今も続けているのです。
  戦士の戦いが、時代の基本精神なのです。

● お国の為に死ねと言われる事はあっても、知恵者が地位を上がる続ける事は絶対あり得ないのです。
  上がればその時点で毛沢東のような、知恵者の残虐な戦士=殺戮者と化するのです。

● 金融の専門家が優遇されていないという分析は、一時的なものではないと理解すべきです。
  これが武人の時代の限界を示すものという事は、今までも書いてきました。
  そこが共産主義独裁国家の突くべき弱点なのです。

● しかし暴落の原因をそれに求めるのは、株式市場が分かっていないのです。それなら世界で
  一番金融が発達していて、ノーベル経済学賞の受賞者がウジャウジャいるUSAで、
  金融のプロだらけのFRBがリーマンショックを防げなかったことを
  どう説明するのです?

● 既に世界一の大国となっていたUSAの1929年の大暴落と世界大不況はどう説明するのです。
  責任転嫁の分析は、全く的外れと言えます。株式市場は投資家や規制当局が
  プロだろうが素人だろうが、自己組織化の現象で暴落するのです。

● この識者は、東大卒の頭でっかちが跋扈している日本の日銀が、1990年からの日本経済を破たん
  の淵まで追い込んだことをすっかり忘れているのです。正に50歩100歩という事です。
  4万円を目前にして暴落して、20余年かけて7千円台まで下げたのです。

● 第(Ⅰ)波が直前の高値を目指すのは、波動の必然的結果ですから、来年末は日経が3万円を超す
  と予想できるのです。これが日本が復活したといわれるゆえんです。波動が語るのです。
  
● ノーベル経済学賞受賞者のカウフマンも、経済の自己組織化という現象までたどり着いている事は、
  素晴らしい事と思いますが、しかし、自己組織化の現象が波=エリオット波動として
  表れていることを見落としているのは残念です。

● たとえカウフマンが経済の自己組織化現象がエリオット波動として表れていることを理解しても、
  来年末から翌年にかけての大暴落≒2000年からの調整の最終章は
  防ぐことは出来ないのです。これが波動であり、歴史の流れなのです。

● 個人の意思だけではどうすることも出来ない現象がある事を悟らねばいけないのです。
  我々は地球が太陽の周りを回っていることを分析理解しても、光が波の性格を
  持っていることを理解しても、その波を変える事は出来ないのです。
  弱弱しい光の波さえも、変える事は出来ないのです。

● これと同じことが、景気不景気の波にも綺麗に表れているのです。USAの株価の変動を
  インフレ調整で表したチャートをじっと見つめてみてください、素人の私にも
  見えるのです。貴方にも見えるでしょう!?


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