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盲点のイエメン・ホルムズ海峡の危機は・石油輸送の危機

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★ http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/


クーデター:イエメンで政権崩壊

イエメンでクーデターが発生し、ハディ暫定大統領とバハーハ首相が辞任を発表しており、事実上政権が崩壊し、
イスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」が実権を掌握したと報道されています。

ただ、辞任は議会により受け入れられていませんので正式には辞任出来ていませんが、その議会は「フーシ派」により機能停止を宣言されており、統制がバラバラになってきていると言えます。

今後、イエメン軍の武器弾薬(地対空ミサイル等)がゲリラ組織にわたりますので、これら武器が使われることになれば、中近東に飛行する航空機は撃墜されることもあり得ますし、船舶も無事では済みません。

また、イエメンが部族対立により分断されるとも言われており、サウジの南側で大混乱が起これば、アラブ穏健派と言われる国々にも影響が及び中近東はイスラム国とゲリラ組織が入り乱れ大混乱することもあり得ます。

いつホルムズ海峡が閉鎖され「油断」となるかわかりませんし、いつミサイルが飛んでくるかもわかりません。

中近東の「油」に頼らないアメリカ、ロシア、そしてそのロシアに寄り添う中国は中近東が大混乱しましても何ら問題はありませんが、ヨーロッパ、日本はどうなるでしょうか?

たった一発のミサイルがタンカーにあたるだけで日本向け原油は全面的に運航が止まります。
海事保険の引き受け手が居なくなるからです。
保険なしでタンカーを運航させる船会社はありません。

アラブは今や世界の火薬庫になったと言えます。

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● 原油の価格は、巨大なトライアングルの形をとりつつあると言えます。下限40ドル/㌭を
  目安の巨大なtriangleです。従ってそろそろ底と思われます。

● イエメンの状況が原油の暴騰のキーワードになる可能性があります。注視が必要です。
  ウクライナ危機、ベネズエラ危機、イスラム国危機などは殆ど原油暴騰に
  結びつきませんでしたが、ここなら暴騰を起こすのには簡単な処です。

● 上記の様にミサイル一発でよいのですから。日本危うし。


  

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