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ブレーキには遊びが有ります・スピードがあればあるほど時間がかかるのです

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★ http://hbol.jp/18423

米株高は「ブレーキの壊れた自動車」なのか?   2014年12月26日 マネー

吉田 恒氏
 米景気指標改善を受け、米利上げ観測が改めて広がってきたが、最近はそれに対して株安に反応しなくなってきた。ただ、金融緩和の見直し、さらに引き締めへの転換は、株高からすると「ブレーキ役」のはず。それでも株高が止まらないのは、「ブレーキ」が壊れている可能性がある。

 FRBが利上げしても株高が止まらないどころか、むしろ株高が加速に向かったのは1999年にも見られた現象だ。ITバブルのクライマックスの局面だった。FRBは1999年中に6月から3回利上げに動いたが、株安への反応は鈍く、回を重ねるごとにむしろ利上げでも株高に拍車がかかるようになった。

 1999年当時、利上げという「ブレーキ」を踏んでも止まらなくなった株高は、「ブレーキ」の壊れた車だったのかもしれない。そんな「ブレーキ」の壊れた車が止まるのは自滅しかなかっただろう。それが2000年に入ってからのITバブル破裂だったのだろう。

 このITバブル破裂前後で主役の一人を演じたのは、今ではほとんど忘れられてしまった可能性のあるY2K問題だった。いわゆるコンピューター2000年問題だ。2000年対応の遅れたコンピューターが、西暦が2000年に変わるところで大混乱に陥るかもしれず、その対策で中央銀行は緊急資金供給を準備しているとの見方があった。

 ITバブルのピークは、NYダウが2000年1月、そしてナスダックは2000年3月だった。こんなふうに利上げという「ブレーキ」を踏んでも株高が止まらず、ITバブルが2000年以降に続いたのはY2Kの影響もあっただろう。

 さて、現在はFRB超金融緩和で続いてきた米株高が、QE終了など金融緩和見直しを進める中でも今のところ続いている。QE終了は株高にとって「ブレーキ」ではないのか、あくまで利上げという「ブレーキ」を踏むまで株高は止まらないのか。それともすでに「ブレーキ」の壊れた車といえる株高なのか?

※<資料>はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=18428

【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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● 車を運転すれば分かるが、ブレーキには遊びが有ります。ある程度踏んでも反応はしません。
  更に踏むと反応しますが、勿論車は直ぐには止まりません。重い車の運動エネルギーを
  タイヤで吸収しながら、徐々に止まるのです。特に濡れていると問題ですが。

● 金融緩和中止の後は、そのブレーキの踏み方で停止の位置が決まる≒崩壊の程度が決まるのです。
  本来は中崩壊が起こっても良かったのですが、日本の追加緩和第二弾にて様相が
  異なったのです。金利の安い日本円を借りて、USAで運用するのはいつもの
  キャリートレードです。

● 前回の日本もそうでした、2006年4月に金融緩和中止して、最後の暴落は2007年の7月前後でした。
  つまり、1年数か月かかったのです。今回は最終的な崩落ではないと思いますから、1年もかかると
  いう事はないでしょう。緩和中止の開始から、半年前後で中崩落し、
  さらにその1年数か月前後で大崩落が予想できます。

● 山高ければ高い程、崩落に時間はかかるのです。従って問題は何時頃かを推定するのが良いのです。
  壊れたのではなく、これが本来の博ちの性格です。最後のババ抜きが始まるのです。

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