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成功の法則は・失敗≒崩壊の元・大国の興亡は歴史の法則

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★ http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204091304580128923934297904?mod=WSJ_article_EditorsPicks

なぜ私は中国人になれないか     By Eric Liu    2014 年 9 月 2 日 14:01 JST

左から、駐中国米国大使を務めたゲイリー・ロック氏、ザッポスのトニー・シェイCEO、レストラン経営者のエディー・ファン氏、労働者の権利擁護団体代表のアイジェン・プー氏 Photo Illustration by Sean McCabe; ChinaFotoPress/Getty Images (Gary Locke); Reuters (Tony Hsieh); Associated Press (Eddie Huang); Getty Images (Ai-jen Poo)

 どんなに努力してみても、私は中国人になれない。

 それは、頭の中の実験として始まった。私は、中国人移民の息子である自分が中国の市民になるには何が必要だろうかと思いめぐらし、一番近くにある中国総領事館に電話した。だが、誰も電話口に出ない音声録音の迷路に入ってしまった。総領事館のウェブサイトは、ビザ取得の手続きは説明していたが、帰化については何も説明していなかった。

 その後、私は回答を得るのが極めて難しいことを自覚した。北京の中国政府はそもそも中国市民になりたいという外国人からの照会を想定していないのだ。

 後で判明したのだが、帰化の手続きは中国の国籍法の中にある。しかし帰化しようとする人は極めて少数だ。2000年の中国国勢調査では帰化した市民はわずか941人にすぎない。

 しかし、私がマンダリン(中国の標準語)に流ちょうになり、中国と歴史と文化に対する造詣を深め、中国に移住してそこで余生を過ごす決意をしたとしよう。その場合でさえも、私の背後にある何千世代もの中国人の遺伝子にもかかわらず、私は依然として真の中国人として受け入れられないだろう。

 このことが、中国が台頭し米国が衰退しているとされる現代においても、われわれ米国人がそれほど心配すべきでない理由を明らかにしている。中国の国内総生産(GDP)がいかに膨大になろうとも、米国は圧倒的で永続する競争上の優位性を保持している。それは米国は中国系米国人を生み出すが、中国は米国系中国人を生み出さないからだ。

 中国はまた、米国系中国人を生み出すことにそれほど関心を抱いていない。移民を歓迎し、社会に組み込み、権利を与え、それによって「中国人であること」の意味そのものを再定義することは、中国を動かしているシステムにはない。それは、中国が21世紀的に米国に後れをとっていることを意味する。多様性を包摂し、多くの多文化的なパーツから何か偉大なものを創造することだ。

 例えば、中国の国営メディアが今年初め、離任する米国の中国駐在大使、ゲーリー・ロック(駱家輝)氏を「バナナ」と揶揄(やゆ)した。外は黄色で、中は白色だという意味だ。中国系米国人として初の中国駐在大使であり、それ以前にはイーグル・スカウト(アメリカ・ボーイスカウトの最高階級)、ワシントン州知事、そして商務長官だったロック氏は何をしたために、このような悪口を言われたのだろうか。彼の仕事ぶりだ。彼は米国の利益と価値を代表し、それらが中国のそれと衝突した際にも譲らなかった。

 このエピソードは、中国を支配するエリートが中国人と中国系米国人とを区別したがらないか、あるいは区別できないことを示唆していた。「バナナ」という酷評の前提は、華人というものは、たとえ米国で生まれ育った者であっても、中国という母国に本質的に忠誠を誓っているに違いないという考えだ。そうした想定は、ロマンティックないし人種的と呼ばれ得るものだ。現代的とは言えない。

 私のような人々は、いわば「中国系米国人的な手法」を提供できる。粗野な個人主義をコミュニティー意識で微調整したり、権利と自己主張に根差す社会に、義務と礼節を加えたりすることができる。今輝いているものだけに注目するのではなく、背景や歴史にも目を配ることができるということだ。

 この融合を最も良く具現化しているのは、恐らく2世の人たちだろう。中国や台湾からの移民の子で、文化が交錯する米国で育った人々だ。ニューヨークに本拠を置くNational Domestic Workers Alliance (家事労働者の団体)の創設者Ai-jen Poo氏が好例だ。同氏は、大胆にも貧しい有色人種の女性労働者たちを支援している。なんと米国的なことか。その一方で同氏は、愛、世代間の相互扶助、家族の責任という言葉で、それを説明する。なんと中国的なことか。


 トニー・シェイ氏も良い例だ。靴通販サイト「ザッポス」の創業者で最高経営責任者(CEO)だ。同氏は自分の会社を、荒廃したラスベガスの中心部に移転し、自己資金3億ドルをつぎ込んで、この地域を復活させた。同氏の目標は、米国で恐らく最もコミュニティー意識の薄い都市であるラスベガスで、そのつながりを深めることだった。大胆に米国的であり、心底から中国的でもある。

 そこで、中国をアウトサイダー(外部の人間)が中国人になりにくい状態のままにしておこうではないか。偉大なる競争は今や、米中両国間で起こっているのではない。純粋さという幻想を追い求める国と、多元的な現実を押し進める国の間で起こっているのだ。われわれが正しい選択をすれば、わが国(米国)は依然として勝者で有り続けることができるだろう。

(注)筆者のLiu氏は米シチズン大学(Citizen University)の創立者で最高経営責任者(CEO)。近著に「A Chinaman's Chance」がある。


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黄色いバナナ・黒いバナナ

● 歴史の勘違いがここでもみられます。中共から見れば、彼らは国を捨てた裏切り者です。
  そもそもUSAは移民がインディアンを大虐殺して奪い取ったものです。そこに
  資本主義時代の波が覆いかぶさり,歴史上類例のない繁栄をもたらしたものです。

● 彼が独りでに、大陸で成功したのではありません。歴史の流れが大きく作用している
  のです。その栄光を自ら勝ち取ったものと自惚れが、その端々に見られます。

● 確かに個人の才能も重要であるが、時代が異なればその才能も宝の持ち腐れになる
  可能性があります。その歴史的背景を見ないで、故郷に錦を飾ってやる”ような
  傲慢な心理では、後進国ではやっていけません。

● 中国は13億の人間がひしめく、後進国です。国民を養うにも膨大な費用が掛かるのです。
  その人口を抑制したい中国が、移民を歓迎するわけがないでしょうし、移民を
  希望するのは馬鹿でしかないと思っているでしょう。

● 共産党幹部はお金が出来たら、逃げる事ばかり考えているのです。13億の武人の中に
  入りたいなどと考えるは、飛んで火にいる虫でしかないのです。人間が欲しいなら、
  一人っ子政策を止めれば良いことです。あっという間に人口は20億にでも
  なるでしょう。お金も共産党は輸出で稼いで沢山持っています。

● 貧困から這い上がった13億の国民を・国を見下した傲慢さがこの文章から読めます。
  移民して、他国の制度のお蔭で成功したのに、他国の白人から見た傲慢さが
  そのまま彼に見えます。正に黄色いバナナである。心は黄色い武人である。

● 歴史はそのUSAさえも、崩壊することを現しているのです。本・大国の興亡でも読むんですな。
  やがて貴方の好きなUSAで?市場の崩壊が起こり、欧米の近代資本主義は崩壊するのです。

● 移民の成功法則は、中共では通用しません。役には立ちません。同様、黒人奴隷の酷使と
  移民によるUSAの成功も、それがあだとなって、市民戦争⁼内戦が始まるのです。
  
● 南北戦争を遥かに超えた、2段階上の強力な崩壊の波です。強がりもそこまででしょう。


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