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★ http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140806/dms1408060830002-n1.htm
中央銀行として失格だった「白川日銀」時代 議事録から浮かぶ滑稽さ (1/2ページ) 2014.08.06
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2004年1〜6月の日銀金融政策決定会合の議事録が公開された。「緩和策の出口に苦慮していた」などと報じられているが、当時の議事録から何がわかるだろうか。
この時期は筆者としても思い出深い。本コラムの読者であれば、日本における物価連動国債について筆者が果たした役割はご存じだろう。2001年に米国から帰国したとき、インフレ目標の導入を提言したが、その際に重要となる予想インフレ率を算出するうえでの市場からの情報として、物価連動国債の導入についても当時の竹中平蔵経済財政相に進言したのだ。実際の導入は、04年2月だった。
今の「黒田(東彦総裁の)日銀体制」では、予想インフレ率の一つとして、物価連動国債の流通利回りから計算するブレークイーブン・インフレーション率は必要不可欠な存在になっているが、前の「白川(方明総裁の)日銀体制」では、まったく無視されていた。予想インフレ率を考慮しなかった点で、前の白川日銀は、中央銀行として失格である。
実は、量的緩和をやっていた「福井(俊彦総裁)日銀」も、予想インフレ率の把握を行っていなかった。だから、量的緩和の効果もわからなかったのだ。
筆者は、物価連動国債が導入された後、予想インフレ率に関する1年程度のデータを蓄積し、マネタリーベース(中央銀行が供給する通貨)が増えた後、一定のラグを経て、予想インフレ率が上昇することを示し、それを竹中大臣に説明した。竹中大臣はそれを当時の福井総裁に説明し、量的緩和の継続を働きかけたものだ。
いずれにしても、04年当時の日銀は、物価連動国債から予想インフレ率を算出して、それを金融政策に活用するという発想がまったくなかった。当時の欧米の中央銀行や今の日銀では常識だったが、ここが大きく異なる点だ。
今回公表された議事録を見ると、その様子が手に取るようにわかる。04年前半、一時、名目長期金利が上昇しているが、それに慌てていたのだ。
名目長期金利は同年3月に1・3%台、5月に1・4%台だったが、6月には1・9%台に上昇した。6月25日の決定会合で、須田美矢子審議委員が「市場にわれわれが試されている」と慌て、岩田一政副総裁は物価上昇率「0%以上」としていた解除要件を「1%」にすることで市場をなだめようとしている。
ただし、予想インフレ率は3月から6月にかけて、0・1%程度から0・9%程度まで上昇している。当時の日銀は、3月から6月にかけて名目金利の上昇に慌てふためいたが、実質金利(=名目金利−予想インフレ率)を見れば、1・2%程度から1・0%程度へと低下していたのだ。
要するに、量的緩和の効果が出て、実質金利が下がっているにもかかわらずに、慌てていたのが現実だ。
量的緩和を渋々やっていたのだろう。市場ではそうした日銀の意向をくみ取り、「出口」議論があった。日銀はそれが原因で名目金利が上昇していると勘違いしていたのだから、滑稽以外の何物でもない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
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● ここでも文系を卒業した、東大卒(法学・経済学)の連中のおつむの程度が
分かろうというものです。数学も分からないで、マクロ経済学を扱い
国家の命運を決めるのだから、恐ろしいことです。
● 滑稽を通り越して、恐怖そのもんです。医師でいえば手術した患者が、手術は
成功しましたが、なぜか患者は死にましたと平気でいうのと同じです。
要するに物事の本質がわかっていないのです。
● だから経済学者になる人は、理系の科目・特に数学などの単位が必要です。勿論
物理でも良いです。それならコンピューターでシュミュレーション等が
出来簡単に量的緩和の効果も、役割も分かるというものです。
● 学問は権威でするものでもなく、大学の名前で出来るものでもありません。そこが
高校の教科書で偉くなったと誤解する、教科書秀才の滑稽な処です。
● 文系理系の壁をとる事と、一つの得意な科目があれば、それを伸ばすシステムが
必要なのです。また好きな科目の選択を大幅に増やせるような、豊かな授業が
必要なのです。
● たった一人の数学者の高橋さんに、全官僚が敵わないのですから、おつむは少し
おかしいのでしょう。
● 未だに教育改革も出来ないで、国家を破滅させるつもりなのでしょうか?
東大卒官僚は? 彼らこそ正に国家衰退の癌なのです。