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トランプはホワイトハウスを去った後、「国家機密」を漏らさずに我慢できるのか11/12(木) 17:32配信
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Photo: Jabin Botsford / The Washington Post / Getty Images
ドナルド・トランプ大統領はその任期中、アメリカの機密情報を選別して漏らしてきた。自分を利するために政敵の攻撃に使ったこともあれば、外国政府を脅す、あるいは感心させるために使ったこともある。結果として、アメリカの諜報能力を危険にさらしたケースもある。 【画像ギャラリー】トランプ大統領はこの4年間で何をした? そのトランプがホワイトハウスを去って前大統領になったとき、同じようにリークするのではないかと懸念が高まるのは無理もない。ゆえに、バイデン新政権は国家安全保障のジレンマに直面するだろうと、元高官やアナリストらは指摘している。
トランプは「寝返りリスク」の典型例大統領の肩書を得た者は皆、機密情報を頭の中に残したままホワイトハウスを出ていく。それは、核兵器発射までの手順や新兵器の開発状況、インテリジェンスが集めた外国政府の秘密などだ。 とはいえ、これまで新しく就任した大統領が、前任者による機密漏洩を心配する必要はなかった。それが、次期大統領ジョー・バイデンの場合は話が違ってくると、元政府高官や職員らは言う。 トランプには暴露の歴史があるだけでなく、「寝返りリスク」のある人物の典型的な特徴に一致する。まず多額の借金を抱え、金銭的苦境に立たされていること。そして「ディープステート」陰謀論を信じて、再選されるはずだった選挙が「盗まれた」として米政府に怒りを燃やしている点だ。 「不満を抱えている、あるいは不当に扱われたと思っている公職者──現職であれ退いた者であれ──は機密情報を漏らす危険性がある。トランプはそのプロファイルにぴったり当てはまる」と元CIA職員のデビッド・プリースは言う。
敵国が喜ぶ情報を握っている一方、情報流出を懸念しながらも、トランプは大統領向けに行われていた情報機関のブリーフィングでは集中力散漫で理解できていなかったと指摘する専門家は少なくない。トランプの無知は、彼自身が国家に及ぼしそうなリスクを軽減してくれるかもしれない。 「仮にトランプの自制心がないことも含めたあの性格で、情報に精通した博識な大統領だったなら、大惨事になりかねない。現時点で唯一の救いは、彼が(ブリーフィング)に集中していなかったことだ」 ジョージ・W・ブッシュ政権で司法省法律顧問局を率いたジャック・ゴールドスミスはそう語る。 トランプが、たとえば工作員の名前や監視機器がどこに設置されているかなど、インテリジェンス活動の詳細を知っている可能性は低い。それでも、敵国に渡せば彼らが喜ぶだけの充分に価値ある情報を、トランプが握っているのはほぼ間違いない。 情報安全保障監督局の元局長ジョン・フィッツパトリックによれば、トランプが把握していると考えられる情報には、特殊な軍事力やサイバー兵器、進行中の工作活動などが含まれるという。 トランプはまた、アメリカのスパイや諜報機関が収集した情報も知っている。それらの情報がどのように得られたかを具体的に知らないとしても、情報そのものが暴露されれば、情報源を危険にさらしかねない