http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/201406/Joshua_Kurlantzick.htm
民主化から遠ざかる東南アジア――タイのクーデターだけではない
Thailand's Coup Just One sign of Southeast Asia's
Regression from Democracy
ジョシュア・クランジック
米外交問題評議会フェロー(東南アジア) フォーリン・アフェアーズ リポート
Photo/Courtesy Reuters
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タイが軍政へと逆戻りすることが運命づけられていたわけではない。むしろ、専門家の多くは、1980年代末から2000年代末まで、東南アジア諸国の多くを「途上世界における民主化の優等生」とみなしてきた。だが、この時期以降、東南アジアの民主化プロセスは停滞し、この地域で経済的、戦略的にもっとも重要な諸国が民主化からの逆コースをたどり始めた。この10年で、タイは急速に民主化からの逆コースをたどり、いまや軍事政権がこの国を支配している。マレーシアの民主的制度と文化もこれまでの民主化の流れから逆行している。カンボジアとミャンマーでも、劇的な民主化への期待はいまや色あせつつある。
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● アジア大陸の時代はすべて連動していると思われます。タイも予測通りに武人の時代ということです。
つまり、最後は軍隊=武人が出て、解決するということです。当然の事として、国家機関
軍隊や検察庁、警察などを握っている勢力が表に出てきて、最終決断をすると言う事です。
● これは親玉の中国を含めて、北朝鮮、韓国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーに共通する
時代と思われます。勿論先進諸国の介入や軍事力や経済力に影響されますから、時代は上下
して進みますが、基本は武人が実際は権力を持っているということです。
● その中でも韓国は擬態の程度が強いので、資本主義に見えますが、本質は武人時代と思われます。
タイも白色武人で、資本主義に擬態していると思われます。南国の優しさが、その武人国家の
様相を和らげていると予想できます。
● そのような目で見れば、なぜベトナムやキューバ等が、敢然とUSAや中国に戦いを挑むかが理解
できるでしょうし、 武人は基本は戦いの男であり、それが命なのです。負けるかどうかは
二の次なのです。勇気が最も大切な、時代の心です。
● 従ってミャンマーも中国を真似て開放政策を取り始めていますが、ことが起これば必ず軍隊が
表に顔を出すと思われます。遅れているのではなく、時代が異なるのです。
● 経済的に豊かになれば、自由主義の民主主義国になるというのは、先進諸国の誤解・幻想です。
ロシアの行方を見れば、理解できるでしょう。共産主義が崩壊しても絶対に、自由と
民主主義をテーゼとする、資本主義国にはならないでしょう。
民主化から遠ざかる東南アジア――タイのクーデターだけではない
Thailand's Coup Just One sign of Southeast Asia's
Regression from Democracy
ジョシュア・クランジック
米外交問題評議会フェロー(東南アジア) フォーリン・アフェアーズ リポート
Photo/Courtesy Reuters
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タイが軍政へと逆戻りすることが運命づけられていたわけではない。むしろ、専門家の多くは、1980年代末から2000年代末まで、東南アジア諸国の多くを「途上世界における民主化の優等生」とみなしてきた。だが、この時期以降、東南アジアの民主化プロセスは停滞し、この地域で経済的、戦略的にもっとも重要な諸国が民主化からの逆コースをたどり始めた。この10年で、タイは急速に民主化からの逆コースをたどり、いまや軍事政権がこの国を支配している。マレーシアの民主的制度と文化もこれまでの民主化の流れから逆行している。カンボジアとミャンマーでも、劇的な民主化への期待はいまや色あせつつある。
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● アジア大陸の時代はすべて連動していると思われます。タイも予測通りに武人の時代ということです。
つまり、最後は軍隊=武人が出て、解決するということです。当然の事として、国家機関
軍隊や検察庁、警察などを握っている勢力が表に出てきて、最終決断をすると言う事です。
● これは親玉の中国を含めて、北朝鮮、韓国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーに共通する
時代と思われます。勿論先進諸国の介入や軍事力や経済力に影響されますから、時代は上下
して進みますが、基本は武人が実際は権力を持っているということです。
● その中でも韓国は擬態の程度が強いので、資本主義に見えますが、本質は武人時代と思われます。
タイも白色武人で、資本主義に擬態していると思われます。南国の優しさが、その武人国家の
様相を和らげていると予想できます。
● そのような目で見れば、なぜベトナムやキューバ等が、敢然とUSAや中国に戦いを挑むかが理解
できるでしょうし、 武人は基本は戦いの男であり、それが命なのです。負けるかどうかは
二の次なのです。勇気が最も大切な、時代の心です。
● 従ってミャンマーも中国を真似て開放政策を取り始めていますが、ことが起これば必ず軍隊が
表に顔を出すと思われます。遅れているのではなく、時代が異なるのです。
● 経済的に豊かになれば、自由主義の民主主義国になるというのは、先進諸国の誤解・幻想です。
ロシアの行方を見れば、理解できるでしょう。共産主義が崩壊しても絶対に、自由と
民主主義をテーゼとする、資本主義国にはならないでしょう。