http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20140603/266073/?n_cid=nbpnbo_mlp
フランスよ、どこへ行く
欧州議会選挙が露呈した深刻なアイデンティティーの危機 熊谷 徹 2014年6月4日(水)
5月末に行われた欧州議会選挙は、EU(欧州連合)が直面する深刻な“病”を白日の下にさらけ出した。それが最も顕著に表れているのは、フランスである。
フランスの極右政党フロン・ナショナール(FN)が、社会党と保守党を退けて、最高の得票率を記録して勝利したことは、フランスだけでなく欧州全体に強い衝撃を与えた。フランスの重要な選挙でFNがトップの座に立ったのは、今回が初めてである。その地すべり的勝利は、フランスの伝統的な2大政党制を破壊しかねない「大地震」と言える。
得票率をほぼ4倍に
FNの前回(2009年)の欧州議会選挙での得票率は6.3%だった。今回は約4倍に増やして25%を記録。保守政党の国民運動連合(UMP)は20.8%、オランド大統領が率いる社会党はわずか14%にとどまった。
フランスでの欧州議会選挙の開票結果
(資料:欧州議会)
![]()
フランスは欧州議会に74人の議員を送り込む。そのうち3分の1がFNの党員となる。
5月25日の夜、マリーヌ・ル・ペン党首は、満面に笑みをたたえて勝利宣言。「FNの勝利は、フランスの政界地図を塗り替える。オランド大統領は国民にとって裏切り者だ。有権者はいま目覚め、偉大なフランスを復活させようとしている。(外国人ではなく)フランス人が自国で優先される時代が、ようやくやってきた」と獅子吼(ししく)した。
欧州議会選挙のポスター。右側がマリーヌ・ル・ペン党首。(筆者撮影)
![]()
リベラルな思想を持つフランス人、外国人に寛容なフランス人たちは、FNの圧勝に茫然自失の状態である。彼らは今回の事態を「séisme(地震)」と形容した。私の知人のあるフランス人は「本当の破局だ」とつぶやいた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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● このような結果は、本ブログでも頻繁に予測してきました。いつも書いているように、これは近代資本主義の
末期の像です。つまり、寿命が来たことによる必然的な病態なのです。好き嫌いの問題ではないのです。
● どこの世界でも、独裁も、絶対王朝も、永遠の歴史はありません。同時に永遠の資本主義もないのです。
太陽や宇宙や、原子さえも寿命があるのに、なぜ近代資本主義のみが永遠に続くことがあり得るのです?
● 略、270年を寿命として一時代は滅びるのです。従って仏は、2059年の資本主義崩壊の準備に入ったと
みるべきでしょう。もちろん波がありますから、次回は右翼の得票が減るということもありうるでしょうが、
本質は彼らの波動は上昇波ということです。
● 病態像は
? 不景気に対する国民の不満が高まっていること。これはエマヌエル・トッドも書いていましたが、EUの成功者は
独のみということです。これは独の資本主義は1871+270≒2141年まで続くことによる
当然の結果ということです。つまり、独は日本同様、資本主義の絶頂期なのです。
? 移民の流入による、生活保護者の増加と、文化や地域の治安の悪化と社会の崩壊現象がみられ、それに対して
今の政権はつまり左派政権は対処ができないということです。今後も当然これは悪化します。
将来の日本でいえば、大陸半島系の移民の増大で、来世紀の日本は崩壊するということでしょう。
? 移民の主体はイスラム系であるが、そのイスラムは戦後の独立と資源の国家管理により、相対的に旧宗主国に
対して経済力をつけて来ており、植民地時代の落とし前をつけることは予想できますから、
ますますイスラム系移民の多い欧州は、社会の病態が悪化してゆくということです。
? つまり、獅子身中の虫が暴れだして、最後には資本主義にとどめを刺すということですが、
これはあくまでも現象面であり、本質は、270年の寿命が来たことによるものです。
? フランスの文化を守れというのも、右翼の主張の一部ですが、しかし武人の基本は前にも書いたように、
過去の否定と破壊と、武力が支配の基本ですから、今までの資本主義で作られた文化は基本的には
破壊されるということです。つまり、キリスト教にもとずく文化は、イスラム系が崩壊させる
という面もありますが、基本的には武人が破壊するでしょう。
? 従って、遅くても2059年まではユーロは崩壊し、英米仏型=先進資本主義国は崩壊し、左右の戦いが
起こります。極右≒白色武人 対 極左≒赤色武人の戦いです。従って極右も極左も武力≒革命と
いうことでは、同じ穴のムジナということです。
? 従って武力で他国を侵略している極左の中国が、安倍政権を右翼と呼び、軍国主義者と呼ぶ事は、
全くのお笑いと言うことです。
● 左右・陰陽等の自然現象があるように、戦後の自由主義・民主主義政権が崩壊すれば、次は軍国主義=武人の時代
が到来ということです。右翼が第一党になったと驚くにはまだ早いのです。力による支配と、内戦が
2059年前後に起こるのです。紅白合戦は初め白有利、後半は赤有利というのが、現在の予想です。
フランスよ、どこへ行く
欧州議会選挙が露呈した深刻なアイデンティティーの危機 熊谷 徹 2014年6月4日(水)
5月末に行われた欧州議会選挙は、EU(欧州連合)が直面する深刻な“病”を白日の下にさらけ出した。それが最も顕著に表れているのは、フランスである。
フランスの極右政党フロン・ナショナール(FN)が、社会党と保守党を退けて、最高の得票率を記録して勝利したことは、フランスだけでなく欧州全体に強い衝撃を与えた。フランスの重要な選挙でFNがトップの座に立ったのは、今回が初めてである。その地すべり的勝利は、フランスの伝統的な2大政党制を破壊しかねない「大地震」と言える。
得票率をほぼ4倍に
FNの前回(2009年)の欧州議会選挙での得票率は6.3%だった。今回は約4倍に増やして25%を記録。保守政党の国民運動連合(UMP)は20.8%、オランド大統領が率いる社会党はわずか14%にとどまった。
フランスでの欧州議会選挙の開票結果
(資料:欧州議会)
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フランスは欧州議会に74人の議員を送り込む。そのうち3分の1がFNの党員となる。
5月25日の夜、マリーヌ・ル・ペン党首は、満面に笑みをたたえて勝利宣言。「FNの勝利は、フランスの政界地図を塗り替える。オランド大統領は国民にとって裏切り者だ。有権者はいま目覚め、偉大なフランスを復活させようとしている。(外国人ではなく)フランス人が自国で優先される時代が、ようやくやってきた」と獅子吼(ししく)した。
欧州議会選挙のポスター。右側がマリーヌ・ル・ペン党首。(筆者撮影)
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リベラルな思想を持つフランス人、外国人に寛容なフランス人たちは、FNの圧勝に茫然自失の状態である。彼らは今回の事態を「séisme(地震)」と形容した。私の知人のあるフランス人は「本当の破局だ」とつぶやいた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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● このような結果は、本ブログでも頻繁に予測してきました。いつも書いているように、これは近代資本主義の
末期の像です。つまり、寿命が来たことによる必然的な病態なのです。好き嫌いの問題ではないのです。
● どこの世界でも、独裁も、絶対王朝も、永遠の歴史はありません。同時に永遠の資本主義もないのです。
太陽や宇宙や、原子さえも寿命があるのに、なぜ近代資本主義のみが永遠に続くことがあり得るのです?
● 略、270年を寿命として一時代は滅びるのです。従って仏は、2059年の資本主義崩壊の準備に入ったと
みるべきでしょう。もちろん波がありますから、次回は右翼の得票が減るということもありうるでしょうが、
本質は彼らの波動は上昇波ということです。
● 病態像は
? 不景気に対する国民の不満が高まっていること。これはエマヌエル・トッドも書いていましたが、EUの成功者は
独のみということです。これは独の資本主義は1871+270≒2141年まで続くことによる
当然の結果ということです。つまり、独は日本同様、資本主義の絶頂期なのです。
? 移民の流入による、生活保護者の増加と、文化や地域の治安の悪化と社会の崩壊現象がみられ、それに対して
今の政権はつまり左派政権は対処ができないということです。今後も当然これは悪化します。
将来の日本でいえば、大陸半島系の移民の増大で、来世紀の日本は崩壊するということでしょう。
? 移民の主体はイスラム系であるが、そのイスラムは戦後の独立と資源の国家管理により、相対的に旧宗主国に
対して経済力をつけて来ており、植民地時代の落とし前をつけることは予想できますから、
ますますイスラム系移民の多い欧州は、社会の病態が悪化してゆくということです。
? つまり、獅子身中の虫が暴れだして、最後には資本主義にとどめを刺すということですが、
これはあくまでも現象面であり、本質は、270年の寿命が来たことによるものです。
? フランスの文化を守れというのも、右翼の主張の一部ですが、しかし武人の基本は前にも書いたように、
過去の否定と破壊と、武力が支配の基本ですから、今までの資本主義で作られた文化は基本的には
破壊されるということです。つまり、キリスト教にもとずく文化は、イスラム系が崩壊させる
という面もありますが、基本的には武人が破壊するでしょう。
? 従って、遅くても2059年まではユーロは崩壊し、英米仏型=先進資本主義国は崩壊し、左右の戦いが
起こります。極右≒白色武人 対 極左≒赤色武人の戦いです。従って極右も極左も武力≒革命と
いうことでは、同じ穴のムジナということです。
? 従って武力で他国を侵略している極左の中国が、安倍政権を右翼と呼び、軍国主義者と呼ぶ事は、
全くのお笑いと言うことです。
● 左右・陰陽等の自然現象があるように、戦後の自由主義・民主主義政権が崩壊すれば、次は軍国主義=武人の時代
が到来ということです。右翼が第一党になったと驚くにはまだ早いのです。力による支配と、内戦が
2059年前後に起こるのです。紅白合戦は初め白有利、後半は赤有利というのが、現在の予想です。