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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)5月5日(火曜日)弐
通巻第6486号
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中国、ステルス戦略爆撃機「H20」を11月に披露か
核爆弾搭載、超音速、航続距離8000キロで、しかも忍者型
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中国はステルス型の戦略爆撃機「H20」を完成させ、11月の珠海航空ショーでデビューさせる予定だと『サウスチャイナ・モーニングポスト』(5月4日付け)が報じた。
本当の話か?
いや、そもそも11月に航空ショーなど開催できるだろうか?
第一にステルス型、つまり忍者のように敵レーダーから逃れて長距離を飛行できるシロモノを中国が保有したことになるが、この話がもし、本当なら日本の米軍基地からグアム、フィリピンをこえての攻撃が可能になる。
米軍は既に空母をグアム以東へ戦略的後退させており、ステルス爆撃機B32など、本土中西部のノウス・ダゴタ洲の空軍基地へ移管する。
第二に原潜、ICBMにステルス型戦略爆撃機が加われば核戦力の三点セットが揃う。アメリカの軍事専門筋は『性能が悪く、まだまだ』と評価しているらしいし、原潜にしても、水中発射ICBMを保有したとされてから既に十年以上たつが、性能は立証されていない。
第三に超音速、巡航航続距離8000キロを実現したエンジンは、それではどこのモノか、中国国産ならWS─10の改良型。あるいはロシア製ならNK321エンジンだろうとされる。
これらは米国が日本と韓国に供与したF35合計200機と、今後供与を予定しているインド、シンガポール、台湾などのF35 x 500態勢が構築できれば、中国の空の横暴を抑止できる。封じ込めると米軍関係者は見積もっている。
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