「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)10月24日(木曜日)
通算第6248号
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香港から逃げ出せ、中産階級のエクソダスが本格化
六月のデモ以後、海外移民申請が48・7%も増えている
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海外移民申請、もしくは海外にセコンド・ハウスを購入する場合、香港では警察が発行する「非犯罪歴証明書」が必要となる。六月以来、九月末までの統計で、前年比48・7%もの顕著な増加が見られる。
それも行き先が多様化しており、従来の豪、カナダ、米国の御三家ではなく、マレーシア、シンガポールがダントツだった。それが、最近ではこの列にポルトガル、アイスランドが加わったことは、前にも小誌で報じた。
いま、驚くなかれ香港からのエクソダス希望地にはギリシア、マルタ、キプロスが加わったという(サウスチャイナ・モーニングポスト、2019年10月24日)。
理由は不動産価格の「安さ」だ。
香港は世界一不動産物件が高く、しかも世界一部屋が狭い。郊外の1DK=47平方くらいでも、73万ドル(邦貨換算1ドルー110円として、8000万円強)、それがマレーシアのKLの中心街で46平方の物件が24万ドル=2600万円)。
KLの場合、購入後に又貸しする人も多いが、このところ目立つのは中産階級で、苦労して購入した香港のマンションを叩き売り、さっさと海外へ移住して行くというのだ。
それも30代から50代の、まだ人生に再挑戦できる年齢層が多く、手続き代行事務所には早朝から列が出来ている。
豪雨がくる予感があるとき、モグラは地上に出てくるように、この逃亡現象は、いよいよ大乱が迫っている前兆だろうか?
□△○み△□△○や△△○ざ◎△□○き□△□
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英語ができる国民はどこでも生きて行ける。戦士戦国時代に世界に吐き出される漢民族。
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