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Channel: 歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学
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予測通り・潰される仮想通貨。しかし金の生る木の争奪戦は続く。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)10月22日(水曜日。祝日)
         通算第6246号  
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 フェイスブックの野望「リブラ」(暗号通貨)が沈没寸前
  G20財務相・中央銀行総裁会議は強硬に反対に回った
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 「リブラ」が沈没し始めたようだ。
 フェイスブックが、デジタル通貨として、いきなり世界に流通させようとしてきた暗号通貨である。計画の発表以来、スイスに本店をおくという構想に世界の大企業が飛びついた。

 西側の政府、中央銀行あげて反対の旗幟を鮮明にして、傘下企業の圧力をかけた過程で最大のヴィザカード、ペイパル、マスターカードがプロジェクトから脱落、前途が暗雲に覆われた。この三者が抜ければ、残りは滓、大きな後退はフェイスブックにとって死活的な状況となった。

 10月17日から二日間にわたってワシントンで開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議は「当面、リブラは認めない」との結論を出して閉幕した。
G20が最大の反対理由としたのは不正利用、ハッカー対策が不十分であり、深刻なリスクがあるからだ。

しかし各国政府の思惑は課税方法が曖昧であることにあり、また財務省のホンネは、通貨政策という管理管轄領域を飛び越える無国籍な通貨の発行は、中央銀行の領域を侵犯されるからだ。通貨発行でえてきた発券業務の収入も大きく脅かされることになり、どの世界でもそうであるようにニューカマーには不寛容である。

かくしてリブロ沈没の近未来がみえてきたが、ファイスブックは強気な姿勢を崩さず、加盟企業が減っても予定通り発行するとしている。
   □△○み△□△○や△△○ざ◎△□○き□△□ 

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● 問題なのは誰が、仮想通貨を握るかである。もちろん支配者である。

  言い換えれば、仮想通貨の戦いは、即支配階級の戦いと言う事です。


● 仮想通貨を握ったものが次の支配階級になるのか?

  それとも支配階級になって仮想通貨を握るのか?


● いずれにしろ、支配階級でないものが仮想通貨を握ることは

  許されないのです。


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