9/28(土)
一度は打ち勝ったと思ったが… 2016年のトランプ政権誕生(任期は2017年1月20日~)以来、世界秩序が大きく変わりつつあることは、多くの読者が感じるところであろう。
まるで巨大な赤ん坊…中国人が北欧で起こした「外交問題級わがまま」
ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏の選挙戦は、デッド・ヒートとなり、事前のオールドメディアの予想はまったく外れてトランプ大統領が誕生した。
このような状況を考えると、トランプ大統領誕生が偶然であり彼が異端のように見えるが、決してそうではない。世界の歴史の大きな流れの中で、生まれるべくして生まれたのがトランプ大統領なのだ。
1989年のベルリンの壁崩壊、1991年のソ連邦崩壊によって、自由主義(資本主義)陣営は、共産主義陣営に打ち勝ったと誰もが思った。
自由主義陣営の改革のために尽力したロナルド・レーガン大統領の任期は1989年1月20日までであった。同じく「鉄の女」と呼ばれ、ひたす自由主義を守るために戦ったマーガレット・サッチャーの首相任期は、1990年11月28日までである。
ソ連崩壊の直前に2人が退任したことは象徴的で、2人の闘士の活躍によって自由主義が勝ち、共産主義が敗北したと誰もが思ったのも無理はない。
ところが、その後共産主義中国が台頭したことに象徴されるように、世界の共産主義は死滅するどころか、依然大きな勢力だ。
ベルリンの壁やソ連邦の崩壊で破たんした共産主義が、なぜこうも力を持つのか? それを論じると、膨大な長さになるので、1つだけ重要なポイントをあげれば、共産主義は「君は悪くない、悪いのは資本家や政府だ」という悪魔の言葉をささやくからである。
つまり、「金持ちの財産を奪って、みんなで分けようぜ」ということである。この方式だと人口の多数を占める「持たざる者」は、何も失わずに取り分が増えるから、多くの人々がもろ手を挙げて賛成する。
しかし、そのようなことを続ければ、汗水流して富を生もうとするものがいなくなる。これは、ベルリンの壁・ソ連邦の崩壊ですでに実証されている。
そこで、共産主義国家は、「ペレストロイカ」や「改革・開放」で、共産党一党独裁のまま市場経済を導入しようと試みたのだが、そもそも一党独裁と「自由市場」は水と油のようなものであり、うまく混ざらない。
「改革・開放」は一時的に成功したが、現在の香港問題に象徴されるように、「両立しない」ことが明らかになりつつある。
したがって、共産主義国家そのものは、長い目で見れば自滅する運命にあるから、それほどの脅威ではない。
問題なのは、ベルリンの壁崩壊以後、カビの胞子のように世界中に広がった共産主義である。
共産主義という名前では、日常あまり見かけないが、プロパガンダに通じた彼らは、共産主義・左翼を「リベラル」と呼び変えて、先進資本主義諸国に浸透させた。
1974年のノーベル経済学賞を受賞した、フリードリヒ・ハイエクも指摘するように、今や「リベラル」は共産主義や左翼を意味する言葉として定着してしまい、レーガンやサッチャーのような本当の「自由主義者」をリバタリアンという奇妙な名前で呼ぶ状況に陥っている。
それほど、共産主義者たちのプロパガンダ能力はすぐれており、例えば共産主義中国が「大量の餓死者を出した毛沢東の大失敗した経済政策」=「大躍進」、「知識人を徹底的に弾圧し、中国の文化を破壊した現象」=「文化大革命」、「人民を抑圧する武力組織」=「人民解放軍」と言い換えているのは見事である。
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● 共産主義(中共)の何処が滅びているのですか?ますます
増長して、世界最強の超大国USAにも喧嘩を売るまでに
成長しているのです。それも擬態民主主義の衣を被って。
● 何事も、上昇と調整があります。言い換えればサイクルです。
この宇宙も全てはサイクルです。共産主義の第一波は
ご存じのロシア革命です。
● ソ連共産主義が滅びたので、滅びたと幻想持つ人がいますが
しっかり中共として生き延びています。それも旧ソ連を
凌駕しての、USAへのチャンジャーとなったのです。
● これが第二波とすれば、調整後は、しかしソ連のように元の
木阿弥にはならず、第三波がやってきます。言い換えれば
せっかく中共を押さえつけても、新しい共産主義が
● G7の中に出てくるのです。USA/大西洋資本主義諸国の崩壊
の後に、崩壊したG6の中から出てくるのです。
これが歴史経済波動学の見解です。
● 災害は忘れたころにやってくるのです。
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