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水に落ちた犬(中共)を叩くUSA.チャンスは逃すな。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月6日(木曜日)
       通巻第6100号 
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ついに中国金融危機が表面化。「包商銀行」の倒産回避。国家管理に
  米中貿易戦争が原因は口実、本当はインサイダー取引のATMだったのだ
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 リーマンショックの一年前、何がおきたかご記憶ですか?
 ベアスターンズ倒産をアメリカは救済した。モラルハザード、楽観論が拡大したが、一年後、リーマンブラザーズは救済されなかった。サブプライム債券が不良債権に化け、ウォール街を未曾有の危機が襲った。

 5月24日、倒産寸前だった内蒙古省が拠点の「包商銀行」を中国は国家として買収を決め、89%の株式を取得した。つまり国有化されたのである。
 具体的には中国銀行保険監督管理委員会(CBIRC)が「公的管理」とし、元本の30%削減という措置をとった。営業店舗は現在シャッターが下ろされたままである。

 心理恐慌の拡大を懸念する中央銀行(中国人民銀行)は6月2日になって「これは単独の案件であり、金融不安は何もない」と発表した。投資家の不安はかえって拡がった。
過去二十年間、こんなことはなかった。同行は608億元の資産と270億元の預金があり、不良債権率は148%(2017年)と報告されていた。

 ここで粛建華という人物の名前を思い出していただきたい? 連想で郭文貴という名前も。<???>

 郭文貴は江沢民時代から証券界の黒幕、香港を根城に共産党幹部と組んで、大々的なインサイダー取引を展開した。しかし習近平時代にはいって、権力闘争の先を見越すや、郭はさっとアメリカへ逃げた。

NYの豪邸に住み、テレビ媒体などを駆使して、さかんに習近平一派の不正蓄財、不法経済行為を暴いている。郭はアメリカに政治亡命を申請している。
 
 粛建華は、その郭文貴の番頭格で江沢民人脈の金庫番とも言われた。インサイダー取引の元締めで、香港の豪華ホテルに長期滞在していた。
四人のボディガードに囲まれながら、二年前に白昼堂々と拉致され、中国で取り調べを受けてきた。

ちかく裁判が始まると言われるが、悪魔的な金融界の闇をバラされると困る人々がいるので、裁判は非公開とされるかも知れない。

 さて「包商銀行」である。
じつは同行は粛建華が主導した投機集団「明天証券」グループの隠れ蓑、インサイダー取引の前衛部隊の役を担い、217億元を投下して、シャドーバンキング機能をやらせていたうえ粛建華集団のATMとして駆使され、投機資金に廻されていたのだ。


▲中国の金融危機がついに表面化した。

 上海、北京を避けて内蒙古省の銀行を活用したのも、中央政界とは無縁のバンカーだったから、利用価値があったのだろう。

 中国の財務当局は「米中貿易戦争の煽りだ」との口実をさかんに口にしているが、米中貿易戦争と原因は無縁である。

不動産バブル、株投機の裏金処理、インサイダー取引のATMだったわけで、この銀行を倒産させないで、救済したのはリーマンショックの前兆と金融界が認識することを怖れたのだ。

中国にはおよそ4000の銀行、地方銀行、信用組合があるが、このうち420の金融機関がリスクを抱えていると中国の金融業界はみているようだ。

 「灰色の犀」の早期発見、しかし、二番三番の「包商銀行」は、各地にごろごろと転がっている。
この事件によって、中国の金融危機がついに表面化した。
      ◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽   
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● 国家がどのように介入しても、起こるときは起こるのが大暴落です。
  つまり、自然現象と同じです。

● 権力者の出来ることは、スケープゴートを探して、そこに責任を
  擦り付けることです。国内でも国際的にも生贄は
  必要なのです。

● 去年の3月に株価を売り払い、買い時を探している貴方、もう少しの
  辛抱です。買い時は来年と思われます。

● え? もう辛抱できない?! これが株式市場の怖さです。
  狼がそこにいることはわかっているのに、結局は
  狼に食われてしまうのです。南無阿弥陀仏。

● ミイラ取りが最後はミイラになるのです。南無阿弥陀仏。

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