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http://sankei.jp.msn.com/world/news/131218/erp13121823370008-n1.htm
露、メディア支配を強化 国営通信再編 TV・ラジオは側近に集中
【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン政権が報道機関として定評のあった国営ロシア通信社(RIAノーボスチ)の解体を決め、政権によるメディア統制がいっそう進むとの懸念が強まっている。同社は対外宣伝を主要任務とする新通信社「今日のロシア」に再編される予定だ。11月末には政府系の巨大メディア・グループが複数の放送局を買収することで合意しており、プーチン大統領の側近がテレビ、ラジオ分野を牛耳る構図も究極的なものとなった。
プーチン氏は「国営マスコミの効率を高める方策について」と題した9日の大統領令でロシア通信の解体を命令。同社は3カ月以内に新通信社「今日のロシア」に再編され、ここに外国語放送を行う国営ラジオ局「ロシアの声」も統合される。新通信社の社長には、反欧米の発言で知られる超保守派のテレビ司会者、キセリョフ氏が就く。
新通信社の主な業務は「ロシアの国家政策と社会生活について外国に伝えること」とされ、ロシアの国際的イメージ向上が強く意識されている。
国営ロシア通信はソビエト情報局(1941〜61年)を前身とし、ソ連時代にも対外宣伝を任務とする性格が強かった。だが、この約10年間はリベラル派とされるミロニュク編集長(前社長)の下でマルチメディア展開や客観報道重視にかじを切り、国内で最も広範な影響力を持つ報道機関として評価を得ていた。 2013.12.18 23:36 (1/2ページ)
● 世界の権力は多様ー歴史の見方を変えるべき。
時代が進めば、すべて近代資本主義国家に成るとの考え、つまり自由と民主主義を国是とする
資本主義的国家体制に成るとの考えは、実際の世界の多様性を見ればあり得ない事は
分かります。ソ連が崩壊した時は、私も含めて殆どの人が、これで資本主義が
勝利し、ロシアも民主主義による資本主義体制に成ると期待しました。
● 復活したのは、知恵者の独裁体制
しかし、現実は混乱したエリチン大統領の一時期が終わり、プーチン大統領独裁と言われる
状況が、日々高まっています。政敵の抹殺、エネルギー企業の没収、そして今回の
メディアの支配強化と段々その本性を表しています。
国内体制固めと内に籠る姿が見えます。
● 共産主義が崩壊し、思想的には宗教が主役となる。
ロシア正教が復活して、プーチンがそのしもべに成ったように、宗教が大きく台頭しています。
そして、ロシア正教からは、君主の支配がロシアには向いているとの声明が出されています。
我々資本主義の庶民から見れば、時代に逆行する反動だとも受け取れます。
● インドのサーカー氏の社会循環論。
しかし、現実は我々の考え通りには進んでない事は、はっきりしています。
この現実を解くキーワードが、サーカー氏の社会循環論で有ろうと毎度書いていますが、
正にロシアの動きは、彼の社会循環論を端的に示す方向へ進んでいる事を表しています。
● 武人の時代が終われば、次は知恵者の時代、そして次は富者の時代。
● エリオット波動と、1時代270年説。
これを270年=1時代と組み合わせると、東西問わずほとんどが合う事は見てきました。
自然の法則である、フラクタル=エリオット波動は、株価を分析出来るだけでなく、
そのものが、戦争や革命・内乱等と密接に結びついている事も、チャートを
通してみてきました。
● マルクスの思想は未だ生きている。
つまり、経済が社会の基礎であり、その変化により政治も影響されると言う、マルクスの
思想は当たっているのであり、現実にも近代資本主義は金融帝国となり、社会の
要請にこたえることは出来ないとの見方は、日々賛同が増えていると思います。
● 人間社会の経済面や、科学技術などは確かに進歩するが、支配体制は循環するのみである。
しかし、単純な理想主義的な見方、時代が進めば、すべてが自由になり民主主義的となり
独裁者や君主はいなくなるとの考えは、現実が全く否定しています。マルクスも
その意味では間違っていたと思われ、現実の共産主義は悪夢として登場しました。
● 社会循環論+270年一時代説、エリオット波動=フラクタル思想。
従って私の言う時代の見方をベースにすれば、何故ロシアの状況が、我々の期待を裏切る
事に成るかは、読めてくると思います。正に今のロシアの時代は、知恵者≒賢者の
君主による独裁体制と見れば、理解できます。これは日本の徳川体制に相当する
時代と認識できます。これがプーチン独裁の意味するところでしょう。
● 各時代は、国ごとに位相がずれていると言う私の仮説。
そして更に問題を複雑にしていいるのが、サーカー氏の言う3つの支配者の交代のみでなく、
国や地域に依って、その時代の位相がずれていると言う事です。つまり、同じ近代資本主義でも
英米型はやがて崩壊し、その10年前後で仏資本主義は崩壊するが、日独伊の資本主義は
後100年余りの資本主義時代を残していると言う、位相のズレです。
ロシアの君主独裁制は、1990年から始まったばかりであり、中国の武人の時代=戦国時代
≒共産主義の時代は、1911年の清朝崩壊から始まり、未だ中間を過ぎていない
と言う事である。
● 第3次大戦は来るか?
現在の世界の支配者たる英米資本主義が崩壊するとの予想は、私自身衝撃的な事です。
予測は、2029年からの株式市場の崩壊が始まり、2046年に近代資本主義の
崩壊が完成するとの事でしたが、そのまだ来ぬ未来を描くことは困難です。
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● 出来るだけ、精密に描き、対策を立てることが出来ればと、ひたすら思うのみです。
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追記
○ 巷の予想が当たりました。つまり、雇用情勢が良くなったので、緩和縮小を開始すると
いう予想です。私の予想は、まだ先と言う事でしたので当たりませんでした。
○ FRBが米国債の購入を縮小するとの報道後、米国債金利の上昇と、円安の進行や株価の
上昇等がみられます。長期の効果は、株にはマイナスですから、今からは株の上下振幅が
大きくなることは予想されます。当然日本国債を含めて金利は上がり続けるでしょう。
金価格は下がりましたが、中長期的には国債から逃げた資金が再び貴金属に戻ると予想されます。
○ 株価は今後2年間が最後の勝負所と云えると思います。つまり8ケ月?かけての縮小+
緩和中止後1年半前後≒2年数か月と大雑把に捉えれば、16年前後の最後の
暴落が予想されます。緩和のスピードをも注視する必要が有ります。
○ 貴金属のバブルを含めたら、合計今後3〜4年が、勝負所と言えそうです。
最後の株暴落時には貴金属も同時期に暴落すると思いますが、
貴金属は早めに回復し最後の暴騰を形成するのが予想できます。