★ https://japanese.joins.com/article/188/252188.html
【コラム】善意で包装されたポピュリズム政策が韓国を襲う(1)
2019年04月10日11時57分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
ポピュリズム(大衆迎合主義)が世界に広がっている。飲食料を求めて国外流出が続いているベネズエラだけのことではない。この「怪物」はどこから出てきたのだろうか。その始まりを見るには時計を30年前に戻さなければいけない。
1989年のベルリンの壁崩壊で冷戦が終息した後、世界は資本主義独走体制で30年を送った。世界金融危機からも10年が過ぎた。その結果、最も注目される政治的な変化はポピュリズムの拡散といえる。2016年の英国のブレグジット(Brexit、英国の欧州連合離脱)選択、2017年の「ドイツのための選択肢(AfD)」躍進、オーストリア自由党の連立参加、昨年のイタリア「五つ星運動」の政権掌握、スウェーデン民主党とベルギー「新フランドル同盟」の躍進、フランス「黄色いベスト」が次々と立ち上がった。しかも米国では2016年に大衆迎合に長けていたトランプ候補が大統領に当選し、ポピュリズムは米国と欧州政治の支配的な流れに浮上しながら世界の政治を主導している。
ポピュリズム政党が大衆の支持を得ることになった理由は3つ挙げられる。一つ目、1990年のソ連崩壊以降、新しい世界経済秩序として登場した世界主義(Globalism)は先進国と新興国を問わず深刻な二極化をもたらした。多くの経済協力開発機構(OECD)国家で職場と所得を失った敗者(loser)が量産され、所得不均等の程度は過去30年間で最も悪化した。
欧州連合(EU)の失業率は2007年の7.5%から2013年には11.4%まで上昇し、2017年には8.1%に改善したが、依然として2007年以前の水準には戻っていない。
二つ目、伝統的に労働者の社会的な拠りどころとなってきた労働組合と教会が委縮した一方、政界の無関心で労働者階層の間では政治と社会から「捨てられた」という喪失感と不満が広まった。三つ目、技術的な社会連結網プラットホームの発達で個人が容易かつ迅速に多数の大衆と見解を共有して共に行動することが可能になった。
ポピュリズムは一般的に「大衆の人気に迎合して票を得ようとする政治形態」と考えられ、低質な政治形態と見なされる傾向がある。しかし現実的には政治エリートから大衆が無視されたと感じる民心の離反と信頼喪失による大衆の自救的選択だという点に注目する必要がある。
したがってポピュリズムの主流は反エリート主義であり、既得政治体制の正当性を強く拒否する。しかも欧州統合とグローバル化が二極化を招いて大衆の生活が疲弊したため、ポピュリズムは反開放主義だ。移民者の大量流入が自分たちの文化的アイデンティティを脅かすと考える。これと共にポピュリズムは多様な背景を持つ大衆の集合体として複雑な論理を拒否し、単純な目標を追求する特性を持つ。
ガーディアン(Gardian)によると、ポピュリストが内閣に参加した欧州国家は1998年にはスイスやスロバキアの2カ国にすぎなかったが、2018年には11カ国に増えた。ポピュリズムを標ぼうする政党の得票率は7%から25%に拡大した。その結果、第2次世界大戦後の欧州各国の政治を率いた中道保守および中道進歩政党は大衆の信頼を失って基盤が揺れている。
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● 一言でいえば、革命の時期といえましょう。ポピュリズムと見下すような
表現は、それは現支配層=エリートが身の危険を感じている証拠です。
● “したがってポピュリズムの主流は反エリート主義であり、
既得政治体制の正当性を強く拒否する”
この言葉にすべてが含まれます。一つの体制が滅びて、次の体制が
芽生えてきたのです。早い話が、USA/大西洋資本主義諸国の
体制の崩壊を意味するのです。
● つまり、マルクスの言った、資本主義の崩壊の必然と共産主義の妖怪が
さまよう時期となったのです。しかしこれにはマルクスの
見落としていた暗黒面があるのです。
● 桃源郷ではなく、西欧文明の崩壊に伴う世界戦国時代という悪夢が
始まるのです。西欧の新中世の到来なのです。夜明け前ではなく
闇夜が地球を覆うのです。闇夜の前の夕焼けなのです。
● ノストラダムスの大予言でいう、悪魔の大王の登場です。
【コラム】善意で包装されたポピュリズム政策が韓国を襲う(1)
2019年04月10日11時57分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
ポピュリズム(大衆迎合主義)が世界に広がっている。飲食料を求めて国外流出が続いているベネズエラだけのことではない。この「怪物」はどこから出てきたのだろうか。その始まりを見るには時計を30年前に戻さなければいけない。
1989年のベルリンの壁崩壊で冷戦が終息した後、世界は資本主義独走体制で30年を送った。世界金融危機からも10年が過ぎた。その結果、最も注目される政治的な変化はポピュリズムの拡散といえる。2016年の英国のブレグジット(Brexit、英国の欧州連合離脱)選択、2017年の「ドイツのための選択肢(AfD)」躍進、オーストリア自由党の連立参加、昨年のイタリア「五つ星運動」の政権掌握、スウェーデン民主党とベルギー「新フランドル同盟」の躍進、フランス「黄色いベスト」が次々と立ち上がった。しかも米国では2016年に大衆迎合に長けていたトランプ候補が大統領に当選し、ポピュリズムは米国と欧州政治の支配的な流れに浮上しながら世界の政治を主導している。
ポピュリズム政党が大衆の支持を得ることになった理由は3つ挙げられる。一つ目、1990年のソ連崩壊以降、新しい世界経済秩序として登場した世界主義(Globalism)は先進国と新興国を問わず深刻な二極化をもたらした。多くの経済協力開発機構(OECD)国家で職場と所得を失った敗者(loser)が量産され、所得不均等の程度は過去30年間で最も悪化した。
欧州連合(EU)の失業率は2007年の7.5%から2013年には11.4%まで上昇し、2017年には8.1%に改善したが、依然として2007年以前の水準には戻っていない。
二つ目、伝統的に労働者の社会的な拠りどころとなってきた労働組合と教会が委縮した一方、政界の無関心で労働者階層の間では政治と社会から「捨てられた」という喪失感と不満が広まった。三つ目、技術的な社会連結網プラットホームの発達で個人が容易かつ迅速に多数の大衆と見解を共有して共に行動することが可能になった。
ポピュリズムは一般的に「大衆の人気に迎合して票を得ようとする政治形態」と考えられ、低質な政治形態と見なされる傾向がある。しかし現実的には政治エリートから大衆が無視されたと感じる民心の離反と信頼喪失による大衆の自救的選択だという点に注目する必要がある。
したがってポピュリズムの主流は反エリート主義であり、既得政治体制の正当性を強く拒否する。しかも欧州統合とグローバル化が二極化を招いて大衆の生活が疲弊したため、ポピュリズムは反開放主義だ。移民者の大量流入が自分たちの文化的アイデンティティを脅かすと考える。これと共にポピュリズムは多様な背景を持つ大衆の集合体として複雑な論理を拒否し、単純な目標を追求する特性を持つ。
ガーディアン(Gardian)によると、ポピュリストが内閣に参加した欧州国家は1998年にはスイスやスロバキアの2カ国にすぎなかったが、2018年には11カ国に増えた。ポピュリズムを標ぼうする政党の得票率は7%から25%に拡大した。その結果、第2次世界大戦後の欧州各国の政治を率いた中道保守および中道進歩政党は大衆の信頼を失って基盤が揺れている。
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● 一言でいえば、革命の時期といえましょう。ポピュリズムと見下すような
表現は、それは現支配層=エリートが身の危険を感じている証拠です。
● “したがってポピュリズムの主流は反エリート主義であり、
既得政治体制の正当性を強く拒否する”
この言葉にすべてが含まれます。一つの体制が滅びて、次の体制が
芽生えてきたのです。早い話が、USA/大西洋資本主義諸国の
体制の崩壊を意味するのです。
● つまり、マルクスの言った、資本主義の崩壊の必然と共産主義の妖怪が
さまよう時期となったのです。しかしこれにはマルクスの
見落としていた暗黒面があるのです。
● 桃源郷ではなく、西欧文明の崩壊に伴う世界戦国時代という悪夢が
始まるのです。西欧の新中世の到来なのです。夜明け前ではなく
闇夜が地球を覆うのです。闇夜の前の夕焼けなのです。
● ノストラダムスの大予言でいう、悪魔の大王の登場です。