「シティと王室属領」
英国の強すぎる黒い権力
From 藤井厳喜
今世界で話題の
イギリスのEU離脱問題
いわゆるブレグジット(BREXIT)ですが、
イギリスの場合非常に複雑なのは、
EU離脱派の中に、
シティの中のタックスヘイブン
としての特権を何とか維持したい。
そういう金融勢力が非常に大きいんです。
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※シティ
ロンドンの中心の金融街。
ニューヨークのウォール街と
共に世界経済を先導してきた。
実態は中世からの歴史をとおして、
数々の特権を認められた“自治都市”。
市長の許可なしには国王(女王)
でもシティには入れない。
※タックスヘイブン
租税避難地。
税率がゼロもしくは著しく
低い国もしくは地域のこと。
課税逃れに利用されることも多い。
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これがイギリスのEU離脱を
後押しする強力なパワーになってる。
はっきり言うと悪い人たちもいて、
イギリスが持ってる海外領土14あって、
だいたいがタックスヘイブン。
そして、シティが
それらの中心になって管理してる。
EUの管轄下に入ってると
そういう事ができない。
これに対して、
英国の海外領土についても
誰が儲けるための会社か
明らかにしなさいという法律が通った。
そして、最後の最後まで
残っていたのが英国王立属領なんです。
ここに巨額のマネーが流入していて、
イギリスの某慈善団体によると、
3島のタックスヘイブンに
年間17兆円も流入していると。
これをどうにか守りたい。
これがEU離脱の隠れた
一番大きな問題なんですね。