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内戦型第三次世界大戦の源流

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)12月30日(土曜日)
        通巻第5561号   
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 シリアで壊滅したはずのIS兵士、アフガニスタンへ大量に潜入
  パキスタンにもISが潜り込んでテロを準備、これも「アメリカの陰謀」?
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 アジアタイムズ(12月27日)が大きく伝えている。
 シリアから追い出されたIS兵士のうち「一万人がアフガニスタンに潜入した」というロシア情報筋の最新情報を掲載しているが、人数の検証はされていない。
 ただし、10月にカルザイ元大統領がフランスのメディアとのインタビューで、「アフガニスタンで新しい武装集団があちこちに展開しているが、これはIS兵士とみられる。なぜならアラビックの暗号が解読されたからだ」と発言しているのである。そのうえでカルザイはこう付け足している。
「アメリカ軍はそれを知悉しているが、なんの軍事行動もとっていない」。

 パキスタンのバロチスタンで中国人ふたりが殺害されたように、パキスタンからの分離独立運動が盛ん。ここにISが潜入、あるいは合流の可能性もある。

 となれば、アフガニスタン、パキスタンの治安はまたも乱れ、地域の安全保障が深刻化する。中東の攪乱が南アジアへ移転したことになる。

 となると誰が得するか?
 米国の長期的戦略は、世界秩序の塗り替えを図っている中国との対決である。
 「この仮定を前提とすれば、南アジア情勢の悪化は中国のシルクロート建設に甚大な悪影響を及ぼすだろう」
 したがって、「中国のシルクロード攪乱を狙うアメリカの陰謀が背後にある」などとロシア情報筋は飛躍的な分析を展開している。

 たしかに中東情勢に地殻変動をもたらした「アラブの春」は、オバマ政権下で「薔薇革命」「チューリップ革命」の流れを受けていた。

ヒラリー・クリントン国務長官(当時)らが組み立てたシナリオに基づいてチュニジア、リビア、エジプト。そしてシリアが大混乱に陥った。これらの動きに台本は米国のリベラル派とネオコンの合作だったふしがある。

ところが背後にいたヒラリーは「ベンガジ事件」で躓き、この一連の「アラブの春」運動はエジプトの軍事政権誕生などで頓挫した。

もともとの火元はウクライナだった。伏線としてコソボの独立、旧東欧諸国のNATO加盟という、欧米のリベラルが企図した「民主化」の波が表面の現象だったが、背後にはジョージ・ソロスらがいて、資金を供給した。


 ▼ロシアの反撃は反「アラブの春」に源流がある

 ロシアは焦った。反撃に出たプーチンはクリミアをロシアに併合し、ウクライナ東部を勢力圏としてとどめるための軍事介入を継続した。ジョージアのNATO入りはサーカシビル大統領の野望をくじき、彼はウクライナへ逃亡した。

 米国のネオコンとソロスらが仕掛けたウクライナ民主化運動はヤヌコビッチ大統領をおいだしたものの、その後、内戦状態の手前まで行った。だが、ウクライナのNATO入りは頓挫し、シリアでも空爆に参加したロシアによって、シリア和平の主導権を奪われた。

ところがトランプ大統領は、これらオバマ政権が企図し挫折した状況に無関心であり、その残務処理に極めて消極的で、むしろエルサレムへの大使館移転など、別の方向へ舵を切った。この流れを受けて、イスラム過激派のISがアフガニスタンへの逃亡を図ったとみるのが順当だろう。

 ロシア筋はISの逃亡組がアフガニスタンに一万人も潜入し、一部がバロチスタンにも潜り込んで次のテロ、すなわち「中国の一対一路プロジェクトの周辺国に集中している」とする。

つまり背後にアメリカの陰謀があって、次の標的としていると示唆するわけだが、こうした動きを支持するソロスらリベラル思想はアメリカで退潮気味であり、トランプ政権はむしろ反対の戦略に傾いているのが現実だ。

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● ソロスは高齢であり、彼が死ねば一つの時代が終わるわけですから、明らかに
  USAのリベラルには、不利に働くでしょう。又トランプ大統領がいる間も
  リベラルは抑え込まれると思われます。

● しかし、何事も波ですから、早くて3年後又は7年後には、つまり次回の民主党の
  政権が誕生する時は、再び反トランプの政策がとられると思います。
  言い換えればUSA内の左右対立が、更に世界に波及するのです。

● 私が3、4年前から言っている、内戦型第三次世界大戦は、つまりUSA内の左右対立が
  そして西欧内の内部対立が、世界に波及したともいえるかもしれません。

● USAの共産主義かを許すか、それとも白色武人(トランプ大統領タイプ)がUSAを
  支配するかの、USA/大西洋資本主義の戦いがそのまま世界に反映されるのです。

● ソロスは、空売りの天才といわれて空売りで、膨大な資産を築き、東欧の春・
  カラー革命に人生をかけています。しかし彼は東欧のユダヤ人であることを
  思えば、だから空売りを大々的にでき確実に儲ける事が出来るのです。

● 言い換えればインサイダーでないものが、空売りをすれば確実に破産する事は見えます。
  インサイダー以外の空売りは、それこそ人生の最大の博打と云えましょう。
  勿論偶然に空売りが当たれば大儲けではあるが、博打は博打です。

● 今の株価の動きを見ていると、新しいFRBの誕生前後に、動きが起こると予想されます。
  素人の空売りは殆ど踏みあげられることを覚悟すべきです。

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