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全身慢性炎症性疾患(癌、生活習慣病等)は感染症

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★ http://www.carenet.com/news/general/hdnj/44934

プロバイオティクス飲料摂取で2型糖尿病患者の慢性炎症が抑制か-順天堂大の研究グループ

公開日:2017/11/10

 日本人の2型糖尿病患者が腸内環境を整えるプロバイオティクス飲料を4カ月間継続して摂取すると、腸内で乳酸菌のラクトバチルス属(Lactobacillus)の中でも腸管のバリア機能を向上させる善玉菌の数が増えたほか、慢性炎症の原因となり得る腸内細菌の血中への移行を抑制することを、順天堂大学大学院代謝内分泌内科学准教授の金澤昭雄氏と准教授の佐藤淳子氏、教授の綿田裕孝氏とプロバイオティクス研究講座特任教授の山城雄一郎氏らの研究グループが(株)ヤクルト本社との共同研究で見出した。

 プロバイオティクス飲料を継続的に摂取すると腸内細菌の侵入を防ぐ腸管のバリア機能が強化され、全身の慢性炎症の抑制につながる可能性があるという。詳細は「Scientific Reports」9月21日オンライン版に掲載された。

 研究グループはこれまで、日本人の2型糖尿病患者は腸内フローラのバランスが乱れており、このバランスの乱れから腸管バリア機能が低下して腸内細菌が血液中へ移行するバクテリアルトランスロケーション(bacterial translocation)を引き起こしていることを突き止めていた(Diabetes Care 2014; 37: 2343-2350)。そこで研究グループは今回、2型糖尿病患者を対象に腸内フローラのバランスを整えるプロバイオティクス飲料を継続して摂取してもらい、腸内フローラの組成や腸内細菌の血液中への移行に及ぼす影響などを調べた。

 対象は食事療法や運動療法、薬物療法を行っている2型糖尿病患者70人(30~79歳、HbA1c値は6.0%以上8.0%未満)。対象患者をプロバイオティクス飲料(400億個のラクトバチルス カゼイ シロタ株含有の低カロリータイプ)を継続摂取する群と摂取しない群(各群35人)にランダムに割り付けて16週間観察した。摂取前および摂取開始から8週後、16週後に便中および血中の腸内フローラを解析し、炎症性サイトカイン〔腫瘍壊死因子(TNF)-α、インターロイキン(IL)-6、高感度C反応性タンパク(hs-CRP)〕の血中濃度を調べた。

 各群で34人が試験を完了した。腸内フローラの解析から、プロバイオティクス飲料を継続摂取した群では摂取していない群と比べてベースラインから試験終了時(16週後)には便中の総ラクトバチルス属菌が有意に増加し、特に善玉菌として知られるラクトバチルス カゼイ、ラクトバチルス ガセリ、ラクトバチルス ロイテリ、クロストリジウム コッコイデスグループの菌数が有意に増えていることが分かった。

 また、腸内から血液中に移行した細菌の総数は、試験開始から8週後では摂取群と非摂取群で差はみられなかったのに対し、16週後では血液1mL当たりの細菌数は非摂取群の6個に対し摂取群では1.8個にまで減少し、両群間に有意差が認められた(P<0.05)。一方で、プロバイオティクス摂取による炎症性サイトカインへの影響はみられなかった。

 研究グループは、プロバイオティクス飲料の摂取後に増加したラクトバチルス カゼイ、ラクトバチルス ガセリ、ラクトバチルス ロイテリは腸管の上皮細胞間の接着を強化する作用を持つとの報告があることから、「プロバイオティクス飲料の継続摂取は、2型糖尿病患者の腸内フローラに変化をもたらし腸管のバリア機能を強化して、血中への腸内細菌の移行を抑制すると考えられる」と述べている。

 また、腸内細菌の血中への移行は全身に慢性的な炎症を引き起こし、2型糖尿病の病態を悪化させることが懸念されることから、今後、腸管バリア機能を強化して慢性炎症を抑えることを標的とした新しい治療法の開発につながる可能性があると期待を示している。

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● これの意味するところは、

 1⃣ 少なくともⅡ型糖尿病は、細菌の感染が関与していることを意味しています。

 2⃣ 更に、急性感染症などの症状がない場合でも,細菌は普段から我々の体内に
   入っていることを意味します=慢性全身炎症性疾患。

 3⃣ 又所謂、慢性全身炎症性疾患(癌、生活習慣病、神経変性疾患等)は感染症である
   事を強力に支持しています。

● 既に、DR.大村恵昭の研究で分かっていることを、西洋医学的に確認していると
  いう事です。

● そのつもりで、DR.大村恵昭の研究を見れば、全てが先駆的研究という事が分かります。

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