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● 上記の気温のサイクルは、地球の気温の10万年サイクルです。地球が太陽を回る軌道の変化で
説明できると言われています。つまり地球が太陽の周りをまわるときに、円軌道から
楕円軌道に移行し、又円軌道に戻り、それを繰り返すのが10万年サイクルという事です。
● 図から見える事は、温暖化は急激に始まり、その調整つまり寒冷化は更に2万3千年のサイクルを
繰り返しながら、徐々に寒冷化が始まっていることが見えます。現在の間氷期は1万2千年
前前後から始まっています。つまり、人類の農耕の開始と温暖化(間氷期)は一致します。
● このサイクルを純粋に、エリオット波動から見ての分析をしてみます。エリオット波動は
宇宙や自然、あらゆる世界の現象などを説明する時にも応用できます。何故なら
エリオット波動そのものが、複雑系の現象を扱ったものだからです。
● エリオットは株価の分析からその法則性を見つけましたが、全ての現象をも分析できるのです。
複雑系の分析≒フラクタル幾何学では、数学者のマンデルブローが種々の賞をもらい有名ですが、
実際の先駆者はエリオットと云えます。専門家なら分かるはずです。。
● 2番目の図の中の1~5までの番号が、いわゆる上昇期における波動を表しています。1波は2波で
殆ど元の位置近くまで調整されて(=気温が再び下げっている現象)いますが2/3前後調整後
再び上昇して3波4波を形成し、最後は頂点の5波へと続き、その後に長い調整があります。
● そして番号11までが調整の波です。その後に再び急激な温暖化が始まり。現代に至っています。
直近の上昇波は明らかに前回の上昇波1~5とは異なります。まず1~2波に相当する波が
見当たりません。12~13波では1波の条件を満たしていません。
● つまり強い調整の2波に相当する波がなく、13波は4波に似ています。これは11からの上昇波が、
調整期の反発であることを示唆します。つまり12~13~14波は全体として調整波で、再び14から
調整が始まることを意味します。つまり、今後は寒冷化するという事です。
● 更に現代まで続く14波の終盤の形を見ると、エリオット波動で言う処の、エンディングトライアングル
の形そのものです。つまり14波の上昇波は上下を繰り返しながら、徐々に上昇スピードが
落ちてきているのが見えます。そして三度目の頂点を過ぎてから、少し下がっています。
● エンディングトライアングルでは、そのまま下がり続けます。勿論下がりながら上下を
繰り返しますが、基本方向は、5波から11波までの調整と同じという事です。つまり今後は
地球は再び9万年前後かけて寒冷化に向かうという事です。
● これが10万年前後の地球の気温のデータから見てとれる、今後の方向です。波そのものに
今後の方向が見てとれるのが、エリオット波動の神髄です。
● 例え14波の上にもう一つの上昇波があるとしても、いったん調整してから上昇しますから、
何処に転んでも、今後は調整波つまり寒冷化が来るという計算になります。
● つまり、政治に左右されない科学者の言う、2000年で地球温暖化は終わったという事が、
波動そのものから見てとれるのです。このデータは、中川毅著
〝人類と気候の10万年史”から拝借しました。
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