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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)10月15日(日曜日)
通巻第5479号 <前日発行>
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党大会が終わると、習近平が着手するのは党と軍の大粛清ではないか
反共産党系の在米華字紙「博訊新聞」の衝撃論文に注目
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筆者が毎日読んでいるのは人民日報ではない。在米の反共産党系華字紙「博訊新聞」である。10月14日付けの同誌には衝撃的な論文が出ていて驚かされた。
「党大会が終わると、習近平が着手するのは党と軍の大粛清ではないか」というのだ。
毛沢東が行った大粛清の原型はスターリンである。
『収容所群島』で世界的に有名となったソルジェニーツィンは獄を体験した、反体制の作家だが、スターリン時代にソビエトで粛清された犠牲は6670万人だとした。
この数字に信憑性はないが、歴史学者の多くは、これに近い数字をあげている。
そのなかにはブハーリン、ベリアなど、戦友も含まれていた。
とくに1930年代に入ると、スターリンは独裁権力を掌握するや、外敵より、身内の政敵に照準を絞り、「赤いナポレオン」といわれた軍隊の英雄、トゥハチェフスキー元帥を処刑した。トゥハチェフスキーの輝かしい軍歴、軍功がスターリンを嫉妬させた。
その後、軍の高官から文化人に到るまで冤罪、密告、拷問による嘘の自供などを元に、潜在的にも自分に刃向かいそうな政敵をつぎつぎと銃殺し、おそるべき独裁を確立した。
トロツキーは外国の亡命先に刺客を送り暗殺し、コミンテルンの協力者だった日本人の共産主義者も何人もが犠牲になった。
毛沢東は延安時代に、すでに共産党内における中核組織をひそかにつくり、将来の潜在的を讒訴、密告、拷問などによって処刑していった。最初は「AB団事件」である。これはアンチ・ボルシェビキ(AB)が共産党内に秘密の細胞を組織化したという、でっち上げのストーリーを元に、主導権を確立する過程での邪魔者を消していったのだ。
ついで延安整風、反右派闘争、百家争鳴では自由な議論をさせて敵を新たに炙り出し、また粛清の対象とした。仕上げは文化大革命であり、革命の同僚だった劉少奇、林彪を血祭りにあげた。毛沢東が粛清した血の犠牲者は少なく見積もっても3500万人、多ければ6000万人とも言われている。
最強の皇帝、「第二の毛沢東」になろうと執念を燃やす習近平は薄煕来、周永康、徐才厚、郭拍雄、孫政才を失脚させ、その累は党幹部十数万が更迭、解任、左遷、そして党籍剥奪処分としてきた。
党大会終了をまって習近平が開始するのは本格的な粛清ではないかと博聞新聞が警告している。
□◇□み△□◇や□▽◎ざ□◇□き◎□◇
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● 在米の反共産党系新聞の職員も、勿論一部は共産党のスパイでしょう。このように
武人の時代は誰がチクるのかわからないのが怖いのです。誰でもスパイと
疑われ、殺される可能性はあるのです。口の軽い人は要注意です。
● ソ連にわたった共産主義者は野坂参蔵以外はみな殺されました。たとえスパイでなくとも
それを確かめるなどとの面倒くさい事はしないのです。従って誰かにチクられれば、
それが嘘でも誰でも殺されるのです。NO1以外は。
● 武人時代を夢見る貴方、貴方が先に消されるかもしれないのです。あと100年余もある
日本資本主義を楽しむしか方法がないのです。特に庶民は・・・。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)10月15日(日曜日)
通巻第5479号 <前日発行>
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党大会が終わると、習近平が着手するのは党と軍の大粛清ではないか
反共産党系の在米華字紙「博訊新聞」の衝撃論文に注目
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筆者が毎日読んでいるのは人民日報ではない。在米の反共産党系華字紙「博訊新聞」である。10月14日付けの同誌には衝撃的な論文が出ていて驚かされた。
「党大会が終わると、習近平が着手するのは党と軍の大粛清ではないか」というのだ。
毛沢東が行った大粛清の原型はスターリンである。
『収容所群島』で世界的に有名となったソルジェニーツィンは獄を体験した、反体制の作家だが、スターリン時代にソビエトで粛清された犠牲は6670万人だとした。
この数字に信憑性はないが、歴史学者の多くは、これに近い数字をあげている。
そのなかにはブハーリン、ベリアなど、戦友も含まれていた。
とくに1930年代に入ると、スターリンは独裁権力を掌握するや、外敵より、身内の政敵に照準を絞り、「赤いナポレオン」といわれた軍隊の英雄、トゥハチェフスキー元帥を処刑した。トゥハチェフスキーの輝かしい軍歴、軍功がスターリンを嫉妬させた。
その後、軍の高官から文化人に到るまで冤罪、密告、拷問による嘘の自供などを元に、潜在的にも自分に刃向かいそうな政敵をつぎつぎと銃殺し、おそるべき独裁を確立した。
トロツキーは外国の亡命先に刺客を送り暗殺し、コミンテルンの協力者だった日本人の共産主義者も何人もが犠牲になった。
毛沢東は延安時代に、すでに共産党内における中核組織をひそかにつくり、将来の潜在的を讒訴、密告、拷問などによって処刑していった。最初は「AB団事件」である。これはアンチ・ボルシェビキ(AB)が共産党内に秘密の細胞を組織化したという、でっち上げのストーリーを元に、主導権を確立する過程での邪魔者を消していったのだ。
ついで延安整風、反右派闘争、百家争鳴では自由な議論をさせて敵を新たに炙り出し、また粛清の対象とした。仕上げは文化大革命であり、革命の同僚だった劉少奇、林彪を血祭りにあげた。毛沢東が粛清した血の犠牲者は少なく見積もっても3500万人、多ければ6000万人とも言われている。
最強の皇帝、「第二の毛沢東」になろうと執念を燃やす習近平は薄煕来、周永康、徐才厚、郭拍雄、孫政才を失脚させ、その累は党幹部十数万が更迭、解任、左遷、そして党籍剥奪処分としてきた。
党大会終了をまって習近平が開始するのは本格的な粛清ではないかと博聞新聞が警告している。
□◇□み△□◇や□▽◎ざ□◇□き◎□◇
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● 在米の反共産党系新聞の職員も、勿論一部は共産党のスパイでしょう。このように
武人の時代は誰がチクるのかわからないのが怖いのです。誰でもスパイと
疑われ、殺される可能性はあるのです。口の軽い人は要注意です。
● ソ連にわたった共産主義者は野坂参蔵以外はみな殺されました。たとえスパイでなくとも
それを確かめるなどとの面倒くさい事はしないのです。従って誰かにチクられれば、
それが嘘でも誰でも殺されるのです。NO1以外は。
● 武人時代を夢見る貴方、貴方が先に消されるかもしれないのです。あと100年余もある
日本資本主義を楽しむしか方法がないのです。特に庶民は・・・。