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Channel: 歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学
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時の流れは変えられぬ//次の日本の革命は2138年

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017) 9月28日(木曜日)
        通巻第5450号   <前日発行>
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(速報)
 中国のロヒンギャ居住区への投資は73億ドル、バングラデシュ国境に近いラカイン州内に工業区設立もめざし、沖合油田は75-80%の株式を中国のCITICが保有していることが判明。国連でミャンマー非難決議が出ても中国は反対に回るのは確実。
          ◇
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***** 随想  ********* ずいそう ***************
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   ♪♪
 明治百五十年にあたって
   西郷隆盛再評価の原点とは
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 明治百五十年を迎える。大河ドラマ化が代弁するように明治維新最大の功労者・西郷隆盛再評価の気運が高まっている。

 その一方、明治維新を否定する歴史論が出版界を賑わしている。これらの動きは特定の政治勢力の隠れ蓑の感じがある。

 戦後、持て囃された「西郷隆盛は軍国主義の元凶」「薩長藩閥政治の正当化のための教育勅語」という乱暴な論理の延長線にある新バージョンに過ぎず、伝統的な価値観の否定、日本の歴史軽視が基本だ。

 ところが現代の歴史学界には学閥や通説に囚われず若い学者達が新発見の第一次史料を駆使した力作が横溢し始めている。たとえば信長研究は若い研究者が輩出し画期的な作品の発表が相次ぐ。史料新発見による労作には『観応の擾乱』『応仁の乱』などが出てきた。
 維新研究も例外ではなく第一次史料の新しい発見ならびに読み落とし、過去の学者達の一方的解釈の是正などが頻出している。

 明治維新否定論のもう一つは会津藩の尊皇精神を異様に評価するため薩長を貶める情念に走りやすい議論がある。だとすれば戊辰戦争で関ヶ原の怨念を晴らした長州、薩摩の立場も同様ではないのか。

 薩長の藩閥政治のやり過ぎは論を待たないが「勝てば官軍」であって、恨み節は史論とは言えない。

 付け加えると明治維新否定論者は基本的な誤謬を認識できていない。歴史の語彙や政治用語の使い方を見ると、安易に「革命」とか「天皇制」、ときに大東亜戦争を「太平洋戦争」などと呼称していることで明らかである。

 彼らは論理を飛躍させ、孝明天皇は毒殺された、西郷は相良総三など過激派を使って押し込み強盗やら薩摩屋敷放火をやらせた陰謀家、吉田松陰はテロリスト、高杉晋作は放火魔。坂本龍馬を暗殺した黒幕は大久保と一方的な思いこみや検証を伴わない論理的破綻が目立つ。

 ただし錦旗が偽造、ときに偽の勅許も書かせたなど事実としては正しい記述もあるが、前後の文脈からこれらの奇策も単に悪行、陰謀として片付けられている。
 ひいては薩長の政治がいまも続いており、安倍晋三は長州だから首相になれたとかの牽強付会。そして否定論者らは次の事実には言及しないか、或いは無視している。

 すなわち改革とは強い権力が確立しなければ到底実現できず、大政奉還がなぜ可能だったか、廃藩置県、地租改正、通貨の統一があってはじめて文明開化、産業革命、富国強兵が可能となった過程をまるで重視しない。

 敗戦後、GHQという絶対権力あればこそ財閥解体、農地改革、占領基本法の押しつけ、日本精神鼓舞の図書発禁など乱暴で大胆な政策が無理矢理にも実行できた。

 しかも否定論者らは幕末の?川幕府も明治新政府も外国の介入を防ぎ、列強の植民地化を防ぎ、究極的に日本の国体を守り抜いたことには殆ど無関心である。
 維新の理想は「五箇条のご誓文」に象徴される。聖徳太子以来の民主的な議会を尊重する国家建設が、西郷隆盛らの維新の目的だったのである。

      (この文章は「北国新聞」コラム、「北風抄」9月25日号からの再録です)
     □◇□み△□◇や□▽◎ざ□◇□き◎□◇ 

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● 革命とは、私の理論からは、270年体制の崩壊と新体制の確立を云います。
  従って、270年体制が終わらないのに、暴力的な政権の崩壊は、クーデターと表します。

● これに従えば、明治維新は革命と呼びます。ロシア革命は皇帝の独裁が共産党の独裁に変わった
  という面を強調すれば、つまり民衆の政治への参加を求める理念で革命を起こした
  はずなのに、皇帝独裁よりも酷い独裁と虐殺が起こった、

● 共産党ボリシェビキの革命は、本当の意味での革命ではなく、むしろクーデターと
  呼ぶべきでしょう。フランス革命や中共の政権確立も革命と云えます。
  勿論USAの独立戦争も革命に入ります。

● 今後起こりうる日本の革命は、2138年前後と予測できます。従って明治維新以来の
  革命を今否定しても、今は詮無き事と云えましょう。むしろ日本の資本主義を
  修正発展させるという意味での戦いならば、それはクーデターと云えます。

● 資本主義革命(文明開化)を受け継ぎながら、より良い資本主義を目指すというのであれば、
  その理論は正当性を持ちます。資本主義・自由と民主主義を否定しての過去への
  回帰は全く意味がないと言えます。それを踏まえない勢力は滅びるのです。

● 今後は朝鮮動乱、内戦型第3次大戦、世界戦国時代と目まぐるしく世界が動乱へと
  突入しますから、それへの対処を前もって考えるという意味では、今後は
  数々の思想が、それこそ百花繚乱のように花開くはずです。

● 勿論自由と民主主義の国ですから、百花繚乱は可能なのです。独裁国家でこのような
  百花繚乱はあり得ません。唇開けば、翌日は墓場行きです。しかし時代は
  上記の様に混乱が連続しますので、22世紀には、

● 百花斉放・百家争鳴となり、時代にそぐわない思想は段々と淘汰される可能性が
  出てきます。そして2138年に武人革命が勃発して、新しい日本の将来を
  決めるべき、戦国内戦時代が到来しますから、

● そのうちのどれか一つに思想が、日本の国是となるでしょう。しかし22世紀の
  武人の姿は、まだ霧のかなたです。それは不確定要素が多くて、
  世界戦国時代における日本の姿がぼやけているからです。

● いずれにしろ現在の我々は、百花繚乱を齎す近代資本主義を楽しむ以外は出来ないのです。
  それはカンブリア紀の生物の大繁栄にも相当する時代といえますから、
  皆さん、当分は全ての多様性をたのしみながら生きて行きましょ。

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