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● 最近重力波が観測されたと言う事ですが、我々が住んでいる時空さえも歪みがあるのです。
● 物理法則では、観測対象が小さくなれば成るほど、1/f揺らぎは大きいと言えます。
つまり、空間的に時間的に小さい領域では、予測が困難になるという事です。
電子のレベルでは、不確定理論により電子の位置の正確な決定は不可能です。
● しかし、太陽の周りを回る地球の位置は、ニュートン力学でもほぼ正確に決定できると言えます。
何が言いたいかと言えばサイクルも小さいほど揺らぎが大きく、予測は難しくなります。
● 私の提唱する歴史のサイクル論の骨子は以下の通りです。
❶ マルクスのいうように、経済とその上部構造=政治は原則として一体である。
❶ 経済の基本サイクルは30年である。これを基本サイクルと見ます。
❶ 30x3=90年は、スーパーサイクルと表現します。
❶ 有名なコンドラチェフサイクルは、30x2=60年である。
❶ コンドラチェフサイクルは、金利の㌟に見られます。
❶ 90年X3=270年は、グランドスーパーサイクルと表現します。
❶ 歴史の政治経済的一体制は、270年である。
❶ 一体制の政治の支配階級は、武人ー知恵者ー富裕者と順序良く変わる。=サーカー氏の社会循環論。
❶ 従って、270年X3=810年㌟で、同様に支配階級は繰り返す。
❶ 810年x2=1620年㌟は、東西文明の交替サイクルである。=村上節氏の説。
❶ これをまとめると、30x3x3x3=810年の㌟が見えます。30x3x3x3の法則です。
● この1体制270年を基本として、体制は変換するというのが、私の説です。
大きなサイクルが、小さなサイクルを規定して、更にそれに優先する
というのが、私のサイクル論の基本です。
● 上記の金利の㌟は、USAの㌟から見た理論図です。それは世界一のUSAの㌟に
他国は連動させられる、つまり彼の国の㌟が優位と言う事です。
● しかし各国の特殊事情もあるので、正確には各国の㌟には微妙な位相差が見られます。
大雑把には、英米はほぼ位相差が同じと言えます。USAは英国の植民地
でしたから当然と言えます。
● 仏はUSAに13年ほど遅れて、体制が変わっていますが、これもほぼ同じと言えます。
従ってUSAの9:11と同じようなテロが、13年後に仏に起こったと言えます。
● 日独伊は、おおよそ英米に100年ほど遅れて、富裕者の体制=近代資本主義へと移行しています。
日本は1868年、独は1871年。この微妙な差がバブルやその崩壊の時期の差となっていると
言えます。USAに比して略90年㌟=スパーサイクルの位相差=遅れがあると言えます。
● 1/f揺らぎの為に、30年㌟は時代により、微妙に長さが異なります。しかし270年の
㌟、つまり大きなサイクル程正確さが増しますから、USAの崩壊は1776年の
独立から270年後が、資本主義の崩壊時期と言えます。
● 1776+270年=2046年を起点に逆算しますから、30年㌟は歪みが生じます。つまり本来
上昇波動の平均は15年、下降サイクルは15年ですが、サイクルの時期により、
過去にも歪みが生じていますから、将来の予測もそれを考慮に入れるのです。
● そうすると、正確さが増すという事なのです。USAの資本主義最後のサイクルは
過去の㌟を参照として、更に270年の縛りを入れると、最後の上昇波動は
2019~2029の10年間となり、その最後の下降波は、2029~2046=17年となり、
最後の30年㌟の合計は、10+17=27年となり、短縮します。
● 上昇波動の短縮は、第二大戦を誘発した、世界大恐慌時のサイクルにも見られます。
つまり、1919年から始まった上昇波動は、1929年の大崩壊で終わりますので、
10年です。しかしその下降波は、1929から1949年までとみていますから、
● 下降波は20年で、合計30年といえます。丁度それから100年目の暴落と言う事です。
理論上は90年後に起こるはずですが、いろいろな揺らぎを起こす因子に
左右されて、偶然=必然的に? ほぼ100年目となっているのです。