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金利の底

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★ http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM18H2G_Y5A211C1MM0000/?dg=1



米に追随利上げ相次ぐ メキシコなど通貨安圧力を緩和

2015/12/18 10:45 (2015/12/18 12:27更新)日本経済新聞 電子版

 9年半ぶりの米国の利上げの影響が、世界の金融・証券市場に広がっている。新興国や産油国では通貨下落の圧力を弱めるため、メキシコや中東などが相次いで追随利上げを決めた。市場にあふれたマネーが逆回転するとの見方から、原油価格が下げ止まらない。原油安が投資家心理を冷まし、17日の米国株相場は大幅に反落。18日の東京株式市場も日経平均株価が反落した。


 【サンパウロ=宮本英威】メキシコ銀行(中央銀行)は17日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%引き上げて年3.25%にすると発表した。利上げは2008年8月以来となる。これまでの政策金利3%は過去最低の水準だった。

 メキシコの通貨ペソは1ドル=17ペソ前後で推移しており、年初から15%ほどペソ安・ドル高の水準にある。足元で物価上昇率は落ちついているものの、米利上げを受けてペソ安・ドル高が進めば輸入物価の上昇に伴いインフレが加速しかねない。

 チリの中央銀行も17日に政策金利を0.25%引き上げて3.50%にすると発表した。利上げは10月の会合以来だ。

 中東では16~17日にかけてサウジアラビア、クウェート、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)が利上げに動いた。原油価格下落に伴う歳入減で経常収支は悪化しており、利上げによって資金流出の加速を抑えたい意向とみられる。

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は18日、米ドルの預金金利を同日からゼロにするよう金融機関に通達を出した。米利上げに伴いドン安が進んでいる。ドンの普通預金金利が7%以上なのに対し、ドル金利は0.25%程度と低いにもかかわらず、ドルに替える消費者が急増していた。ドル預金金利がゼロになるのは初めてだ。

 米利上げ前に予防的に引き締めに踏み切った国もある。南アフリカは11月、政策金利を0.25%引き上げ6.25%とした。南米ペルーも今月10日に0.25%引き上げて3.75%にしている。市場は今後、ブラジルやコロンビア、タイなども利上げに踏み切るとみている。

 だが米国の利上げに追随した国の経済が、米国ほど堅調とはいえない。チリの場合、中国の需要減を背景に主要輸出品である銅価格の大幅下落や鉱業分野での投資減に直面。15年の実質成長率は2%程度と、直近のピークだった11年(5.8%)のほぼ3分の1にとどまる見込み。こうした状況で利上げに踏み切ると、景気を一段と冷やしかねない。

 メキシコの場合も「足元経済は想定よりも堅調だが、需要に引っ張られる物価上昇は想定しにくい」(米ゴールドマン・サックス)のが現状で、利上げが功を奏するかは楽観できない。

 追随利上げした新興国の景気が鈍化し、世界景気の不透明感が一段と強まるようだと、米国景気にとってもマイナス。FRBは来年4回程度の利上げを模索しているもようだが、金融政策のかじ取りは細心の注意が求められる。


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● 銀行の貸し出しは、政策金利に原則として比例することは当然ですが、短期的には
  比例しない事も有りえます。お金がだぶついている銀行の事情にもよる
  でしょうし、各国のお国の事情にもよるでしょう。

● USAが金利を上げると困る国々は、同時に金利を上げているようです。つまり、お金が
  その国からUSAに逃げていかないようにするためです。日本は異次元の量的緩和を
  続けていますから、お金は幾らでもあり、たとえUSAに逃げて行っても
  金利を上げる理由には、今のところはならないと思います。

● しかし、いつかは日本も量的緩和を止めて金利を上げる時は来るのです。その時が
  何時であるかは日銀の判断次第ですので、簡単には予測は出来ませんが、
  日銀も言っているように、インフレやバブル次第と言えます。

● ユーロもマイナス金利にしたばかりで、当分は金利は日欧は上げないと思われますが、
  しかしUSAが来年は何回か上げると予想されるように、最後は日欧も
  それに追随することが予想されます。

● たぶん、原油の価格が底から上昇機運に乗ってきて、インフレの様相が出てくれば
  有りえるでしょう。それは来年後半までには起こると思われます。

● もし来年中にインフレ目標が達成できれば、日本も金利を上げる理由は出てきます。
  そのころには、大暴落の危険が迫っている時です。しかし、大暴落が起これば
  再び景気刺激と言う名目で、量的緩和の追加や金利の低下が行われると
  思われます。

● しかし、再度金利が下がっても、どの程度まで下がるかは予想は困難です。つまり、更に
  底を割るかどうかの予想は難しいでしょう。いずれにしても、日本は0金利を長い事
  続けており、2%のインフレを達成すれば、次は金利の上昇や量的緩和からの
  離脱が有りえます。

● 上記等を総合すれば、広い意味では既に金利の底ですから、それ以上の金利低下は想像が
  難しいといえます。固定で借金する人には、今は最高の時代と言えます。
  金利の予想図では、2019年に底になるように図示していますが、

● これは株価の底との兼ね合いからの予測ですので、現実は必ずしも一致はしないでしょう。
  つまり、金利のサイクルと株価のサイクルは100%一致はないと思えます。

● 金利が高かった昔から比べたら、今は夢のような低金利です。定期的な収入が約束されて、
  借金ができる人には、今は最高のときでしょう。それ以上望むのは贅沢というものです。
  


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