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Channel: 歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学
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それでこそ日本・技術超大国へ・しかし足元も見ましょう

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★ http://www.nikkei.com/article/DGXMZO88365580S5A620C1000000/

ドローンビジネスも制す 日本版「GPS」が始動 2015/6/24 6:30

 日本発の位置情報が空のビジネスを制す――。誤差が数センチメートルの高性能な位置情報を提供する衛星の打ち上げ計画が日本で進んでいる。最近では無人の小型飛行機「ドローン」を使った宅配サービスの構想も登場しているが、商品を確実に届けるにはこの正確な位置情報が欠かせない。その使い道は農業やインフラなど幅広い分野に広がる可能性を秘めている。

準天頂衛星の初号機「みちびき」のイメージ(三菱電機提供)


 目的地に向かう間、道に迷ってスマートフォン(スマホ)で米グーグルの地図アプリを立ち上げた。現在地を表示させると、実際にいる場所とは違う場所を指し示され困った――。

 位置情報システムとして多くのスマホに搭載されているのは全地球測位システム(GPS)という技術だ。衛星からキャッチした電波を基に位置を把握する。だが、10メートル程度の誤差が生じる恐れがある。これと同じ方式で目的地へ進むのはドローンも一緒だ。大きなビルなどの建造物があると、電波を受信できなくなる可能性がある。

 米アマゾン・ドット・コムはドローンを使って注文を受けた商品を空中から宅配する構想を打ち出しているが、ユーザーに商品を届けるまで常に安全飛行できるかといえば心もとない。

 従来のGPSに代わって、「日本版GPS」として正確な位置情報を提供するのが日本が打ち上げる「準天頂衛星」だ。





■日本のほぼ真上を行き交う

 準天頂衛星はその名の通り、日本列島のほぼ真上を行き来する衛星を指す。位置情報を提供する「測位衛星」の一種だ。4機の衛星と受信機までの距離を計算し、位置を割り出す。衛星を開発する三菱電機宇宙システム事業部の安光亮一郎担当部長は「衛星が真上にあるので、高層ビルや山の陰に隠れず、電波を受信することができる」と説明する。

 高度約3万2000~約3万9000キロメートルに「準天頂軌道」と呼ぶ楕円軌道がある。赤道面上にあり、地球の自転と同じように約24時間で1周する静止軌道に対して、軌道面が40~50度傾いている軌道だ。

 準天頂衛星はここを通る。軌道が斜めに傾いているため、地球の自転とともに衛星も徐々に角度を変え移動する。宇宙から見ると、日本や東南アジア、オセアニアの上空を8の字を描いているように見える。2010年、日本は1号機「みちびき」を打ち上げた。17年度までにさらに3基を打ち上げる計画だ。




 北海道の大規模農場。大きな無人トラクターが1つ1つ野菜の種をまいていく。その間隔はわずか5センチ。1列を植え終わると、トラクターは円を描くようにきれいに旋回し隣の列へ進む。人が運転するよりも正確にハンドルを切る。極めて効率の高い農業の実現だ。

 準天頂衛星の位置情報システムを使えば、人手不足が深刻な農業分野で近い将来こんなことが実現するかもしれない。すでに日立造船などは国内や豪州で無人トラクターを数センチの誤差で動かす実験に成功した。米グーグルなど様々な企業が研究を進める自動運転車にも正確な位置情報は不可欠になる。

 このほか、公園の中など住所不定の場所に食事を届けたり、高速道路で通行した分だけ料金を支払えたりと、人々の利便性が高まる様々なサービスを創出する。

 準天頂衛星が提供するのは位置情報だけではない。三菱電機は準天頂衛星から得られる測位情報を活用し、3次元の地図を作製する技術開発に取り組む。実現すれば、車で街中を走行しながら撮影した画像を基に詳細な地図を作ることができるため、トンネルや下水道、公共施設などのインフラの維持管理が簡単になるという。

■各国が開発競争、精度は日本優位

日立造船やヤンマー、日立製作所が準天頂衛星「みちびき」を使い、豪でトラクターを無人走行させた

 「安全保障政策を十分に踏まえた長期的かつ具体的な計画だ」。安倍晋三首相は今年1月、24年度までの10年間の宇宙政策の方針などを定めた新しい宇宙基本計画を決定した。これによると、23年度までに準天頂衛星を7基体制に拡充するとしている。なぜ、日本は国を挙げてこの衛星の整備に力を入れるのか。

 実はGPSの機能は米国防総省が運用する約30基の人工衛星に頼っている。地球のほぼ全域をカバーし、場所によっては受信できないリスクを抱えながらも世界中の人々がその恩恵を受けている。しかし、もともとは軍事用に開発された衛星であり、有事の際は米国が意図的に位置情報の精度を落としたり、場合によっては使えなくしたりするリスクもある。

 こんな事態を回避するために測位衛星の開発に力を注ぐのは、もちろん日本だけではない。ロシアや中国、欧州、インドも整備に乗り出している。

 日本の優位性はその精度にある。内閣府によると、ロシアの「グロナス」の誤差は約50~70メートル、最先端といわれる欧州の「ガリレオ」でさえ1メートルの誤差が生じる。

 日本の準天頂衛星の精度はなぜ高いのか。他国の衛星システムと異なり、米国のGPSと同じ周波数の信号を発信しているからだ。測位衛星は数が多ければ多いほど精度が高まる。準天頂衛星とGPSを一つの衛星群として扱うことで精度を高めているというわけだ。



三菱電機宇宙システム事業部の安光亮一郎担当部長は「高精度の位置情報は、世界中の人々が訪れる2020年の東京五輪でも役立つ」と話す


 さらに、日本には約1300カ所に正確な緯度や経度を指し示す電子基準点という装置がある。「電子基準点で受けた情報をもとに補正情報を作成し、地上の基地局を経由して準天頂衛星に補正情報を送り込むことで精度を一層高めることができる」(安光担当部長)

■経済効果は2兆5000億円超

 現在、内閣府の宇宙戦略室が中心となり、準天頂衛星の利活用について100社以上の日本企業と定期的に話し合っているもようだ。東日本旅客鉄道(JR東日本)はGPSに比べ詳細な位置情報を把握できるとして「列車の運行管理で技術活用できるか検討している」と明かす。

 準天頂衛星にはアジア各国も注目している。洪水などの防災システム構築や感染症のウイルス調査などに活用できるとして「タイやマレーシアも興味を示している」(内閣府宇宙戦略室の守山宏道参事官)。衛星測位利用推進センター(東京・港)は、20年の準天頂衛星の経済効果が中国を除くアジア・大洋州地域で2兆5000億円を超えると試算する。

 これまで米IT(情報技術)大手が先導してきた印象の強い位置情報サービス。今後は自前の衛星を使える有利性をテコに、日本企業はどれだけサービス開発に先べんを付けられるか。絶好のチャンスが到来している。

(電子編集部 鈴木洋介)

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● これでこそ日本のお家芸と言うものです。前回はロボットなどで、気が付いたら
  追い越されたという事を見てきましたが、今回はそのようなことは是非
  防がなくてはいけません。日本には世界のスパイが沢山いるのです。

● 頑張れ頑張れ日本。しかし3口コンセントのアースはどうにかならないのかね!?
  これでは子供たちが電磁波で馬鹿になり、将来が心配です。ただでさえ、
  日本の全ての大学生のお頭の劣化が進んでいるのに・・・・。

● 家庭内のコンセントは3口にして、しっかりアース配線をしましょう。
  そして3ピンのプラグ付・つまりアースされている電化製品を
  買いましょう。

● 全メーカーを調べたわけではないが、ある電化製品に入って、TVをチェックしてみました。
  シャープ、パナソニック、東芝、ソニー、サムソン、LG,中国製等など
  いろいろ調べましたが、電源コードのプラグが3ピンでアース
  されているのはLGだけでした。偉いLG電氣さん

● その意味では、LGは電磁波の危険を知っているという事でしょうか!?
  3ピンのプラグにするのは幾らも掛からないのです。日本のメーカー
  さんも是非全電化製品のアースに挑戦しましょう。

● とりあえず、買い替えのTVの第一候補は、LGという事です。これで毎日TV見ても
  ボケることはないでしょう!!?


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● 日経が急騰しています。ギリシアの問題が片付いたと市場は判断したようです。
  私の予測した、❻月初旬での調整はこれで消えました。  

● 問題なのは、USAの金利が6月はなく、9月又は12月に延期されたと思われることが
  決定的と思われます。


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