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デフォールトはベネズエラが先か・ウクライナか・アルゼンチンか?

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★ http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2014/12/post-3477.php


中南米

原油下落でベネズエラが大ピンチ

Venezuela's Currency, Bonds Plummet As Government Grapples With Oil Prices

原油価格の下落に歯止めかからず、ベネズエラのデフォルトリスク高まる  2014年12月2日(火)16時55分ブリアンナ・リー

経済手腕は? 財政改革が不十分だと指摘されるマドゥロ Reuters

 原油価格が12月1日に5年ぶりの安値を更新したなか、産油国ベネズエラは岐路に立たされている。ベネズエラはここ何カ月間もデフォルトに陥る危機がささやかれていたが、OPEC(石油輸出国機構)が価格を上げるための減産を見送ったことにより、その可能性はさらに高まった。

 先週開かれたOPECの会合でベネズエラは他の加盟諸国に対し減産を求めたが、説得できなかった。サウジアラビアやクウェートなど原油価格の下落に耐え得る国々が、アメリカのシェールガスとの競争力を失わないためにも減産に応じなかったのは、賢明な判断だとアナリストたちはみている。しかし、ベネズエラやナイジェリア、ロシア、イランなどの国にとっては、さらなる経済の混乱が予想される。
 
ベネズエラの通貨ボリバルは1日、対ドルで最安値を更新。国債も、投資家がデフォルトを恐れるために5年ぶりの安値を記録した。

 ニコラス・マドゥロ大統領は、1バレル100ドル以上を保つために闘いを続けると主張している。石油はベネズエラの輸出の約95%を占め、外貨獲得の主要手段でもある。国際的な原油価格は1日、2010年以来初めて70ドルを下回った。 IMF(国際通貨基金)は、ベネズエラがデフォルトに陥らないためには、少なくとも1バレル120ドルが望ましいと予測している。

 OPECで主張が聞き入れられなかったマドゥロ政権は、社会福祉には手をつけずに政府予算を削減することを発表した。政府高官の給与もカットするという。

 しかし、原油価格が上昇しなかった場合の政府の長期的な計画は不透明なままだ。夏に原油が下落する以前から、ベネズエラはインフレや物資の不足、財政赤字に直面していた。

 エコノミストたちは何カ月にもわたりデフォルトのリスクを警告してきたが、「政府の反応は鈍く、市場を落ち着かせるだけの十分な対策は取られていない」と、バンク・オブ・アメリカのレポートは指摘する。経済破綻に陥れば、社会の混乱や暴動まで引き起こす可能性もある。

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● どこかで暴動や騒乱やデフォールトが起こらないと、次の展開は有りません。行き着くところまで
  =底まで行かないと当然上昇は有りません。その底の延長は、予想以上にUSAのシェールガス
  生産が齎したようです。

● 産油国同士の我慢比べです。原油140㌦台からの暴落は段々と、トライアングルの様相を呈してきています。
  つまり、原油の今回の底は60㌦前後が予想できます。その後上昇して、さらに90㌦前後で
  再度下がれば、綺麗なトライアングルが完成というものです。

● ベネズエラ、ロシアを叩くには武器はいりません。原油を下げれば良いのです。先にどの国が破綻して
  西欧の餌食となるか? 正に資本主義的弱肉強食の世界です。西側の帝王の強大さが
  分かるときです。老いても獅子は獅子です。

● 帝王の作戦が上手くいけば、ベネズエラは白色武人の革命となります。つまり、親西欧の政権が
  誕生するという事です。今の社会主義政権は崩壊される可能性が高くなりました。
  赤の敗北、白の勝利です。

● この様に、弱小国は強国の谷間で翻弄されるのは、歴史の教訓です。正に紅白綱引き合戦です。
  これを挽回するのは、大きな事件がないと挽回できません。油送管が爆破されるとか、
  精油所が破壊されるとか。シェールガスの生産現場で大きな爆発が起こるとか、
  ロシアが大々的にウクライナに進行する”等等。


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