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技術開発力の衰退を思わせる・F35問題・国産開発を急ぎましょう

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★ http://www.businessnewsline.com/biztech/201411200240120000.html

F-35はなぜ、空母への離着艦試験に成功するまで3年もかかったのか?
Posted 5 days ago, by Gerald Byrd

US Navyは今月3日、F-35Cの飛行試験機を使った空母「USS Nimitz (CVN 68)」への史上初となる着艦実験を実施し、試験は成功したことを発表した。

一見すると、艦載機として設計されたF-35Cが現実の空母に着艦することはそれほど難しいことのではないように思えるかもしれない。しかし、最近、Aviation Weekに掲載された記事によると、USNは今回の成功に至るまで実に3年の試験期間を要することで始めて空母への着艦に至ったということが解説されてあった。

どういうことかというと、US Navyと3年前からF-35Cの飛行試験機を使った地上の実験施設で、アレスティングギアを使った空母への着艦試験を繰り返してきたが初期試験では、F-35Cは、ことごとくアレスティングワイヤを索引することができず、最終的には、テイラーフックの設計をやり直すことで、ようやく今回の着艦成功に至ったというのである。

ただし、今回の成功により、F-35Cの離着艦能力が完全に証明されたことになるわけではない。

というのも、今回の実験は、穏やかな天候状態の元で行われたものとなるからだ。つまり、悪天候の元で、F-35Cのテイラーフックがアレスティングワイヤを正常に索引することができるかについてはまだ未検証となるのである。

また、今回のF-35Cの離着艦試験は、USNでの最優秀のテストパイロット2名によって行われたものとなる。この2名が操縦を行う限り、機体は正確に空母に着艦することができるだろう。しかし、他の一般パイロットがテストパイロットと同じように機体を正確に着艦させることができるとは限らない。

Boeing F/A-18E/Fなどの従来型機の場合、着艦アプローチを取る際には、フラップを下げ位置で固定し、パイロットは、パワーとピッチをコントロールすることで着艦を行う。しかし、F-35の場合には、オートスラスト機能が装備されているため、パイロットはフラップやエンジンパワーをマニュアルで制御する必要はなく、スティック操作だけで、着艦を行うことになる。

F-35で装備されたこの「Delta Path」と呼ばれている機能が様々な海上条件の元で正常に機能するかどうかもこれから実験が進められていくことになるのである。

このように、飛行特性だけなく操縦方法に関しても大きな変更(改良)が加えられたF-35Cの導入を進めるためには、パイロットの訓練もやり直す必要があり、膨大なコストと労力がかかるものとなるだろう。

Aviation WeekによるとUSNは、既存のF/A-18E/F使用継続を強く主張し、F-35Cの導入には反対の姿勢を示してきたとしている。

アレスティングワイヤを正常に牽引することができるまでに3年もの歳月を要したことを考えるUSNがF-35Cの導入には反対したというのもある意味当然のことだったのかもしれない。

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