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まるで中東の忍者・?イスラム国”軍隊・歴史の回転

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★ http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303959804580093150184432456?mod=WSJ_article_EditorsPicks

過激派「イスラム国」は欧米に脅威=米情報筋   2014 年 8 月 15 日 19:02 JST

シリアのラッカを行進する「イスラム国」の戦闘員(1月) Militant Website/Associated Press

 米情報機関の複数の当局者は14日、イスラム過激派組織「イスラム国」がここ数カ月間で勢力を増し、米国を含む西側諸国を攻撃するという長年の野望を一段と強めているとの見解を示した。さらに「イスラム国」を撲滅するには伝統的な対テロリスト戦術だけでは十分ではないと述べた。

 「イスラム国」はわずか4年前には「イラクのアルカイダ」として知られており、ほとんど重視されていなかったが、特にこの1年で目覚ましい復活を遂げた。その復活を支えてきた勢力がこの組織の撲滅を困難にしている要因だと情報当局者は指摘する。

 「イスラム国」は中東の混乱に乗じてきたが、それは同グループが高度に組織化され、十分に訓練された組織だからできたことだという。

 彼らはカリフ(予言者ムハンマドの後継者)を最高指導者とするイスラム国家を樹立するための戦略を根気よく実行してきた。これは短期的には、イラクで自分たちの勢力範囲を管理下におくことを意味するが、長期的には西側諸国を攻撃するための拠点として利用する可能性が高い、と情報当局者らは言う。

 この武装グループの台頭を促したのは、イラクとシリアの治安上の空白、中東で拡大する宗派抗争、それにアラブ諸国の統治モデルの欠落だ。

 「イスラム国」――頭文字をとってISISやISILとも呼ばれ、その野望のために1年前にアルカイダと決別した――は勢力範囲と戦闘員の数の両方で拡大している。

 米情報機関は、「イスラム国」には現在、数千人の外国人戦闘員がおり、全体の規模は約1万人に上るとみている。勢力範囲の拡大は地元への攻撃という形で表れているが、こうした動きは米国と西側諸国を攻撃するという長年の目的を果たすための手段だ。

 情報機関の関係者は「彼らは自らを(アルカイダの元リーダー)ウサマ・ビン・ラディンの真の後継者だと公言している。その含意は、彼らの狙いは西側だということだ」と述べた。

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● 米の情報機関は、口を開けば、西側への脅威という。どのような意味で使っているのだろうか?
  
  ➊ 読んで字のごとく、西側を侵略する可能性がある。
  ❷ 侵略は出来ないが、我々を傷つける恐れがある。
  ❸ 単に嫌いという意味で、使っている。
  ❹ 情報機関の存在価値を上げる為に、脅威を利用している。

● その根本的な発想には、西側のみが軍隊や力を持つのが当然だという幻想があるようです。

● アラブは、オスマン帝国のくびきから解かれてから、まだそんなに歴史は長いとは言えないでしょう。
  まだ十分な分析は出来ませんが=中東には詳しくないが、武人のオスマン・トルコから
  分かれての現在は、ロシア同様の知恵者の時代と思われます。つまり、
  資本主義ではないので、民主主義には無縁という事です。

□ つまり、ロシア同様に中東も知恵者の時代に突入というわけです。つまり君主の独裁の時代です。
  宗教がその倫理的・精神的バックボーンを作りますから、宗教右派が活躍するときです。

□ その意味では、世俗的君主国家であった、カダフィ・リビヤ、フセインのイラク等が滅んだのは
  必然という事かも知れません。つまり宗教をバックにした君主国家が必要なのに、欧米の
  まねをして、イスラム宗教を弾圧して、近代国家風な真似をしたイラクとリビアが
  崩壊したのは、西欧の後押しがなくても、可能性があったということでしょうか?

□ つまり、金融帝国の末期の欧米は、その庶民を幸福にする、近代資本主義の申し子である、
  世俗主義が嫌いになったという事です。その意味でも、武人化=独裁化に向かって
  いるのでしょう。金融資本家は独裁が大好きになっているのです。

□ この様に見れば、イラクとリビアは中東内では目障りだったのでしょう。特に君主国家が
  しっかりとして、宗教が強い典型的君主国家のサウジアラビアから見れば、
  めざわりだったのでしょう。

□ 面白い考えと言えます。言い換えれば、中東での世俗国家は、歴史の流れから言えば、
  反動国家という事になります。民主主義は、中東では反動なのです。

□ 中東では、忍者が活躍するときなのです。自分で世俗国家を潰しておきながら、その反対である
  宗教国家が台頭するのを嫌がるとは、USAもその精神が分裂し始めています。
  やはり、時代の末期とはこのようなものでしょう。自己が分裂するのです。



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