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金本位制は来るか? 来るとすれば何時か?

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               金の歴史ーwikipediaから

金本位制の理念は古くからあった(東ローマ帝国の経済、後に$マークの由来にもなったソリドゥス金貨)と思われるが、金貨は貨幣として実際に流通させるには希少価値が高過ぎ、金貨を鋳造するための地金が絶対的に不足していたため、蓄財用として退蔵されるか、せいぜい高額決済に用いられるかであった。

● 金本位制が法的に初めて実施されたのは、1816年、イギリスの貨幣法(55 GeorgeIII.c.68)でソブリン金貨(発行は1817年)と呼ばれる金貨に自由鋳造、自由融解を認め、唯一の無制限法貨としてこれを1ポンドとして流通させることになってからである。

その後、ヨーロッパ各国が次々と追随し、19世紀末には、金本位制は国際的に確立した。日本では1871年(明治4年)に「新貨条例」を定めて、新貨幣単位円とともに確立されたが、金準備が充分でなかった上に、まだ経済基盤が弱かった日本からは正貨である金貨の流出が続き、金銀複本位制を経て暫時銀本位制に変更されて日清戦争後に金本位制に復帰した[4]。

▼ しかし、第一次世界大戦により各国政府とも金本位制を中断し、管理通貨制度に移行する。これは、戦争によって増大した対外支払のために金貨の政府への集中が必要となり、金の輸出を禁止、通貨の金兌換を停止せざるをえなくなったからである。また世界最大の為替決済市場であったロンドン(シティ)が戦局の進展により活動を停止したこと、各国間での為替手形の輸送が途絶したことなども影響した。例えば日本は1913年12月末の時点で日銀正貨準備は1億3千万円、在外正貨2億4,600万円であり、在外正貨はすべてロンドンにあった。また外貨決済の8〜9割をロンドンで行っていたが、1914年の8月に手形輸送が途絶した(当時はシベリア鉄道で輸送していた)。

● その後1919年にアメリカ合衆国が復帰したのを皮切りに、再び各国が金本位制に復帰したが、

▼ 1929年の世界大恐慌により再び機能しなくなり、1937年6月のフランスを最後にすべての国が金本位制を離脱した。 日本では、関東大震災などの影響で金本位制復帰の時期を逸し、1930年(昭和5年)に濱口雄幸内閣が「金解禁(金輸出解禁)」を打ち出したが、翌年犬養毅内閣が金輸出を再禁止した[5]。FRB議長のベン・バーナンキは、金本位制から早く離脱した国ほど経済パフォーマンスがいいことを証明した[6]。

● 第二次世界大戦後、米ドル金為替本位制を中心としたIMF体制(いわゆるブレトン・ウッズ体制)が創設された。他国経済が疲弊する中、アメリカは世界一の金保有量を誇っていたので、各国はアメリカの通貨米ドルとの固定為替相場制を介し、間接的に金と結びつく形での金本位制となったのである。

▼ しかし、1971年8月15日のいわゆるニクソン・ショック以降は金と米ドルの兌換が停止され、各国の通貨も1973年までに変動為替相場制に移行したため、金本位制は完全に終焉を迎えた。

日本の本位金貨(旧1,2,5,10,20円、新5,10,20円)も第二次世界大戦後は既に名目化している状態であったが、1987年(昭和62年)制定、1988年4月施行の通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律により1988年3月31日限りで通用停止になり、名実ともに管理通貨制度の世の中になった[7]。・・wikipediaから

                     概要

 狭義では、その国の貨幣制度の根幹を成す基準を金と定め、その基礎となる貨幣、すなわち本位貨幣を金貨とし、これに自由鋳造[2]、自由融解を認め、無制限通用力を与えた制度である。

●1  これは特に金貨本位制という。つまり、金そのものを貨幣として実際に流通させる事である。実際には、流通に足りる金貨が常備できない、高額になりがちな金貨は持ち運びが不便などの理由により、金貨を流通させられない場合が多い。そこで、中央銀行が金地金との交換を保証された兌換紙幣(だかん-)とその補助貨幣を流通させる事により、貨幣価値を金に裏付けさせる事が行われた。

●2 これを金地金本位制(きんじがね-)という。

一般には、金貨本位制と金地金本位制を含めて金本位制という。さらに、自国で金本位制を実施出来ない場合でも、これを行っている他国の通貨と自国通貨との一定の交換性が保証されている場合には、為替を通じて間接的に金との兌換が行われていると考えて

●3 金為替本位制(きんかわせ-)と呼ぶ。広義では、この金為替本位制も金本位制に含める。

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            ☆★☆ 金本位制は来るか? ★☆★

★ 難しい質問ですが、一言では、近未来は来ないと思います。●1 の貨幣の鋳造は、現在では
  資産保持の目的や、趣味などで主に所有していると思われますが、精々そのレベルでしょう。

☆ ●2,3は、結局資本主義の拡大に対応しきれなくて、1971年にニクションショックで
  崩壊しましたので、このような金本位制は、少なくとも当分は来ないと思います。

                何故なら

? 今金本位制に成れば、圧倒的に資源国が有利になりますから、出来ないでしょう。

? 金の量が絶対的に少なく、資本主義の拡大に答えきれないし、
  つまり、どうしてもデフレ基調を作るので、適切ではないと言う事です。

? 1913年のFRBの開設から、米は金融帝国への道を歩み始めたと思いますが、DOW/GOLD 
  RATIOから分かるように、その激しい上下の動きは、正に市場で利益を生むには、
  国際金融機関にとっては、最高に良い変動と思われます。

? 波は大きければ大きいほど、エネルギーが有りますから、お金儲けのゲームとしては
  最も適した形でしょう。共産主義国のChinaがその効用を取り入れて、
  繁栄しているのは、むしろ皮肉です。

? この金のなる木である、管理通貨制度と紙幣の乱発は、結局先進資本主義国の本質を
  現していますから、彼らが力を失い支配者が変わるまでは、このまま続くと思われます。

? 従って、彼らが支配階級で亡くなるか、又は革命が起こるまでは、当分続くでしょう。
  と言う事は、資本主義の崩壊前後からは、金資本制の可能性が出るとも言えます。

? RATIO の波動から、2018年までは調整の形ですから、少なくともこれまでは金本位制は
  考えられません。又調整の波動はABCに成るのが普通ですので、A=2018年まで、
  B=2029年まで、C=2046年までと考えるのが妥当と思われますから、

? 波動からは、2046年までは金本位制が来ないと思います。つまり金価格は自由に変動の波に
  さらされると言う事です。つまり、バブルを形成し資本主義の支配者に
  多大な利益を齎すと思われます。

? 問題は2029年〜2046年は英米型の先進近代資本主義が崩壊と予想されますから、その前後に
  一時的に金本位制が来る可能性が高いと思います。又はその最中か?。

? その崩壊波は、270年のGrandSuperCycle級の崩壊ですから、その一段下のSupercycle級
  90年サイクルの崩壊で世界恐慌が起こり第二次大戦が起こったように、その270年の
  崩壊では強力な不景気が起こり、戦端が開かれると思われることです。
  
? つまり世界的な大混乱が起これば、紙の紙幣は信用が無くなりますから、貿易の支払いは
  当然、貴金属を要求してくると思われます。これは歴史的にも繰り返された
  ことですから、今後も十分想定できます。

? そもそも金本位制は、英が世界の7つの海を支配しているときに、制度化されていますし、
  戦後の米も世界の金の半分を所有し、世界の生産力の半分を占めているときに
  金本位制に復帰しているのですから、ある意味特殊な状況下の制度と思われます。

? 又同時に彼らが金本位制性を維持したのは、世界の国を植民地化し奴隷化し収奪が
  出来たからでしょう。資源価格を人為的に抑え、安くで収奪できたから
  こそ出来た制度とも言えます。

? 日本の人種解放の戦いが世界の資源国の解放をもたらし、最早資源は収奪できなく
  なりましたから、その意味でも金本位制のへの復帰は非常にハードルが高いと
  思われます。もしかしたら、1971年から270年間は出来ないかもしれません。

? この典型例が、1970年代に始まった石油価格の暴騰=石油危機と先進国の貿易条件の悪化、
  その後に起こった商品の、株式同様の波動化とバブル化が示していると思われます。

? 最早金本位制が出来る環境は遠のいていると言えます。但し、技術が進み特に日本の様な
  資源がない国が、技術の進歩で海水や深海底や等から継続的に無尽蔵に取れる時代が
  来たら、金本位制にも復帰できるかも知れません。

? 又逆に言えばそのような技術が進歩すれば、各個人の資産は完全に電子データに
  置き換えられてしまい、金本位制は不必要になるとも言えます。やはり世界の混乱時の
  支払いと言う意味合いが大きいですから、戦時のお金と言う意味での、金本位制でしょう。

? 各国の経済力は、今後は暫くどんぐりの背比べが続くと思います。以前の米英のような
  強力な国は出ないでしょうし、又株式市場が崩壊した後は、今度は商品の最後のバブルが
  待ち受けていますから、国際金融機関も当分は現状維持を望むでしょう。

? 従って、今年から始まると思われる最後の波、プライマリー第?波は見逃すべきでは
  有りません。今の予測は1000?から1万ドル(6000〜1万8000?/㌉)への
  暴騰を予想しています。








    

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