https://special.sankei.com/a/international/article/20200614/0001.html
全米デモの不都合な真実 反警察運動は本当に「黒人の命」のためか 島田洋一 2020.6.14 Twitter反応Facebook<button id="fontsize" class="fontsize" type="button">文字サイズ</button><button class="print" type="button" data-print-url-special="https://special.sankei.com/a/international/article/20200614/0001.html" data-print-imgindex="0"></button>

米国ミネソタ州で白人警官が、偽造紙幣を使おうとした疑いで取り押さえた黒人男性の首を圧迫して死亡させた事件以来、全米各地で「黒人の命は大事だ」をスローガンに警察糾弾のデモが起こり、混乱に乗じた暴徒による略奪放火が数日間続いた。多くの商店やビルが壊され、従業員が職を奪われた。警察官を含め死者も出た。
「デモ隊の一部が暴徒化」というメディア定番の表現は正しくない。警察の過剰規制が平和的なデモ隊を怒らせ、事態をエスカレートさせたかのように聞こえるからだ。

略奪が主目的の暴徒はデモに便乗した犯罪者である。警察と対峙する形でプラカードを掲げシュプレヒコールを上げる本来のデモ隊と違い、彼らは警察を避け、警備が手薄な箇所を狙って商店を襲う。政治的主張は二の次である。
店を壊されたある年配の黒人女性が怒りを吐露する動画が、ツイッターで注目を集め、共感を呼んだ。
「あなたたちは『黒人の命は大事だ』と言う。見てくれ。この略奪は何だ。私は黒人だ。カネが要るなら私のように働け。盗みはやめろ。この街は私たちが築いた。あなたたちがそれを叩き壊した」
女性の悲痛な叫びの要約である。ホワイトハウスもリツイートしている。
盛り上がる反警察 CNN襲撃も… 計画的に警察署や警察車両に放火し、銃やその他凶器で警察官襲撃に走った一群もいたが、バー司法長官は「アンティファ(反ファシスト)や同様の過激派集団が暴力行為を扇動し、実行した証拠がある」と発表している。これについてはメディアで反論も出ているが、アンティファが極左集団で、過去に暴力的行為を行ってきたことは事実である。
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