「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和二年(2020)3月26日(木曜日)
通巻6418号
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「チャイナチ」(中共=ナチ)から「チャイナン」(中国発世界恐慌という災難)
それは同時にグローバリズム(国境をなくせ)からナショナリズム(国境に壁を)へ
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世界は激動する。その昔、十年かかった変化が、わずか一年で激変する。世界史の叙述は速記しておかなければ記録できないほどのスピートで変化している。4Gが5Gに変わるような技術の変貌を同時並行しているが。
その昔、百年かけて変貌してきた政治、経済、文化の変遷が、前世紀からは十年単位で起こるようになった。
昨年の議論は香港大乱、習近平の独裁。サプライチェーンの破綻が言われ、香港の若者たちは全体主義に果敢に挑戦していた。中国共産党はナチ、だからチャイナナチという流行語があった。
年初来、武漢で発生した新型肺炎は中国発パンデミックとなって、いま「世界恐慌」をもたらした。驚くべし、北京、上海に留まらず、NYもミラノも都市を封鎖し、町か人通りが消えた
インドも21日間の休業を宣言し、日本はお隣の韓国、台湾へも行けなくなった。日欧、日米往復の航空機が僅かに飛んでいる。
そのうえ欧米も日本もGDPはおおきく後退し、五輪は延期され、追加出費は少なくとも3000億円、協賛企業も真っ青。五輪延期による日本経済のロスは1兆8000億円と見積もられる。
あれほど「識者」という名のグローバリストが反対してき政府の財政出動が、当然と見なされる。
緊縮財政、プライマリーバランスって話は何処かへ消えたようだ。
日本政府は緊急対策として56兆8000億円。GDPの一割を困窮世帯に現金で支給し、米国はやはりGDPの一割相当、およそ2兆ドル(220兆円)を支出することに、与野党は一夜で合意するに至る。
日本では一人当たり20万円か、30万円か、商品券か。
米国では1200ドルか、2000ドルか。政治は天文学的な金額の論争となり、各国の政局を揺らす。
▼チャイナウィルスは世界恐慌をもたらし、グローバリズムを否定した
喧しく議論されたグローバリズムがほぼ否定され、リベラルや左翼から嫌われたナショナリズムが復活している。
グローバリズムとは結局、共産主義の隠れ蓑だった。具体的には「国境をなくせ、人の移動を自由に」というのがグロオーバリズムの根幹にあって流行語は「地球市民」だった。その幻覚症状から、はっと覚醒し、ナショナリズムが再生した。
つまり「国境に壁」(トランプ)を、「人の移動の自由を制限せよ」(欧州議会)という激流に変化した。
昨年、世界を震撼させた香港大乱は「チャイナチ」(中共=ナチ)と呼ばれた。
武漢コロナ発生、たちまち犠牲は世界に飛び火した。まさに「チャイナン」(中国発世界恐慌という災難(ちゃいなん)へ)。
□◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□◇◎
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● コロナが齎した?実際は既に決まっていた・金融緩和のばらまき大作戦。
コロナは単なるスケープゴート。この意味が分かるあなたは
既に歴史経済波動学が読めるあなたです。
★ 今から世界で始まる、金融大緩和大作戦の結果は以下の通りです。⇩
● 世界中で始まる・金融緩和大作戦は今後起こる30年間に及ぶインフレの
序曲です。来年から明らかとなる・30年にわるたるインフレは年々
上昇して、2030年前後世界の株式市場の大暴落が
● 起こってもインフレはますますひどくなります。いつか見た現象です。そうです、
2030年からは不況下のインフレ=スタグフレーションがますます
ひどくなります。不況で仕事がないのにインフレが酷く成れば
● 庶民は食ってゆけません。生きるか死ぬか? 貴方ならどうする。そうです
食糧庫から黙って借りてくるしかありません。生きる為です。
それを略奪というのです。これが世紀末の現象です。
● 早い話が革命と言う事です。2046年・革命直前のUSAのインフレは ~30%~
前後と予想できます。これはギリシア危機の時の金利とほぼ同じです。
言いかえれば、今の南米の経済危機と似たような事が先進国・
● USA/大西洋資本主義諸国で起こるのです。金利30%でも借りられるなら
まだ幸せでしょう。借りられるだけで最高です。大混乱となって革命が
起これば、踏み倒しが出来るからです。これがカオスなのです。
● これはあなたの子供や孫にぜひ語り継がなければいけない・未来の
物語・既定の未来の物語です。さあ、今から備えましょう。
どのように備えるかは、それが貴方の生き方・人生です。
● ジャブジャブと市場に流れるお金は、巨大な投機を誘発して、金持ちのみが
さらに豊かになる世界がやってきます。もちろん今より貧富の差が
広がるのです。99%の国民が耐えられなくなる時です。
● その前に、比較的幸せな・軽度のインフレで・景気の良いバブルが来年から
約十年間やってきます。2030年後の約20年は物が重要な時=商品バブル
がやってきます。そうです終戦直後のような時期です。言い換えれば
第三次内戦型世界大戦の天王山がやってくるのです。
● その後はお決まりの革命が世界にやってきます。それもUSA/大西洋資本主義諸国
で起こるのです。中共ではありません。ロシア・中東でもありません。
英米型では2046年。仏型では2059年前後にやってきます。
戦争が内乱に転化されるのです。第二のレーニンの登場です。