「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和弐年(2020)3月1日(日曜日)弐
通巻6383号
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こんな時でもハッカー攻撃の手を緩めない中国って、何だろう?
台湾選挙のネット介入は失敗したが、日本の世論操作はお手のもの
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楊潔チ国務委員が、中国外交部(外務省)ではボスである。王毅外相はその家来。28日に、コロナ騒ぎなんて小さな出来事のような顔をこしらえて楊国務委員は来日し、政界の要所に次々と面会した。会う方も会う方である。
しかし習近平来日の延期は絶対に口にしなかった。
日本に取り入るかのようにマスクを十万枚、防護服を数百だか、千枚だか寄付するとして「見本」を持ってきた。ジェスチャーも、ここまでの演出をするとは、さすがにプロパガンダ大国だ。楊は二年前の国連総会で、日本をぼろくそに貶める演説をしたが、その発言はケロッと忘れている。
実際に習近平の訪日は物理的にも無理であり、「コロナウィルス災禍でそれどころではない」と言えば済むのに、絶対に中国からは口にしないのである。最後までチキンレース。ま、これは忖度大国の日本人からは考えられないが、世界の常識である。
三月八日に、心ある日本国民は日比谷野音に結集して「習近平『国賓』来日絶対反対」の大集会とデモをおこなう。四月来日は『延期」となるだけで、『中止』ではない。
中国海警は尖閣諸島の領海に侵入し続け、航空自衛隊はスクランブル発進で、中国機の侵入に警告を発している。中国のハッカーは、益々の悪辣さで日本の官庁や防衛企業から機密を盗み出している。
そうした敵対的行為に目を瞑って日本が迎えようとしている兇悪な指導者が「国賓」とはこれいかに?
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