「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和弐年(2020)2月27日(木曜日)
通巻6377号
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ニューデリーで暴動、多数の死傷者。
トランプ訪印を荒々しく歓迎したインドはどうなる?
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昇龍の勢い、イカロスの翼が墜落した。中国である。
対照的に中国のサプライチェーンとは無縁だったインドは、すくすくと経済成長を続けてきた。スズキの新車販売は軽々と百万台、トヨタもホンダもインドで本格生産に入り、南のチェンナイには東京からの直行便も就航した。
安部首相はモディ首相と親しく、出身地のグジャラート州へも飛んで、新幹線工事を決めた。日本企業のインド進出は1000社を突破し、ニューデリー近郊には日本人村も出現、デリーの高級ホテルには日本食堂も多数。
暗転の様相が生産現場や建築サイトに出た。個人破産が増えて新車販売が減少し、インド景気がマイナス局面に陥落した。
トランプ大統領がインドを訪問した。この時を狙ったかのような荒っぽい歓迎が、デリーの暴動だ。すでに死傷者多数、治安悪化、トランプは「これはインドの内政問題」としてコメントを避け、帰国の途に就いた。
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