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香港上海銀行(イギリス)も中共の協力者。第三次内戦型世界大戦。

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和元年(2019)12月25日(水曜日)
          通巻6320号  
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 クリスマス・イヴが大荒れの香港。久しぶりにガス弾
  武闘過激派の孤立化へ政庁側は政治宣伝などで締め付け
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 12月24日は切支丹伴天連の「聖夜」。
 日本ではケーキを食べる日。香港はキリスト教徒が多く、買い物で賑わう筈の繁華街だが、またまたデモ隊、夜には過激派が登場し、警官と衝突を繰り返した。久しぶりにガス弾が放たれ、地下鉄駅が閉鎖され、騒擾の巷が戻った。

 年末になっても香港の騒動は収まらないが、当局の対応策に微妙な変化がでている。
 さきに香港の小中、高等学校の教員80名が逮捕されたことは述べたが、こんどは民主派の活動を支える資金を集めてきた、クラウドファンディングのプラットフォームの銀行口座凍結という、姑息な弾圧手段を執り始めた。
 
 12月19日、中国の命令を受けたのか、香港上海銀行は、民主派のクラウドファンディングの受け皿として活発な募金活動をしてきた「スペース・アライアンス」の銀行口座を凍結し、預金が下ろせなくなった。

 民主派は、すぐさま数万人がビクトリア公園にあつまり、すぐ近くの香港上海銀行に抗議する集会を開催した。銀行の言い分は「黒いカネを凍結した」とテロリスト扱い。
 なぜなら民主派のアジトとなっていた香港理工大学等等から火焔瓶が数千本に小型爆弾やら起爆装置、ピストルが「発見された」と香港警察が捜査報告し、容疑者を逮捕するという、おかしな事件が頻発したことが背景にある。

 誰もが考えるのは中国からの工作斑が潜入してのヤラセ、民主派へ悪イメージのレッテル貼りを狙ったもので、こうしたプロパガンダにより、市民との乖離をまねかせ、運動の孤立化を意図するプロットと考えられるだろう。

 しかし、ガンマニア、暴動大好きという便乗組が民主派を装うケースもある。
 12月8日にガンマニアが逮捕され、この容疑者の部屋からAR15半自動ライフルと実弾201発が見つかった。AR15といえば、ラスベガス乱射事件で58人が犠牲になった、あの事件に使われた凶器の一つである。

 ただしこの容疑者は民主派と関連はなく、昨秋にも絨火器等の不法所持で逮捕され、ようやく釈放されたばかりの「お尋ね者」だった。

 中国外務省は「過去六ヶ月の香港の暴力行為を香港市民は支持していない。過激派の行動に香港市民は賛成していない」などと記者会見しているが、香港のパブリックッ・オピニオン調査センターの最新調査でも「わたしは中国人」との回答は21%、残りのうち78%は「わたしは香港人」と回答している(『サウスチャイナ・モーニングポスト』、2019年12月22日)。
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