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電磁波に晒されるのが原因でしょう。

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 https://www.msn.com/ja-jp/health/healthy-lifestyle/「コタツで寝ると風邪を引く」と言われる理由をあえて医師に聞いてみた/ar-BBYfM6E?ocid=spartanntp

昔から「コタツで寝ると風邪を引く」としばしば言われる。なんとなく「そんな感じ」はするのだが、きちんとした理由については考えたことはない。そこで、「確証はないものの、理論的には大いにあり得る」と回答してくれた東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也准教授に詳しい話を聞いてみた。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

コタツで寝ているとき
体内では「ヒートショック」が起きている
 日本人が愛する伝統的暖房器具「コタツ」。暖房効率のいい高気密・高断熱の住宅が普及し、床暖房やエアコンのように室内全体を暖めるタイプの設備が当たり前になった現代でも、コタツ人気は根強いものがある。「コタツにミカンで、テレビを見ながら寝正月」に、ほっこりとした郷愁を覚える人も多いだろう。

 だが一方で、昔から「コタツで寝ると風邪を引く」という話もある。本当だろうか。真贋(しんがん)のほどを複数の医師に尋ねてみたところ「おそらく正しいであろうという言い伝えのレベルだと思います。湯冷めすると風邪を引きやすくなる、というのと同様で、確証はありません」とか、「確かに理論的には大いにあり得ますが、さまざまな環境を同じにしての検証はできないので臨床研究では証明しにくい。また、あえて風邪を引かせるようなことも倫理的に難しいので、取り組みにくいテーマですね」といった答えが返ってきた。

 要するに、医学的な根拠がある話ではないが、うそでもないだろうと…。
 そこで、「確証はないものの、理論的には大いにあり得る」と回答してくれた東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也准教授に詳しい話を聞いてみた。
「実は温度と病気の関係は、医学界でも注目されている新しいテーマです。よく知られているのは『ヒートショック』です。暖房の効いたリビングから暖房のないトイレへ行ったときや、寒い脱衣所から風呂で一気に温まったときなど、家の中の急激な温度差によって血圧が大きく変動し、失神につながったり、血管が収縮されたりすることにより、心筋梗塞、脳梗塞などが引き起こされる現象です。

 僕個人も、ヒートショックと糖尿病の関係に興味があり、研究テーマの1つにしています。
『風邪は万病のもと』と言われていますからね。温度差との関係も当然あるのではないでしょうか。
 例えばコタツの場合、下半身と上半身の大きな温度差によって、体の中である種のヒートショックが起きて免疫力が低下し、風邪にかかりやすくなるということが考えられます。あとは発汗と脱水の影響も大きいでしょうね」

30度の温度差にさらされ
自律神経が疲労する
 われわれ人間を含む恒温動物には、生命を維持するため、気温に応じて加熱・保温を行って体温を一定に保とうとする機能が備わっている。寒ければ交感神経が優位に働き、血管を収縮させ、熱を外に出さないようにして体温の低下を防ぐ。暑ければ副交感神経が優位に働き、血管を拡張させて熱を外に出し、体温上昇を防ぐといった具合だ。
 一般的なヒートショックは、この自律神経のスイッチが急速に切り替わることで起きる。リスクが高まる温度差は10度といわれている。
 コタツの場合、室内にほかの暖房器具がなければ、上半身は10度程度、下半身は40度程度(弱設定の場合)と、実に30度もの温度差にさらされ続けることになる。気温差がない場合に比べ、自律神経に対して何倍もの負担が強いられるであろうことは想像に難くない。

「頭寒足熱」は健康にいいともいうが、それも程度による。
 40度といえばインフルエンザ級の体温だ。いかにぽかぽかと気持ちよかろうとも、自律神経が乱れ、身体は疲労し、免疫機能も低下。風邪を引きやすくなるのは当然といえるのではないだろうか。
「私が普段診ている限りでも、コタツで寝てしまったせいで風邪を引いてしまったようだとおっしゃる患者さんは多いです。成人で、日頃から疲労を感じていて、糖尿病などの生活習慣病があり、過剰な交感神経系亢進などの自律神経系の障害を来している方が多いと思います。もともと免疫力が低下している状態にストレスや睡眠不足が加わっていることもあるからでしょう。
 コタツで寝ることは、人間に基本的に備わっている温度調整力に負担をかけ、自律神経系障害+免疫力低下をもたらすのだと思います。『コタツのお陰で暖かい』と脳では理解していても、臓器が反応していない。あるはその逆で、体は暖かいはずなのに脳は理解していない、などといった混乱が、体の上下で起こっていると想定されます」

疲れた中高年にとって
コタツで寝るのは「万病のもと」
「また、暑いと感じた場合、身体は汗を出すことで体温を下げようとします。入浴や運動によって体温が上昇すると、極端な高温にならないよう汗をかくわけです。反対に、睡眠中は副交感神経の働きが優位となり、休息を取ろうとする働きによって体温も低下します。そのとき、体温を一定に保つために、本来であれば汗の量も自然と少なくなるはずなのですが、コタツで眠ると、下半身の体温は下がらないため、必要以上に汗をかき、脱水傾向になってしまいます」
 必要以上に汗をかくことで、上半身は冷える。さらに脱水によって口腔や鼻粘膜は乾燥し、ウイルスに対する抵抗力が落ちる。加えて、睡眠中は唾液の分泌が減るため、分泌が多い昼間に比べて粘膜の防御力は弱く、口に入ったウイルスを飲み込んで、胃酸によって殺してしまうといった対抗措置もできない。
 自律神経の乱れと疲労の蓄積による免疫力の低下と、脱水からくる粘膜の乾きによる抵抗力の低下、睡眠中の無防備さ…等々の要因が幾重にも作用して、「コタツで眠ると風邪を引く」現象が起きてしまうと考えられる。
 特に年末・年度末の忙しいビジネスマンの方は仕事の佳境時だけでなく、ちょっと一区切りしたあとの気が緩むほっとした時間や、あるいは飲み会のあった日のお風呂上がりなどにも注意が必要だ。
「高齢者の場合、喉の渇きに反応して水分を取ろうとする口渇中枢が衰えて、水分補給を適切に行えないことも多々あります。
 機能の衰えの悪影響という意味では、コタツで眠ってしまうことが招く危険は、風邪だけではありません。私の患者さんには、ゆたんぽや、コタツに長時間入っていたことで下半身に低温火傷(やけど)を負い、壊死を引き起こしてしまう方が、特に高齢者や糖尿病の患者さんではいまだにおられて、対応に苦慮しています。
 朝までコタツで寝て、起きて寒い洗面所に行ったら胸が痛くなり、狭心症を発症した患者さんもいました。血管内脱水を起こしたと思われます。
 ほとんどは50代以上の中高年で、疲労がたまっている方々です。
 なので私の個人的な実感としては、若い方にとってコタツはストレス解放にも役立つ良い面があるものの、年配の方には良くない方向に働くことが多い、といった感じです」
 風邪を引きやすくなる理由は、コタツと体の関係以外にもある。
 コタツを使用中はエアコンやストーブを使わない家庭も多いため、室内は乾燥・寒冷環境下になり、インフルエンザウイルスなどが増殖・活動しやすくもなるらしい。
「コタツで寝ると風邪を引く」のは、これらの事情が積み重なるためと言えそうだ。
 とわいうけで、風邪を引きたくなければ、コタツでは寝ないことが一番。
 どうしても寝てしまう場合は、設定温度は低めにして、水分をしっかり取り、室温はインフルエンザウイルスが活発にならないよう20度以上、湿度50~60%に保つようお勧めする。


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