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USAトランプ大統領の方針。香港を潰し台湾を防衛して・中共を潰す。第三次内戦型世界大戦。

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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和元年(2019)12月20日(金曜日)
          通巻6313号   <前日発行>
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(速報)
 米国下院、弾劾を可決したが、民主党内に造反議員
  共和党もひとりが造反し、弾劾に賛成票
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 下院でトランプ弾劾に「反対」した民主党議員はコーリン・ビーターソン(ミネソタ州)とヴァン・ドリュー(ニュージャージー州選出)。
 棄権票はチュルシ・ガバード(ハワイ)、ロン・カインド(ワイオミング)、そしてディビッド・スコット(ジョージア州選出)議員だった。
 
 なかでもチュルシ・ガバード(女性)に注目が集まった。少数民族を前面にたてた彼女は予備選緒線で大統領候補に名乗りを上げ、トランプ批判で、そこそこの資金を集めたからだ。

 他方、共和党で弾劾に賛成票を投じたのが一人いて、シャステエン・アマシュ議員(ミシガン州選出)だった。
           ◎◎◎
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 米国NDAA(国防権限法)により、7380億ドルの国防予算が成立
  台湾防衛と宇宙軍の創設拡充を本格化させたトランプ政権
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 下院の弾劾騒ぎで肝腎な報道が脇に置かれた。12月18日、トランプ大統領はNDAAによる国防予算が上院通過をまって直ちに署名した。米国の新年度(2020)の国防予算は2・8%増の7380億ドル、史上空前の巨額となった。

しかも大統領弾劾に血道をあげた下院で、「2020 国防権限法」には賛成377 vs48(反対),上院は86 vs 8という圧倒的多数が賛成し、いかに米国議会が超党派で、中国の軍事的脅威を前に敏感になっているかを物語る。

 他方、中国の国防予算は7・5%増の1686億ドル(実質はこの三倍)。装備の近代化、AIによる武器の更新など、瞠目すべき軍の拡充ぶりが見られる。

 トランプNDAA予算の目玉は宇宙軍の創設と拡充、もう一つが台湾防衛である。
 1月11日に迫った台湾総統選挙、中国の激しい妨害、ならびにSNSを駆使したフェイク・ニュースなどの情報操作に対抗するとした。

 台湾への武器供与も拡充ぶりが顕著で、F16機を2023年に引きわたすほか、エイブラハム戦車新型を108両、ミサイル250基、部品など3億ドルの追加契約をしている。

 台北にある事実上のアメリカ大使館は軍事要塞のごとくであり、海兵隊が数十名待機していることも周知の事実。
この米国の篤い支援に台湾国民は安堵の声が聞こえるようになった。事実、香港から海外逃亡組が急増しているが、なかでも台湾への移住をはたした香港人がすでに千名を超えた。

 いまひとつの注目点は、国防権限法が在韓米軍に関して現行2万8500人を下回る人数に削減することを禁じる条項が盛り込まれたことだ。
新兵器開発ではステルス戦闘機98機の調達費が93億ドル。くわえてジェラルド・R・フォード級原子力空母とアーレイ・バーク級駆逐艦3隻、バージニア級攻撃型原潜2隻を含む艦船計14隻の予算240億ドルが認められた。


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