「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)10月26日(土曜日)
通巻第6250号 <前日発行>
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「アメリカは香港の民主派とともにある」とペンス副大統領が連帯を表明
「中国が民主社会に転換できるという我々の期待はもはや、ない」
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六月からのびのびとなっていたペンス演説第二弾は、10月24日、ワシントンのウィルソンセンターで行われた。昨秋10月4日に対中国猛烈批判につづくものとして、注目を集めていた。会場には政府、議会関係者、学者、シンクタンクにくわえて多くのメディアが駆けつけ、一時間半にわたったペンスの熱弁に聴き入った。
ペンス副大統領は、「アメリカは香港の民主派とともにある」として香港で抗議が続く運動への連帯を力強く表明し、「中国が民主社会に転換できるという我々の期待はもはや、ない」と冷徹な基調で次を演説した。
「中国は香港の人権、自由に介入している。また尖閣諸島をめぐって、中国は日本への挑発をやめない。これまでのアメリカは中国が豊かになればいずれ民主社会への転換が行われると期待してきたが、ことごとく裏切られた。最近でもNBAやNIKEへの介入は言論、表現の自由を脅かすものであり、中国市場のために米側が発言を修正したのは歓迎すべきことではない」。
NBAはマネジャーが「香港の反政府運動に連帯する」とツィッターを発信したため、中国が脅迫的に発言の撤回を迫っていた。またNIKEに代表される米国企業が中国の抗議をうけると、たちまち崩れて姿勢を後退させたことも問題にした。
「アメリカは中国の発展を阻害する意思はない。しかもアメリカと中国の分断ものぞんではいない」と付け加え、ウィグル問題にも言及したが、第一回目のように、明らかな中国敵視の基調は薄められていた。現在交渉が大詰めにきた米中貿易戦争、通商交渉への配慮が発言には見られた。
□△○み△□△○や△△○ざ◎△□○き□△□
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マルクスも語ったではありませんか。資本主義=自由と民主主義を潰してこそ共産主義は誕生するのです。
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