「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)9月19日(木曜日)
通算第6200号
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香港より、深セン、北京、厦門の住宅価格が高くなった?
深センが香港の國際金融都市を代替できるか?
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深センのマンション価格は一平方メートルあたり9112ドル(アジアタイムズ、9月17日)。
たとえば3DK75平方の平均的マンションを購入しようとすれば、邦貨換算で7800万円となる。東京の都心なみである。
このように高価な価格帯が形成されたのは、投機筋によるもので、世界一とされた香港の住宅価格より高くなって一般庶民はもはや手も足も出ない。
香港より高くなったのは六月の香港騒動で住宅価格が値崩れをはじめ、およそ20%の下落を現出させた。中国大陸の投機筋は購入を断念し、シンガポール、マレーシアへ投資対象を移し変えたことも一因である。
さてアジアのメディアの報道をみていると、深センがやがて香港の國際金融都市の座を代替するようになり、香港は寂れていく運命にあると分析しているが、情報の透明性がない、言論、報道に自由がない場所に國際金融が機能する筈がない。
したがって、これらの中国分析も「幻想」に近いと言わざるを得ない。
中国人の投機的な住宅投資が際立ったのはオーストラリアだった。
なにしろシドニーは450万人口のうち、50万人が中国人だ。メルボルン、キャンベラ、ゴールドコーストなどでチャイナタウンが形成され、不動産価格が急騰した。
ところが豪政府が反中政策に転じたあたりから、中国人の投資が冷え込み、相場は20%から40%の急落となり、チャイナマネーはカンボジア、シンガポール、そしてマレーシアへ向かった。
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● USAの日本潰しは3回ありました。一回目は勿論第二次大戦です。
2回目は、経済的に伸びる日本を叩くために、勿論同時に
USAの復権を目指してのニクソンショックです。
● 3回目は、冷戦の終結による軍事的敵の消滅による新たなる敵を
作る戦略です。経済的な敵を潰す作戦です。
勿論対象は日本でした。
● しかしどちらも日本は乗り越えて、現在まで来ています。
次なる飛躍に向けての臥薪嘗胆の時期が今の日本です。
● 現在の軍事的・経済的敵は、勿論中共と変わりました。USAに
叩かれて、日本の企業は賃金に安いアジアへと移動して
アジアの巨大な勃興を齎して、結果として悪の帝国中共
恨の韓国、台湾などの勃興を齎したのです。
● 今回の中共叩きは勿論中共の企業が衰退することは確実ですが
その代替先は、中韓以外のアジアに広がる事は確かでしょう。
このようにして、アジア全体の勃興は完成します。
● あの魅惑的な香港の時代の終わりが来たのです。そして他の
東南アジアの都市か又は再び東京に再び魅力が移るのです。
日本は爛熟した資本主義の入り口に立つのです。
● 日本にカジノがやってくるのは、香港やマカオ等が崩壊すれば
当然の結末といえましょう。カジノは避けられない
資本主義の宿命でしょう。全ては連動しているのです。