「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月2日(火曜日)
通巻第6124号 <前日発行>
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対韓国、日本は静かに、しかし決定的な制裁措置を準備
半導体の重要部品、材料の韓国輸出を大幅に規制。韓国経済に大打撃
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「産経新聞」(2019年6月30日)のスクープだった。翌7月1日、「日本経済新聞」が後追いした。
「徴用工問題で日本企業に賠償を求め、在韓日本企業の財産を差し押さえる等、あまりに理不尽な韓国」。猛省を求めるため、日本政府は珍しく本気の制裁をくわえる。
日本が準備中なのは、韓国経済の死命を制する半導体の重要部品、部材の韓国向け輸出を制限し、また韓国からの輸入魚介類への検査強化である。
「ホワイトリスト」から韓国を外した措置も、遅きに失したといえ、順当である。
有機EL使用のフッ化価ポリイミド、半導体製造に不可欠の感光剤レジスト、そしてエッチングガスの三点を規制する。後者二つは日本のシェアが世界の90%を占める。
フッ化ポリイミドは熱的安定性、機械的強靭さ、優れた絶縁特性があるので航空宇宙やエレクトロニクスの分野で幅広く使用されている。
感光剤レジストも半導体素子の製造に使われ、露光用のマスク製造に用いられる。
エッチングは原語の意味が版画であるように材料を削る等の加工用に使われる。
そればかりか、対韓輸出品のなかで、軍事転用可能性のある製品、部品に関しても追加の制裁対象にくわえることを検討している
。
軍事転用の怖れが強い仕向地への輸出はこれまでも制限されてきたが、韓国は「ホワイト国」だった。その指定を外し、韓国を「ブラックリスト」に加えると、逐一当該製品の輸出に際しては、輸出許可が必要となる。
ただし政令、省令の改正が必要なため、規制の実施は夏以降にもつれ込む。
◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽
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● トランプ氏が持ち上げて、日本が落とす、二人三脚。
後が怖い、トランプ氏の褒め殺し。分かっているのか金正恩。