★ https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190629-00206539-diamond-soci
「1日5食」が糖尿病を防ぐ、と医師が勧める理由
6/29(土) 6:01配信
Photo:PIXTA
肥満と糖尿病は、ほかの生活習慣病以上に、強く関係しています。肥満防止は糖尿病防止と地続き、ほぼイコールともいえるのです。書籍『薬を使わずに「生活習慣病」とサヨナラする法』を出版した総合内科専門医の秋津壽男氏が、糖尿病を防ぐ食べ方のコツを解説します。
【この記事の画像を見る】
● 肥満が糖尿病につながる 3つのメカニズム
肥満が糖尿病につながる要因には、3つのメカニズムが働きます。
1つは、肥満になると「インスリン抵抗性」になるということ。
食べ物が体内に入ると、体にブドウ糖が供給され、血糖値が高くなります。すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血中の糖を適切に処理する役割を担っており、処理した結果として、血糖値が下がります。
ところが、肥満の人には、インスリンの感受性が低くなる「インスリン抵抗性」という症状が現れ、血中の糖が適切に処理されなくなり、血糖値が高い状態が続き、糖尿病になるのです。
2つめは、食べすぎによってインスリンの「受け手」が疲弊し、細胞への糖の取り込みに支障が起こることです。
食べすぎで血糖値が急激に上がり、そのたびにインスリンが大量に分泌される……ということが繰り返されると、各臓器は、つねに糖を取り込まなくてはいけなくなり、次第に疲弊していきます。
細胞にはインスリンを受け止めるレセプターがついています。そこにインスリンがはまると、細胞が糖を取り込みます。でもインスリンが多すぎると、そのレセプターが飽和状態のようになり、糖の取り込みが行なわれにくくなるのです。
そして3つめが、食べすぎによって血糖値が急上昇し、インスリンの「発し手」である膵臓のほうもどんどん疲弊していき、インスリンそのものの分泌量も減っていくというメカニズムです。
● 一度の食事でとる カロリーを少なくする
では、糖尿病を防ぐ食べ方のコツとして、2つめと3つめに効く方法を紹介したいと思います。
具体的には、1日の食事を「朝・昼・晩」の3回ではなく、「朝・昼・午後・夕方・夜」というふうに5回程度に分けて食べるのです。
多くの人は、1日の食事を「朝2、昼3、夜5」という割合で、夕食に比重を置いた食べ方をしていると思います。これを「朝2、昼3、午後1、夕方1、夜3」にすると、一度の食事でとるカロリーを少なく調整することができます。
朝食はきちんと食べてほしいのでそのままにし、昼食と夕食の分量をごはん小盛りにしたり、おかずを少し残したりして、控えめにします。その分、15時ごろと18時ごろに補食として、バナナやおにぎり1個程度を食べる、といった具合です。
なぜ、これが糖尿病リスクを下げることにつながるのかというと、インスリンは、一度にたくさん食べたときに、大量に分泌されるからです。
たとえば、ある男性の1日の摂取エネルギーが、約2000キロカロリーだったとしましょう。これは成人男性の平均的な推奨摂取エネルギーです。
ところが、この2000キロカロリーを1食の食事で摂取すると、食べた直後に血糖値が急激に上がり、インスリンが大量に分泌されます。
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
● この医師は、そのうち一日100回に食事を分割して食べると良いと
言いかねません。問題なのはカロリー計算ではなく、体が真に
満足する栄養素を完ぺきにとるというのが理解できないようです。
● 完ぺきな栄養素とは、あなたの体の代わりになる他の動物の体が
持っています。つまり、食事をたまにしかとらない
ライオンの食事が最高の見本です。
● それを理解できるまでは、日本の糖尿病はUSAよりも
増えることが想像できます。予言しておきましょう。
● USAではグルテンフリーが既に常識です。一方日本では真実を指摘する
のを遠慮する奥ゆかしい国民性に満ちています。問題の本質を
指摘するのは、奥ゆかしく遠慮する精神に反するのです。
● その奥ゆかしさが、医療の世界でどのような結果をもたらすかは、
私の生涯の知的興味となりそうです。
「1日5食」が糖尿病を防ぐ、と医師が勧める理由
6/29(土) 6:01配信
Photo:PIXTA
肥満と糖尿病は、ほかの生活習慣病以上に、強く関係しています。肥満防止は糖尿病防止と地続き、ほぼイコールともいえるのです。書籍『薬を使わずに「生活習慣病」とサヨナラする法』を出版した総合内科専門医の秋津壽男氏が、糖尿病を防ぐ食べ方のコツを解説します。
【この記事の画像を見る】
● 肥満が糖尿病につながる 3つのメカニズム
肥満が糖尿病につながる要因には、3つのメカニズムが働きます。
1つは、肥満になると「インスリン抵抗性」になるということ。
食べ物が体内に入ると、体にブドウ糖が供給され、血糖値が高くなります。すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血中の糖を適切に処理する役割を担っており、処理した結果として、血糖値が下がります。
ところが、肥満の人には、インスリンの感受性が低くなる「インスリン抵抗性」という症状が現れ、血中の糖が適切に処理されなくなり、血糖値が高い状態が続き、糖尿病になるのです。
2つめは、食べすぎによってインスリンの「受け手」が疲弊し、細胞への糖の取り込みに支障が起こることです。
食べすぎで血糖値が急激に上がり、そのたびにインスリンが大量に分泌される……ということが繰り返されると、各臓器は、つねに糖を取り込まなくてはいけなくなり、次第に疲弊していきます。
細胞にはインスリンを受け止めるレセプターがついています。そこにインスリンがはまると、細胞が糖を取り込みます。でもインスリンが多すぎると、そのレセプターが飽和状態のようになり、糖の取り込みが行なわれにくくなるのです。
そして3つめが、食べすぎによって血糖値が急上昇し、インスリンの「発し手」である膵臓のほうもどんどん疲弊していき、インスリンそのものの分泌量も減っていくというメカニズムです。
● 一度の食事でとる カロリーを少なくする
では、糖尿病を防ぐ食べ方のコツとして、2つめと3つめに効く方法を紹介したいと思います。
具体的には、1日の食事を「朝・昼・晩」の3回ではなく、「朝・昼・午後・夕方・夜」というふうに5回程度に分けて食べるのです。
多くの人は、1日の食事を「朝2、昼3、夜5」という割合で、夕食に比重を置いた食べ方をしていると思います。これを「朝2、昼3、午後1、夕方1、夜3」にすると、一度の食事でとるカロリーを少なく調整することができます。
朝食はきちんと食べてほしいのでそのままにし、昼食と夕食の分量をごはん小盛りにしたり、おかずを少し残したりして、控えめにします。その分、15時ごろと18時ごろに補食として、バナナやおにぎり1個程度を食べる、といった具合です。
なぜ、これが糖尿病リスクを下げることにつながるのかというと、インスリンは、一度にたくさん食べたときに、大量に分泌されるからです。
たとえば、ある男性の1日の摂取エネルギーが、約2000キロカロリーだったとしましょう。これは成人男性の平均的な推奨摂取エネルギーです。
ところが、この2000キロカロリーを1食の食事で摂取すると、食べた直後に血糖値が急激に上がり、インスリンが大量に分泌されます。
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
● この医師は、そのうち一日100回に食事を分割して食べると良いと
言いかねません。問題なのはカロリー計算ではなく、体が真に
満足する栄養素を完ぺきにとるというのが理解できないようです。
● 完ぺきな栄養素とは、あなたの体の代わりになる他の動物の体が
持っています。つまり、食事をたまにしかとらない
ライオンの食事が最高の見本です。
● それを理解できるまでは、日本の糖尿病はUSAよりも
増えることが想像できます。予言しておきましょう。
● USAではグルテンフリーが既に常識です。一方日本では真実を指摘する
のを遠慮する奥ゆかしい国民性に満ちています。問題の本質を
指摘するのは、奥ゆかしく遠慮する精神に反するのです。
● その奥ゆかしさが、医療の世界でどのような結果をもたらすかは、
私の生涯の知的興味となりそうです。