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遺伝性ではなく、同じアスベストの家に住んでいるからです。 西欧医学の崩壊

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家族歴で認知症リスク増
遠い親戚でも
国際医学短信2019年3月27日 (水)配信 一般内科疾患精神科疾患神経内科疾患その他

 認知機能が低下した祖父や、物忘れのひどい大叔父がいる人は、自身もアルツハイマー病を発症するリスクが高まる可能性がある。特に、近い親戚に患者がいる場合はその可能性が高い―そんな研究結果が、米ユタ大学教授のLisa Cannon-Albright氏らにより発表された。この研究結果は「Neurology」3月13日オンライン版に掲載された。

 Cannon-Albright氏らが実施した研究は、1800年代のユタ州の開拓者の系図を含む住民データベースを用いたもの。このデータベースは、医療関連の登録データともリンクしており、同氏らは、27万人以上の住民の死亡証明書をデータベースの情報と関連づけることができた。これらの住民のうち約4,500人が死亡時にアルツハイマー病を有していた。
 解析の結果、親やきょうだいといった第一度近親者にアルツハイマー病患者が1人以上いると、自身もこの疾患を発症するリスクが1.7倍であることが分かった。第一度近親者に患者が2人以上いる場合には、このリスクは約4倍に増大し、4人以上の場合は14倍にも上っていた。

 また、第一度近親者と第二度近親者のいずれにもアルツハイマー病患者がいると、自身の発症リスクは2倍であり、また、第一度近親者に1人、第二度近親者に2人の罹患者がいる場合は、自身の発症リスクは21倍にまで上昇することも明らかになった。

 さらに、第一度近親者にアルツハイマー病患者がいなくても、第二度近親者に2人以上の患者がいると発症リスクは1.25倍であった。曽祖父母や大叔父、大叔母といった第三度近親者に2人以上の患者がいる場合でも、このリスクは1.17倍であることが示された。また、遠い親戚に患者が多ければ多いほど、自身のリスクも高まっていた。

 「家族歴は、アルツハイマー病のリスクを正確に予測するための有力な情報となる。また、今回の研究から、アルツハイマー病のリスクを抱えている人は予想以上に多いことが明らかになった」とCannon-Albright氏は説明している。ただし、アルツハイマー病が死因として記録されることは少ないため、有病率は実際よりも過小評価されている可能性があるなど、研究にはいくつかの限界があるという。

 今回の研究には関与していない米アルツハイマー病協会のRebecca Edelmayer氏は「この研究は特定の集団を対象としているため、より多様な集団には当てはまらない可能性がある」と指摘している。また、「家族歴がアルツハイマー病のリスク因子であることは既に知られており、研究結果は想定内のものだ」としながらも、「この研究は、新たな情報を提供する重要なものだといえる。これをきっかけに、第一度近親者以外の親族における相対的なリスクも考慮に入れる必要が出てきた」と話している。

 さらに、Edelmayer氏は、アルツハイマー病の家族歴について、かかりつけの医師と話し合う機会を持つことの重要性を指摘している。同氏は「家族歴は変えられないが、アルツハイマー病には修正可能なリスク因子がある」と説明し、発症リスクを抑えるためには、知的な刺激による脳の活性化や定期的な運動、健康的な食事を心掛けるよう勧めている。
HealthDay News 2019年3月13日
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※掲載記事の無断転用を禁じます。

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